【イベントレポート】Uncertain Logic Vol.2開催!厳選135台のカスタムカーが埼スタに集結

アンロジ
新世代のストリートカーカルチャーイベントとして注目される「Uncertain Logic(アンサーテインロジック)」。その最新回となる「Uncertain Logic Vol.2」が、2025年11月24日、埼玉スタジアム2002 南門エントランスゾーンで開催された。

今回は約290台の応募の中から、運営の厳正な審査を通過した135台が集まった。派手さで盛り上げるのではなく、丁寧に作り込んだカスタムを“魅せる”大人の余裕を感じさせるイベントを取材しました。

CARPRIME編集部

クルマ情報マガジン CARPRIME[カープライム]を運営。
「カーライフを楽しむ全ての人に」を理念に掲げ、編集に取り組んでいます。

CARPRIME編集部
Chapter
Uncertain Logicとは?その理念と背景
カスタムの“正解がない世界”を表す「不確実な論理」
これまでのUncertain Logic
Uncertain Logic Vol.2の様子をレポート
Uncertain Logic Vol.2で注目のAward受賞車両
Behind the Lens Award トヨタ GR86
LEVEL one JAPAN Excellence Award ロータス エキシージ
Paradox Powered Award(総合Award) 日産 フェアレディZ31
Uncertain Logicが示した“次の価値観”

Uncertain Logicとは?その理念と背景

カスタムの“正解がない世界”を表す「不確実な論理」

「Uncertain Logic」は、日本のストリートカーカルチャーを新しい形で発信することを目的に立ち上げられたイベントだ。名前の由来にもなっている“Uncertain Logic(不確実な論理)”とは、カスタムカーの世界にある独特の考え方を表している。

カスタムには一定の法則やセオリーは存在するものの、突き詰めていくほど“正解のない世界”になり、オーナーそれぞれのこだわりや価値観が表現として浮かび上がる。その“掴みどころのない奥深さ”こそがカスタムの魅力であり、Uncertain Logicはその哲学を軸に、新たな価値観を提示する場として展開されている。

中心となっているのは、カスタムシーンで大きな影響力を持つ LEVEL one JAPAN(LoJ)、動画コンテンツで支持を集める JP STREET、フォトグラファーの Fruolux。各分野のキーパーソンが集まり、“次世代型”のカーカルチャーイベントとして進化を続けている注目のイベントだ。

これまでのUncertain Logic

Uncertain Logicのスタートは2024年4月に開催されたプレイベント「Vol.0」。この時は招待されたゲストのみが参加可能な完全シークレットイベントであった。

続く「Vol.1」は同年11月、埼玉スタジアム2002で開催され、完全招待制から一般エントリー可能なイベントへと一段階スケールアップした。Awardには「ポルシェ 996C4S」、「日産 R32 GT-R」、「日産 S30Z」の3台が選出され、公認フォトグラファーによるPhotoAwardも実施されるなど、企画面も大きく広がった。

Uncertain Logic Vol.2の様子をレポート

3回目の開催となった「Uncertain Logic Vol.2」は、国産車・輸入車さまざまなジャンルから約290台の応募があり、運営の厳正な審査を通過した135台が埼玉スタジアムに集結した。

Vol.0とVol.1では車両オーナーのみのクローズドのイベントであったが今回は一般来場チケットも販売され、子連れのファミリーの姿も多く見られた。

主催者は「大人のカスタムカーイベントにしたい」という意図を語っており、会場にはカスタムを何周も経験してきたベテラン勢から、勢いのある若いオーナーまで幅広く参加。“誰とも被らない価値観”を持つ車両が集まったことで、Award審査は時間ギリギリまで難航したという。

Uncertain Logic Vol.2で注目のAward受賞車両

アンロジ

子供や女性の来場者も多く見かけた

Uncertain Logic Vol.2では、3つのAwardが設けられ、それぞれ個性の異なる1台が選出された。いずれも“誰とも被らない価値観”を体現しており、イベントの方向性を象徴する車両となっていた。

Behind the Lens Award トヨタ GR86

受賞したトヨタ GR86は、外装は鮮やかで存在感のある仕上がりだが、内装はあえてシンプルにまとめたという1台。内装のプラスチックパーツを黒レザーへ張り替えるなど細部にこだわりが光る。

オーナーは「ドレスアップカーとして作った」と語り、エアサスのタンクやオーディオにも見どころが多いと語った。外観の派手さとは裏腹に、細部の丁寧な作り込みが評価につながった。

LEVEL one JAPAN Excellence Award ロータス エキシージ

軽量スポーツの代表格であるロータス エキシージを、レーシングカー由来のパーツで仕上げた1台。
オーナーは「走らせると魅せるを両立した仕様」をテーマに、実用性能とビジュアルの両面を高めたと語った。

ストリートとサーキットの中間に位置するような雰囲気があり、LEVEL one JAPANの審査基準に最も合致した完成度を誇ったようだった。

Paradox Powered Award(総合Award) 日産 フェアレディZ31

「こだわっていないところはない」とオーナーが断言するほど、全方位的に手が入ったZ31。
美しく整えられたエンジンルームには無駄なものは一切なく見る人全員を驚かせていた。まさに総合アワードにふさわしい1台となった。

Uncertain Logicが示した“次の価値観”

アンロジ

Award受賞の3台

会場を歩いて感じたのは、カスタムカーイベントに対する新しい価値観だ。
派手な演出やボリュームで盛り上げるのではなく、オーナーのこだわりや仕上がりの美しさを静かに味わう。そんな“大人のカスタムシーン”が自然に形づくられていた。

各車両の方向性は異なりながらも、「誰とも被らないものを作る」という共通した意識が強く、Uncertain Logicが掲げる“不確実な論理”というテーマが参加車両にも色濃く現れていたように思う。

回を重ねるたびに台数もクオリティも高まっているUncertain Logic。
日本のストリートカーカルチャーが新たなステージへ向かう中で、今後の展開にも期待が高まるイベントだった。
【お得情報あり】CARPRIMEのLINEに登録する

商品詳細