フロントガラスがない車は走行可能?車検や安全性についても解説!
更新日:2024.09.09
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街中ではなかなか見かけることはありませんが、屋根はおろか、フロントガラスさえも無いクルマだって存在します。フロントガラスが無いなんて、どう考えても危ないクルマですよね。それでも、一部のメーカーはフロントガラスの無いモデルを作っています。その理由とはなんでしょう?
フロントガラスがない車とは
フロントガラスの無いクルマや、お飾り程度に付いているだけのクルマがあることをご存知ですか?メーカーは、なぜフロントガラスを極めて小さくしたり、無くしたりするのでしょうか。
そもそもガラスは結構な重量があり、レースカーやスポーツカーを作るうえで問題になるポイントです。ある資料では、空車重量約1.2tの乗用車の窓ガラスの重量は約33kgという分析もあります。このガラスには、ウェザーストリップというゴム製品によって固定されたり、サイドウインドウは開閉させるためのエレベーターがあったりと、設計段階で割り切ってしまえば、かなりの重量減につながるというわけです。
ご存知のように、ボディの軽量化は、燃費性能はもちろん、運動性能にも大きな影響を及ぼします。そこで、クルマのガラスを無くしてしまおうという発想が生まれるわけです。
しかしフロントガラスを無くすと、ドライバーに掛かる風圧や、石やゴミなどの飛来物が襲いかかってくるという問題が生じます。速度が速くなるにつれて飛来物はその威力を増し、ただの飛び石でもドライバーに深刻なダメージを与えることだってありうる看過できない問題です。
それでも、速さを求めるうえでガラスは不必要だと判断されたモデルが、2017年4月現在でも販売されています。それが、イギリスのアリエル モーターカンパニーが作っているアトムです。
そもそもガラスは結構な重量があり、レースカーやスポーツカーを作るうえで問題になるポイントです。ある資料では、空車重量約1.2tの乗用車の窓ガラスの重量は約33kgという分析もあります。このガラスには、ウェザーストリップというゴム製品によって固定されたり、サイドウインドウは開閉させるためのエレベーターがあったりと、設計段階で割り切ってしまえば、かなりの重量減につながるというわけです。
ご存知のように、ボディの軽量化は、燃費性能はもちろん、運動性能にも大きな影響を及ぼします。そこで、クルマのガラスを無くしてしまおうという発想が生まれるわけです。
しかしフロントガラスを無くすと、ドライバーに掛かる風圧や、石やゴミなどの飛来物が襲いかかってくるという問題が生じます。速度が速くなるにつれて飛来物はその威力を増し、ただの飛び石でもドライバーに深刻なダメージを与えることだってありうる看過できない問題です。
それでも、速さを求めるうえでガラスは不必要だと判断されたモデルが、2017年4月現在でも販売されています。それが、イギリスのアリエル モーターカンパニーが作っているアトムです。
フロントガラスがない車の車検はどうしているの?
ここで疑問が浮かんでくるのが「車検」の問題。フロントガラスが無いクルマは、車検はどうしているのでしょう?
鍵となるのは、そのクルマが新車にどういった姿でデリバリーされたのか。ということです。たとえば、ルノー スポール スパイダーは、新車時からフロントのウインドウがありません。輸入してきた段階でその状態だったら問題なく車検は通ります。対して、後からフロントガラスを無くした車両については、最低でも構造変更の手続きが必要になりそうです。
さて、ここからは新旧のフロントガラスの無いクルマ、きわめて小さいクルマをご紹介しましょう。
鍵となるのは、そのクルマが新車にどういった姿でデリバリーされたのか。ということです。たとえば、ルノー スポール スパイダーは、新車時からフロントのウインドウがありません。輸入してきた段階でその状態だったら問題なく車検は通ります。対して、後からフロントガラスを無くした車両については、最低でも構造変更の手続きが必要になりそうです。
さて、ここからは新旧のフロントガラスの無いクルマ、きわめて小さいクルマをご紹介しましょう。
フロントガラスがない車 5選
①ルノー スポール スパイダー(スピダー)
ルノーのモータースポーツ部門、ルノー スポールが1995年に発売したのが、このスパイダーです。
もともとこのクルマは、スパイダー トロフィというワンメイクレースのために作られたクルマで、快適装備はもちろん、重量物であるガラスすらも省くというスパルタンな仕様で発売されました。(後に、フロントガラスを備えた仕様が追加されます)
