海外でヒット!?日産フィガロの中古価格～限定2万台の個性派オープンカー～

更新日：2024.09.09

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今回は、日産フィガロ(E-FK10)の特徴や中古車価格について紹介していきます。1991年から限定20,000台で販売された日産フィガロ。

クラシックカーのようなシルエットでありながらオープンカーという個性的なフィガロは、海外でも人気を集め、ロンドンにフィガロ専門店まで登場したほど。普段、街中ではなかなか見かける機会がないモデルですが、どのような特徴を持っていたのでしょうか。中古車市場もあわせてチェックしてみましょう。

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Chapter: 日産フィガロの登場期間は1991年～1992年の2年間のみ; フィガロの名前の由来は歌劇「フィガロの結婚」の主人公に由来; フィガロは2万台の限定販売で、購入は抽選制！グッドデザイン賞も受賞！; 日産フィガロのおしゃれなインパネ周り; 日産フィガロの乗り心地はいかに？; 日産フィガロが手放したのは安全性能？; 日産フィガロのカスタムは充実している？; 日産フィガロの燃費・維持費はどれくらい？; 日産フィガロの中古価格は？; 日産フィガロの口コミ・評判はいかに？

フィガロの中古車一覧

日産フィガロ

本体価格

220万円
支払総額

236.1万円

年式：1991年
走行距離：8.7万km
車検：検なし
なし

日産フィガロ幌ターボレザーシート

本体価格

123万円
支払総額

139万円

年式：1991年
走行距離：14万km
車検：R.7年08月
なし

日産フィガロ 1.0

本体価格

69万円
支払総額

78万円

年式：1991年
走行距離：19.5万km
車検：検なし
なし

日産フィガロ 1.0 オープントップ ETC

本体価格

121万円
支払総額

134万円

年式：1991年
走行距離：15.6万km
車検：検なし
あり

日産フィガロ 1.0

本体価格

188万円
支払総額

198万円

年式：1991年
走行距離：11.8万km
車検：R.8年08月
あり

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日産フィガロの登場期間は1991年～1992年の2年間のみ

フィガロは、1991年～1992の間に生産･販売されていた2ドアのコンバーチブルクーペです。わずか2年だけの販売という事でしたが、今でも多くのファンが存在します。初代マーチをベースとして造られ、レトロなデザインを全面に押し出したパイクカーでした。

フィガロは全長3,740mm×全幅1,630ｍｍ×全高1,365ｍｍの4人乗り。内装には本革をふんだんに使用し、トップは手動で開閉する仕組みとなっています。

またフィガロは、最高出力76馬力・最大トルク10.8kgmを発揮するターボエンジンを搭載し、小柄で柔らかい曲線を取り入れ、高級感の漂うレトロなマスクが女性からの人気を呼びました。1992年に惜しくも販売終了となってしまいましたが、人気は今でも途絶える事なく続いています。

フィガロの名前の由来は歌劇「フィガロの結婚」の主人公に由来

車名の由来はモーツアルトの作品、歌劇の「フィガロの結婚」に由来します。発想力豊かな主人公の名前にちなんで命名され、「日常の中の非日常」をコンセプトに開発されました。

フィガロは2万台の限定販売で、購入は抽選制！グッドデザイン賞も受賞！

限定2万台の発売であったフィガロは、抽選に通った人のみ購入が可能でした。特にイギリスでは大人気で、ロンドンにはフィガロのみを扱った専門店もあったとか。1991年10月には通商産業省が選定する、グッドデザイン賞を受賞しました。

日産フィガロのおしゃれなインパネ周り

フィガロは、エクステリア(外装)だけでなくインテリア(内装)もレトロでおしゃれなつくりになっています。特に、おしゃれさやこだわりを強く感じることのできる部分が、インパネ周りです。

インパネ周りは、全体的に穏やかな曲線を基調とすることで、優美さを表現。スイッチやオーディオも丸みがあるような形につくられているので、レトロでかわいらしい印象を与えてくれます。また、メーターやエアコンパネルなどのあらゆる部分にメッキが惜しみなく使われていることもフィガロの特徴です。

白に統一された落ち着きのある雰囲気の中に、メッキが使われていることで、フィガロならではの特別感のあるデザインになっています。細部にこだわりを感じることができるところもフィガロが20年以上経っても愛されてきた理由のひとつでしょう。

日産フィガロの乗り心地はいかに？

フィガロは、オープンカーではありますが、鋭い加速やスピード感のある走りを楽しむようなクルマではありません。レトロな雰囲気を味わいながらゆったりと走りを楽しむクルマとなっています。

インパネ同様、シートの色も白が採用されており、素材は本革を使用。見た目だけではなく、乗り心地の良さもしっかりと確保されています。リアシートでも同じく本革のシートになっており、乗り心地としては悪くありません。

しかし、リアシート側は少しスペースが狭くなっているので、足を伸ばしたりするなど、くつろいで乗車することは難しくなっています。フィガロ自体が4人乗り仕様となっているものの、2人までの利用の方がフィガロを楽しむことができるでしょう。

