ホンダ「アコード」の安全装備・先進装備をプロが徹底解説 「ホンダセンシング360」の機能いろいろ
更新日:2024.12.17
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2024年3月に発売になった最新のホンダの「アコード」。この最新モデルが採用する安全のための運転支援システムの内容を解説します。
文・鈴木 ケンイチ/写真・PBKK
文・鈴木 ケンイチ/写真・PBKK
- Chapter
- ホンダ「アコード」の安全装備の特徴
- 「アコード」で追加された新たな機能
- 「前方交差車両警報」の内容
- 「車線変更時衝突抑制機能」の内容
- 「車線変更支援機能」の内容
- 「ホンダセンシング360」の機能一覧
- 衝突軽減ブレーキ(CMBS)
- 誤発進抑制機能
- 後方誤発進抑制機能
- 近距離衝突軽減ブレーキ
- 歩行者事故低減ステアリング
- 路外逸脱抑制機能
- 渋滞追従機能付きアダプティブクルーズコントロール(ACC)
- 車線維持支援システム(LKAS)
- 先行車発進お知らせ機能
- 標識認識機能
- アダプティブドライビングビーム
- トラフィックジャムアシスト(渋滞運転支援機能)
- ブラインドスポットインフォメーション
- パーキングセンサーシステム
- 後退出庫サポート
- ドライバー注意力モニター
- Hondaパーキングパイロット
ホンダ「アコード」の安全装備の特徴
「アコード」には、ホンダの最新の運転支援システム「ホンダセンシング360(サンロクマル)」が採用されています。これは国内向けのホンダ車としては、初の搭載になるものです。
特徴は、約100度の有効水平画角を持つフロントセンサーカメラに加え、フロントと各コーナー部の計5台のミリ波レーダーを備えていること。フロントカメラと5つのミリ波レーダーで、車両の周囲360度のセンシングを実現しています。
特徴は、約100度の有効水平画角を持つフロントセンサーカメラに加え、フロントと各コーナー部の計5台のミリ波レーダーを備えていること。フロントカメラと5つのミリ波レーダーで、車両の周囲360度のセンシングを実現しています。
「アコード」で追加された新たな機能
ホンダ車の従来の先進運転支援システムである「ホンダセンシング」に対して、「ホンダセンシング360」は、いくつもの進化点を備えています。それが「前方交差車両警報」「車線変更時衝突抑制機能」「車線変更支援機能」の3つの新機能の追加となります。
「前方交差車両警報」の内容
「前方交差車両警報」は、交差点へゆっくりと進入するときに、左右前方から接近する交差車両の存在をドライバーに知らせてくれる機能です。衝突する可能性が高まると、警報と音で、ドライバーに危険を知らせます。
「車線変更時衝突抑制機能」の内容
「車線変更時衝突抑制機能」は、走行中に他車線へと車線変更しようというとき、後方から接近する他車両の存在を知らせ、衝突回避を支援します。最初に、音と表示で危険を警告し、ぶつかりそうなときは、ステアリング操作による回避をシステムがアシストします。
「車線変更支援機能」の内容
「車線変更支援機能」は、高速道路などの自動車専用道において、渋滞追従機能付きアダプティブクルーズコントロール(ACC)と車線維持支援システム(LKAS)が作動中に、一定の条件を満たした状態で、ドライバーがウインカー操作を行うと、システムが車線変更に必要な操作をアシストします。
「ホンダセンシング360」の機能一覧
「ホンダセンシング360」には、先に紹介した「前方交差車両警報」「車線変更時衝突抑制機能」「車線変更支援機能」を筆頭に、20もの機能が備わっています。以下に、残り17の機能の内容を解説します。
衝突軽減ブレーキ(CMBS)
歩行者や他車両、人が運転する自転車などを検知し、衝突の可能性があると警告を発し、それでもぶつかりそうなときは、自動でブレーキを作動させます。
誤発進抑制機能
前方に障害物があるにも関わらずにアクセルを踏み込んだとき、パワートレインの出力を抑えて急発進を防止します。
後方誤発進抑制機能
車の後方に障害物があるのに、アクセルを踏み込んだとき、パワートレインの出力を抑えて急発進を防止します。
近距離衝突軽減ブレーキ
車両の前後に壁などの障害物にぶつかりそうなときに、運転者のブレーキ操作を支援します。
歩行者事故低減ステアリング
走行中に自車走行車線を外れて、路側にいる歩行者に衝突しそうになると、警告を発して、衝突しないようにステアリング操作を支援します。
路外逸脱抑制機能
走行する自車線(草や砂利などによる道路境界を含む)を逸脱しそうなとき、警告を発し、逸脱しないようにステアリング操作をアシストします。
渋滞追従機能付きアダプティブクルーズコントロール(ACC)
先行車がいないときは定められた速度で、先行車がいるときは、その後ろを一定の距離を保ったまま、アクセルとブレーキをシステムが操作して、追従走行を行います。渋滞になって先行車が停止すると、自車もあわせて停車します。
車線維持支援システム(LKAS)
高速道路や自動車専用道において、走行車線の中央に沿って走るように、ステアリング操作をアシストします。
先行車発進お知らせ機能
信号などで停止中に、先行車が出発したとき、音と表示で出発を知らせます。
標識認識機能
路側にある、速度表示、追い越し禁止、一時停止、進入禁止の標識を認識し、ディスプレイに表示します。法定速度を超えて走行したときは、表示で速度超過を知らせます。
アダプティブドライビングビーム
夜間にハイビームで走行中に、先行車や対向車を検知すると、先行車や対向車がまぶしくないように、ヘッドライトの照射範囲を自動で調整します。
トラフィックジャムアシスト(渋滞運転支援機能)
高速道路などでの渋滞走行時に、自車の走行車線をキープするようにステアリング操作をアシストします。
ブラインドスポットインフォメーション
走行中に、斜め後方に他車を検知すると、ドアミラー内にマークを表示して、他車の存在を知らせてくれます。さらに、その状況で、他車のある方向にウインカー操作を行うと、マークの点滅と音で危険を警告します。
パーキングセンサーシステム
駐車しようというとき、自車の前後、斜め前と後ろに近づく障害物の素材を音とディスプレイ表示で知らせます。
後退出庫サポート
バックで駐車スペースから出ようというとき、左右から近づいてくる他車の存在を警告音とディスプレイ表示で知らせてくれます。
ドライバー注意力モニター
走行時のステアリング操作をモニターし、ドライバーの不注意運転や居眠り運転の可能性を検知。ディスプレイの表示や音、ステアリングの振動などで警告します。
Hondaパーキングパイロット
ステアリング/アクセル/ブレーキ/シフト操作をシステムが自動で制御して、駐車と出庫の運転をアシストします。