ポルシェ パナメーラのグレードに存在する"ツーリスモ"ってなに?

ポルシェ パナメーラ ターボ スポーツツーリスモ

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新型が日本にも投入されるポルシェの4ドアセダン、パナメーラ。セダンとはいえ、そのポルシェ然としたスタイリングで話題のモデルですが、2017年モデルチェンジから”ツーリスモ”なるグレードが追加されました。”ツーリスモ”とは、どんなモデルなのでしょうか。
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パナメーラにポルシェ初のワゴンが登場!
パナメーラ“ツーリスモ”のターゲットは…?

パナメーラにポルシェ初のワゴンが登場!

2016年に刷新され、パワーと環境性能をさらに向上させたポルシェ パナメーラ。

最上級グレードのパナメーラ ターボSEハイブリッドにいたっては、システム出力680ps、0-100km/h加速は(スポーツクロノパッケージ装着時)3.4秒、最高速度310km/hという凄まじいスペック。目下最強のスポーツセダンと言っても過言ではないでしょう。

そんなパナメーラに、”ツーリスモ”というグレードが追加されました。むろんフロントまわりは、ポルシェ然としたあのパナメーラなのですが、リア廻りから見てみると、そのデザインの違いがよくわかります。

セダンとはいえクーペ的なスタイリングなのがパナメーラですが、この"ツーリスモ"はリアのスペースを拡充させたデザイン。つまり積載量を向上させたステーションワゴンのテイストで造られているのです。

とはいえ、やはりスポーティなアピアランスは崩されておらず、ワゴンと呼ぶよりもシューティングブレイクでもあります。

ボディサイズは、全長5,049 mm、ホイールベース2,950mmで、パナメーラと同じ。ただし全高は、パナメーラより5mm高い1,428mmとなっています。

いずれにせよ、快適性・利便性を向上させたモデルであるにもかかわらず、決して野暮ったいワゴンではなく、スタイリングを崩すことなくまとめられているところに、ポルシェの高いデザイン力を感じますね。

そんなパナメーラ ツーリスモのターゲットはどうなのでしょう?


パナメーラ“ツーリスモ”のターゲットは…?

価格帯、車格といった点で考えた時、このツーリスモが勝負をかけるライバルは、アウディS6アバント/RS6アバント、メルセデスAMG CLS 63S 4MATICシューティングブレークといったプレミアムスポーツワゴンのカテゴリとなるでしょう。

S6アバントは、1,346万円というプライスに、パワーユニットは331kW(450ps)を発揮する4.0L直噴V8DOHCインタークーラーツインターボエンジンを搭載。

RS6にいたっては、同型エンジンながら最高出力は445kW(605ps)まで高められたハイパフォーマンスモデルで、価格は1,805万円。

AMG CLS 63S 4MATICシューティングブレークは、5.5L直噴V8ツインターボエンジンで、最高出力は430kW(585ps)。価格は1,956万円です。

パナメーラ4ツーリスモ、パナメーラ ターボスポーツ ツーリスモは、こういったモデルのユーザーをターゲットにしていることがわかります。

こうしたスポーツワゴンは、利便性や運動性能の高さといった、車に求められる要素をバランスよく満たしており、なおかつそのスタイリングも近年ではスポーティに仕上げられたモデルが増えており、非常に成熟されたカテゴリともいえます。

2ドアスポーツクーペのように、日常生活とは乖離したモデルではなく、日々の生活の足にも十二分に使える実用性の高さは、現実的な所有意義をもたらすともいえましょう。

今回発表されたパナメーラツーリスモも、おそらく1,500万円あたりの価格帯で展開されるでしょうから、なかなか庶民には手が届かないモデルではあります。

しかし、スーパースポーツのような「享楽的」な存在ではなく、実用性を備えていることも特徴で、そうした意味では、地に足が着いたスポーツモデルということが出来るかもしれませんね。

日本導入は確実ながら、価格は2017年3月15日現在では未発表。ポルシェの新機軸となるツーリスモが、マーケットでどのように迎えられるか、注目ですね。

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