日産フィガロが手放したのは安全性能？

フィガロの安全性能は正直高いとは言えません。1991年に限定販売されたフィガロは、安全性を売りにしたモデルではなく、あくまでも個性を売りにしたモデルになりますので、お世辞にも安全性が高いとは言い切れません。

特に近年の自動車が過去の車と桁違いに進化している部分が安全性になりますので、必要最小限の装備しか搭載されていないフィガロとでは比べものになりません。この時代のモデルの付加価値は、安全よりも見た目や利便性に振られており、ベースとなったマーチも同様でした。

日産フィガロのカスタムは充実している？

フィガロはカスタムして楽しみたいと思っている人も多いようですが、今から購入するとなるとなかなか難しいかもしれません。しかし、いまだに専門店がありますし、内装をフルクリーニングしてくれるお店もあります。

またカスタムせずとも十分に「唯一無二」な雰囲気が出ているフィガロですが、カスタムパーツを販売しているお店まであるのです。個性的な車なだけに、こだわりを持っている人が多く、採算や利益云々ではなく、「フィガロが好きだから」という理由でお店を営業している方もいるようです。

そういった専門店に相談してカスタマイズを楽しんでみてはいかがでしょうか。専門店だけにカスタマイズのノウハウは確かです。むしろいまから購入してカスタマイズするとなると、現実的にはそのような専門店に頼るしかありません。

日産フィガロの燃費・維持費はどれくらい？

現代の車は燃費を意識しているため、どうしても似通った流線型ボディになってしいがちですが、フィガロはまさに「個性的」で他のモデルとは被らないキャラクターを持つ一台です。

カタログ燃費は13.6km/L(10・15モード燃費)。エンジン排気量は1.0Lなので、自動車税は29,500円です。エンジンにはターボが装着され、車重は810kgと軽量なので、意外に速いのも特徴です。

とはいえ、フィガロは雰囲気を楽しむためのモデルです。峠を攻めたり高速道路をガンガン走ったりではなく、海辺をまったりと走ったり、夜明けの街中を流したりといったオシャレなシュチエーションを楽しむ。それがフィガロの楽しみ方です。保有するのであれば、セカンドカーにするのがちょうど良いのかもしれません。

日産フィガロの中古価格は？

日産フィガロの中古車市場をネットで覗いてみると、40台強の在庫が確認出来ました。限定販売だっただけあって、相場は高値で推移していることが分かります。たとえば走行距離が15万kmの個体であっても、車両価格は158.7万円。

新車価格が187万円だった事、20年以上前に生産された事などを考えると、通常の市販車とは相場が大きく異なるのが分かります。大手中古車情報サイトによると、最低価格は59.8万円、最高価格は378万円。個体によってかなりの差があることがわかります。

もともとが限定で販売されており、中古車市場に流通する台数が少ないため、走行距離と価格に関係性を見つけることもできません。値引きも、相当に厳しいのではないでしょうか。

※ 2020年6月時点

日産フィガロの口コミ・評判はいかに？

フィガロの評判をチェックしてみましょう。まずは良い口コミです。

“特別感があるから乗っているだけで楽しい。いまだに他のフィガロを見たことがないくらいだし”
“オープンに出来るので晴れた日はとても気持ち良いドライブを楽しめる。それに結構、走る。車体が軽いからだと思うんだけど、高速道路だって問題ないくらい”
“走っているだけで注目が集まる点が気に入っています。お店とかに停車していると、結構のぞき込まれるけど、それが快感に変わっています”

といったように、存在そのものが魅力といった意見が多いです。確かに街でフィガロを見かけることはそうそうありません。その一方で、このような意見もあります。

“普段はそこまでじゃないけど、故障した時とかはどうしても出費がかさむ”
“個性的ではあるけど、実用性はほとんどない。2ドアの2人乗り。まぁ実用性を求めて乗るモデルじゃないけどね”
“軽いドライブ程度ならいいけど、さすがに長距離はちょっと疲れる”

といった声があります。古いモデルですし、ラグジュアリー感を売りにしたモデルでもありませんので、仕方のないところかもしれませんね。

限定20,000台しか販売されなかった日産フィガロ。限定販売だったことから中古市場での流通数も少なく、その希少価値は高くなっています。決して手が届かない価格ではありませんが、購入を検討する際には、販売時期も古いクルマなので、走行距離や車体状態など、事前にしっかり状態の確認をする必要がありそうです。

フィガロは販売当時から長い年月が経つクルマですが、その人気は今でも専門店が存在するほど高く、細部までこだわられたレトロでおしゃれなデザインは、現代でもその個性的な魅力を放っています。

日常でなかなか見かけない珍しいクルマなだけに、フィガロがもつ優雅な雰囲気も相まって、乗っているだけで特別感を味わわせてくれるクルマであることは間違いないでしょう。