現代自動車「ソナタ」が米国製と韓国製の正面衝突試験を実施
更新日:2024.09.09
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韓国の自動車メーカー、現代(ヒュンダイ)自動車が自社製品「ソナタ」の国内仕様と米国仕様を正面衝突試験を衆人環視の下、行ったそうです。いったいなぜ?
どんな試験を行ったのか?結果は?
2015年8月22日の午後、仁川松島(インチョン・ソンド)の都心サーキットにて、現代(ヒュンダイ)自動車が「ソナタ」発売30周年を記念し顧客招待の映画上映を行ったそうなのですが、そのイベントの開始直前に「米国製ソナタ」と「国産ソナタ」の正面衝突実験を行いました。
米国製の赤色ソナタと、韓国製の青色ソナタは58キロの速度で正面衝突。凄まじい音と共にボンネットはひしゃげ、エンジンオイルや冷却水など様々液体が漏れだす。結果として、二台ともにAピラー部分は残り、前座席の空間はそのまま保存されていたとのことで、生産地に関わらず、安全性に問題のないことを裏付けたとしています。
米国製の赤色ソナタと、韓国製の青色ソナタは58キロの速度で正面衝突。凄まじい音と共にボンネットはひしゃげ、エンジンオイルや冷却水など様々液体が漏れだす。結果として、二台ともにAピラー部分は残り、前座席の空間はそのまま保存されていたとのことで、生産地に関わらず、安全性に問題のないことを裏付けたとしています。
ヒュンダイ・ソナタとは?
ソナタはヒュンダイが生産する中型(Dセグメント)セダンで、1985年に発売がスタートしております。この初期モデルのエンジンは三菱製のエンジンが仕様されておりました。モデルチェンジを繰り返し、現在では7代目となるロングセラーモデル。
6代目モデルからはハイブリッドもラインナップ、また最新モデルではプラグインハイブリッドもリリースされており、ガソリン、ガソリンターボ、ディーゼル、LPG、ハイブリッド、プラグインハイブリッドと韓国車最多の計6種のパワーユニットで構成されています。
またデザインもホンダ・アコードとの類似性を指摘された事もあり、こうした点からも、日本車をベンチマークとしていることは想像に難くありません。
6代目モデルからはハイブリッドもラインナップ、また最新モデルではプラグインハイブリッドもリリースされており、ガソリン、ガソリンターボ、ディーゼル、LPG、ハイブリッド、プラグインハイブリッドと韓国車最多の計6種のパワーユニットで構成されています。
またデザインもホンダ・アコードとの類似性を指摘された事もあり、こうした点からも、日本車をベンチマークとしていることは想像に難くありません。
最高基準の衝突安全性
かつて韓国車というと「安いけれど性能や品質、安全性で日本車に劣っている」というイメージでしたし、実際に従来はそうだったと考えます。しかし近年の「ソナタ」に対してはその評価は覆さなければなりません。
昨年行われた米国IIHS(道路安全保険協会)での衝突テストにて、新型ヒュンダイ『ソナタ』は、最高の衝突安全性を備えた「トップセーフティピック+」に指定されています。国内のみならず北米でも販売を強化していることから、ネガなイメージの安全性強化にしっかり取り組んでいるといえます。
昨年行われた米国IIHS(道路安全保険協会)での衝突テストにて、新型ヒュンダイ『ソナタ』は、最高の衝突安全性を備えた「トップセーフティピック+」に指定されています。国内のみならず北米でも販売を強化していることから、ネガなイメージの安全性強化にしっかり取り組んでいるといえます。
高い安全性評価のソナタ…しかしなぜ公開テストを?
この理由としては、「国内製車両に使われる鋼板の品質が、米国製や輸出向け車両には及ばない」という世間の疑惑があった為、との事なのです。こうした疑惑を払拭させるために、約10億ウォンをかけて行った試みなのだとか。ちなみに、会場にいた300名ほどの観衆の事前のアンケートでは、74%ほどの方々が「国産ソナタと米国製ソナタとは安全性の面で差があるだろう」と回答していたそうです。
正直、こうした形ではイコールコンディションの試験と言いにくいですし、客観的な評価判断が難しいと考えますし、衆人環視の下で行った演出、とも思えてしまうところです。
なによりも、この「衝突実験を目撃した後」の会場の方々の反応が気になる所。アンケートをするならばテスト後にするべき、と考えるわけですが…。はたして疑念を晴らすテストとなったのかどうか、気になるところです。
正直、こうした形ではイコールコンディションの試験と言いにくいですし、客観的な評価判断が難しいと考えますし、衆人環視の下で行った演出、とも思えてしまうところです。
なによりも、この「衝突実験を目撃した後」の会場の方々の反応が気になる所。アンケートをするならばテスト後にするべき、と考えるわけですが…。はたして疑念を晴らすテストとなったのかどうか、気になるところです。
北米で続くリコール
ヒュンダイがこうした公開試験を行う理由として、北米でのリコール問題があるかもしれません。2014年にはパワーステアリングの不具合と、フロントのブレーキキャリパーが折れる不具合、また最近の2015年7月にはシートベルトの不具合(助手席シートベルトの金具が斜めにバックルに差し込まれると、ベルトが引っかかり長さ調節が出来ず、警告灯が点灯)が発覚。
続くリコールにブランドイメージは大きな痛手を受ける事態となっています。そうした点を払しょくさせるためにも、このような公開テストを行ったとも考えられるのではないでしょうか。
とにもかくにも、ヒュンダイには日本車を脅かす安全かつ高性能のクルマを作って貰い、信頼回復に努めていただきたい所ですね。
続くリコールにブランドイメージは大きな痛手を受ける事態となっています。そうした点を払しょくさせるためにも、このような公開テストを行ったとも考えられるのではないでしょうか。
とにもかくにも、ヒュンダイには日本車を脅かす安全かつ高性能のクルマを作って貰い、信頼回復に努めていただきたい所ですね。