このスパイダーは、フロントから流れてきたエアをダッシュボードの位置に設けられたエアロパーツによって、ドライバーの頭上に逃がすという設計がなされていました。
しかし、エアロダイナミクスを利用した装備は、車速によって変わりますし、わずかでも重量があればドライバーの頭上まで持ち上がらなくなります。そのため、多くのオーナーはヘルメットを着用してオープンドライブを愉しんでいました。
もともとこのクルマは、スパイダー トロフィというワンメイクレースのために作られたクルマで、快適装備はもちろん、重量物であるガラスすらも省くというスパルタンな仕様で発売されました。(後に、フロントガラスを備えた仕様が追加されます)
このスパイダーは、フロントから流れてきたエアをダッシュボードの位置に設けられたエアロパーツによって、ドライバーの頭上に逃がすという設計がなされていました。
しかし、エアロダイナミクスを利用した装備は、車速によって変わりますし、わずかでも重量があればドライバーの頭上まで持ち上がらなくなります。そのため、多くのオーナーはヘルメットを着用してオープンドライブを愉しんでいました。
②アリエル アトム
イギリスのアリエル社が製造するアトムは、見た目通り、ほとんどレーシングカーです。
ホンダ シビッククーペ用のK20Z型をベースにチューニングを施したエンジンは、最高出力245ps。それを車両重量わずか520㎏のボディに載せているので、0-60マイル加速は3.12秒と、まさにモンスター級です。
オーナーの好みに合わせてオーダーメイドで作ってくれるのがウケて、マニアの間で人気が出ているクルマでもあります。
ホンダ シビッククーペ用のK20Z型をベースにチューニングを施したエンジンは、最高出力245ps。それを車両重量わずか520㎏のボディに載せているので、0-60マイル加速は3.12秒と、まさにモンスター級です。
オーナーの好みに合わせてオーダーメイドで作ってくれるのがウケて、マニアの間で人気が出ているクルマでもあります。
③ケータハム セブン
イギリスの名門レーシングチーム、ロータスが手がけた7番目のモデル(ロータス セブン/1957年)を祖とするケータハム セブンは、基本的なスタイリングを変えること無く、2017年4月現在まで販売されているライトウェイトスポーツカーです。
画像のようにウインドウの無い状態が基本で、フロントウインドウおよびソフトトップ&ドアはオプション。エンジンは、スズキ製の軽自動車用 3気筒ターボ(660cc)、フォード製1.6Lと2.0LのNA、さらにスーパーチャージャーを追加した同じフォード製2.0Lが用意されています。
画像のようにウインドウの無い状態が基本で、フロントウインドウおよびソフトトップ&ドアはオプション。エンジンは、スズキ製の軽自動車用 3気筒ターボ(660cc)、フォード製1.6Lと2.0LのNA、さらにスーパーチャージャーを追加した同じフォード製2.0Lが用意されています。
④ライトカーカンパニー ロケット
イギリスのメーカー、ライトカーカンパニーが1990年代の生産していたロケット。葉巻型のボディで、クラシカルなレースカーを彷彿とさせるデザインに、バイク用のエンジンとミッションをドッキングしていて、超軽量なハンドリングマシンをコンセプトに開発されました。
⑤ラディカル SR3 SL
イギリスのラディカルモータースポーツ社が作る究極のスポーツカーです。エンジンは、フォード製2.0Lターボエンジンで、最高出力は240psを発揮します。
そのルックスは、まんまレーシングカーですが、FIAクラッシュテストに適合したシャシーを持ち、ナンバーを取得することが可能。つまり、公道を走ってサーキットを訪れ、そのままスポーツ走行を愉しむことが可能なのです。
そのルックスは、まんまレーシングカーですが、FIAクラッシュテストに適合したシャシーを持ち、ナンバーを取得することが可能。つまり、公道を走ってサーキットを訪れ、そのままスポーツ走行を愉しむことが可能なのです。
フロントガラスの無いクルマ、皆さんはいくつご存知でしたか?すべて屋根がないので、エアコンなど現代的な装備もありません。それでも価値を見いだせるオーナーだけが、こういったクルマを愉しむことができるのでしょうね。
付いているのが当たり前と思っている装備も、その昔は付いていないことが当たり前。そういったクルマは、ミラーが無かったり、シートベルトが無かったりしても車検は取得できます。街行くクルマを観察すると、ときにはそんなクルマに出会えるかもしれませんね。