ホンダ アコードvsトヨタ カムリ!国内でも海外でもガチンコのライバルをプロが徹底比較
更新日:2024.09.09
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ホンダを代表するアッパーミドルセダンであるアコード。
セダン不振と言われている中、ホンダが継続する数少ないセダンモデルのうちの1台です。
このアコードのライバルとして、国内市場だけでなく海外でも激しい販売競争をしているトヨタ カムリをピックアップ。徹底比較します。
文・写真/萩原 文博
セダン不振と言われている中、ホンダが継続する数少ないセダンモデルのうちの1台です。
このアコードのライバルとして、国内市場だけでなく海外でも激しい販売競争をしているトヨタ カムリをピックアップ。徹底比較します。
文・写真/萩原 文博
セダン不振の中で大健闘の販売成績をおさめるカムリ
ハイブリッドミドルセダンであるホンダアコードのライバルとしてピックアップしたのは、トヨタ カムリです。
一般社団法人日本自動車販売協会連合会が発表している2021年7月の新車販売台数では、カムリは1,133台で第37位にランクインするなどセダン不振の中では健闘しています。
新車価格はアコードが465万円。対してカムリは348万5000円~467万2000円となっています。
一般社団法人日本自動車販売協会連合会が発表している2021年7月の新車販売台数では、カムリは1,133台で第37位にランクインするなどセダン不振の中では健闘しています。
新車価格はアコードが465万円。対してカムリは348万5000円~467万2000円となっています。
室内の広さはホンダ アコードに軍配が上がるが、頭上の空間はトヨタ カムリの方が余裕がある
まず、ボディサイズを見てみましょう。
アコード:全長4,900mm×全幅1,860mm×全高1,450mm
カムリ :全長4,885mm×全幅1,840mm×全高1,445mm
全長と全高は5mm、全幅は20mmアコードのほうが大きくなっています。
その影響は室内の広さに表れています。
アコード:全長4,900mm×全幅1,860mm×全高1,450mm
カムリ :全長4,885mm×全幅1,840mm×全高1,445mm
全長と全高は5mm、全幅は20mmアコードのほうが大きくなっています。
その影響は室内の広さに表れています。
アコード:室内長2,070mm×室内幅1,585mm×室内高1,155mm
カムリ :室内長2,010mm×室内幅1,535mm×室内高1,185mm
上記の通り、室内長と室内幅はアコードが上回っていますが、室内高は30mmカムリが上回っています。これは、アコードのファストバックスタイルが影響していると言えるでしょう。
カムリ :室内長2,010mm×室内幅1,535mm×室内高1,185mm
上記の通り、室内長と室内幅はアコードが上回っていますが、室内高は30mmカムリが上回っています。これは、アコードのファストバックスタイルが影響していると言えるでしょう。
エンジンとモーターの出力はほぼ互角だが、4WDモデルが用意されているのはカムリのみ
次に搭載しているパワートレインを比較してみましょう。
■ホンダ アコード
2L直列4気筒DOHCガソリンエンジンは最高出力145ps、最大トルク175Nmを発揮。
さらに、最高出力135ps、最大トルク315Nmを発生する駆動用そして発電用の2つのモーターを組み合わせたハイブリッドシステムを搭載。
トランスミッションはCVTが組み合わされ、駆動方式は2WD(FF)のみ。
燃費性能はWLTCモードで22.8km/Lを実現しています。
■ホンダ アコード
2L直列4気筒DOHCガソリンエンジンは最高出力145ps、最大トルク175Nmを発揮。
さらに、最高出力135ps、最大トルク315Nmを発生する駆動用そして発電用の2つのモーターを組み合わせたハイブリッドシステムを搭載。
トランスミッションはCVTが組み合わされ、駆動方式は2WD(FF)のみ。
燃費性能はWLTCモードで22.8km/Lを実現しています。
■トヨタ カムリ
2.5L直4ガソリンエンジンは最高出力178ps、最大トルク221Nmを発生。
さらに、最高出力120ps、最大トルク202Nmを発生するモーターを組み合わせたハイブリッドシステムを搭載。
トランスミッションはCVTで駆動方式は2WD(FF)に加えて、E-fourと呼ばれるリアにモーターを搭載した4WDシステム採用した4WD車を設定。
燃費性能はWLTCモードで21.6~27.1km/Lを達成しています。
パワーユニットの出力はほぼ互角。わずかにカムリの方がパワフルで、より余裕のある走りが期待できます。
さらに、ホンダ アコードがFFのみのラインアップであるのに対し、トヨタ カムリは4WDも用意しているのは大きなアドバンテージでしょう。
2.5L直4ガソリンエンジンは最高出力178ps、最大トルク221Nmを発生。
さらに、最高出力120ps、最大トルク202Nmを発生するモーターを組み合わせたハイブリッドシステムを搭載。
トランスミッションはCVTで駆動方式は2WD(FF)に加えて、E-fourと呼ばれるリアにモーターを搭載した4WDシステム採用した4WD車を設定。
燃費性能はWLTCモードで21.6~27.1km/Lを達成しています。
パワーユニットの出力はほぼ互角。わずかにカムリの方がパワフルで、より余裕のある走りが期待できます。
さらに、ホンダ アコードがFFのみのラインアップであるのに対し、トヨタ カムリは4WDも用意しているのは大きなアドバンテージでしょう。
最新鋭の安全機能はアコードもカムリも必要十分な機能を備える
運転支援システムは、アコードは衝突軽減ブレーキ(CMBS)をはじめ、10の機能がパッケージ化された「ホンダセンシング」を全車に標準装備。
さらに後側方の車両を検知するブラインドスポットインフォメーションやLEDアクティブコーナリングライトが設定されています。
一方のカムリは、プリクラッシュセーフティをはじめ、5つの機能がセットとなった「トヨタセーフティセンス」を標準装備。
さらに先行車発進告知機能、インテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]、ブラインドスポットモニターを標準装備。さらにXグレードを除いて、リアクロストラフィックオートブレーキ[パーキングサポート(後方接近車両)]を搭載しています。
さらに後側方の車両を検知するブラインドスポットインフォメーションやLEDアクティブコーナリングライトが設定されています。
一方のカムリは、プリクラッシュセーフティをはじめ、5つの機能がセットとなった「トヨタセーフティセンス」を標準装備。
さらに先行車発進告知機能、インテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]、ブラインドスポットモニターを標準装備。さらにXグレードを除いて、リアクロストラフィックオートブレーキ[パーキングサポート(後方接近車両)]を搭載しています。
ホンダ アコードよりもトヨタ カムリの方が有利な点は?
アコードとカムリを比較して、カムリの良い点は優れた燃費性能がまず挙げられます。
搭載するエンジンの排気量はカムリが2.5Lと大排気量となっていますが、アコードがWLTCモードで22.8km/Lに対して、カムリ2WD車は24.3~27.1km/Lと上回っています。
また、アコードの駆動方式が2WD(FF)しかないのに対して、カムリはE-fourという4WD車を設定していることも有利です。特に降雪地のユーザーにとってはカムリを選ぶ大きな理由となります。
そして価格もカムリが有利です。
アコードの車両本体価格が465万円に対して本革シートを標準装備したカムリG“レザーパッケージ”の2WD車が436万4000円と約30万円差あります。
ボディサイズや搭載するハイブリッドシステムのスペックが似ている両車にとってこの30万円差はカムリに有利に働きます。
搭載するエンジンの排気量はカムリが2.5Lと大排気量となっていますが、アコードがWLTCモードで22.8km/Lに対して、カムリ2WD車は24.3~27.1km/Lと上回っています。
また、アコードの駆動方式が2WD(FF)しかないのに対して、カムリはE-fourという4WD車を設定していることも有利です。特に降雪地のユーザーにとってはカムリを選ぶ大きな理由となります。
そして価格もカムリが有利です。
アコードの車両本体価格が465万円に対して本革シートを標準装備したカムリG“レザーパッケージ”の2WD車が436万4000円と約30万円差あります。
ボディサイズや搭載するハイブリッドシステムのスペックが似ている両車にとってこの30万円差はカムリに有利に働きます。
トヨタ カムリと比較してアコードの方が優れている点は?
カムリと比較してみてアコードの良い点は、運転支援システムが充実していることが挙げられます。
カムリにはない、歩行者事故低減ステアリングや路外逸脱抑制機能。近距離衝突軽減ブレーキなどが充実しています。
また、搭載しているエンジンの排気量がアコードは2Lに対してカムリは2.5Lと大きいため、自動車税が高くなることが挙げられます。
また、カムリが独立したトランクをもつオーソドックスな3BOXスタイルを採用しているのに対して、アコードはクーペのような流麗なスタイリングが特徴のファストバックスタイルを採用しています。
これにより、若いユーザー層にも支持されそうです。
カムリにはない、歩行者事故低減ステアリングや路外逸脱抑制機能。近距離衝突軽減ブレーキなどが充実しています。
また、搭載しているエンジンの排気量がアコードは2Lに対してカムリは2.5Lと大きいため、自動車税が高くなることが挙げられます。
また、カムリが独立したトランクをもつオーソドックスな3BOXスタイルを採用しているのに対して、アコードはクーペのような流麗なスタイリングが特徴のファストバックスタイルを採用しています。
これにより、若いユーザー層にも支持されそうです。
国内だけでなく、海外市場でもライバルとなるアコードとカムリ。
搭載するパワートレインはハイブリッドのみで、メインの駆動方式が2WD(FF)であるなど、似ている点は多いです。
ただし、カムリの駆動方式は2WD(FF)に加えて、E-fourと呼ばれる電気式4WDを用意しているのは、降雪地のユーザーにとっては大きなメリットとなるでしょう。
この多彩な駆動方式の設定は大きな差となります。
搭載するパワートレインはハイブリッドのみで、メインの駆動方式が2WD(FF)であるなど、似ている点は多いです。
ただし、カムリの駆動方式は2WD(FF)に加えて、E-fourと呼ばれる電気式4WDを用意しているのは、降雪地のユーザーにとっては大きなメリットとなるでしょう。
この多彩な駆動方式の設定は大きな差となります。