車のアポロ・アローとは?中古価格まで解説
更新日:2024.09.09

※この記事には広告が含まれます
フェラーリ、ランボルギーに、ポルシェなどとスーパーカーメーカーの中でもビッグネームと呼ばれる有名どころは結構ありますが、中にはあまり知られていないメーカーもあって、思わぬパフォーマンスを発揮する例があります。アポロ•アローもまたそんな1台です。
アポロ・アローはアウディ出身のエンジニアが作ったスーパーカー
ドイツの小さなスーパーカーメーカー、アポロの歴史はまだ浅く、2004年にグンペルト•シュポルトヴァーゲン社が設立された時に始まりました。
最初のスーパーカー、グンペルト アポロを発表したのが2005年の事。
2006年に発売されたグンペルト アポロはスーパーカーとしては割と平凡なデザインをしており、上ヒンジでデロリアンのようにガバっと上に開くガルウィングドアが目を引く程度でした。
しかし、作りはレーシングカーそのもの。数種類用意されたエンジンでもっともハイパワーな4,163ccV8ツインターボエンジンは800馬力、エントリーモデルとしてデチューンしているものでも650馬力を発揮し、エアコンやリアビューカメラなど快適装備を充実した上で車重わずか1,100kgでしたから、その実力たるや推して計るべし。
2009年8月には各メーカーが最速をかけてタイムアタックする事でお馴染みのニュルブルクリンク北コースで、7分11秒57という当時の市販車最速タイムをマーク、2013年9月にポルシェ918に破られるまで、ニュル最速の座を維持していたと言えば、その速さがわかるでしょう。
グンペルト アポロを開発したのはアウディ出身のエンジニア、ローラント グンペルト氏で、その名を取ったグンペルト アポロもエンジンはアウディのV8をチューン、内装もアウディ車の流用だそうです。
速いだけでなく高級感や希少性も重視されるスーパーカーでアウディの流用が多いというのはどうかとも考えてしまいますが、かつてランボルギーニ ディアブロがZ32型フェアレディZのヘッドライトを流用するなど、少量生産スーパーカーが性能に問題無い部分はわりと安い他車部品を流用するのは、特に珍しい話ではありません。
最初のスーパーカー、グンペルト アポロを発表したのが2005年の事。
2006年に発売されたグンペルト アポロはスーパーカーとしては割と平凡なデザインをしており、上ヒンジでデロリアンのようにガバっと上に開くガルウィングドアが目を引く程度でした。
しかし、作りはレーシングカーそのもの。数種類用意されたエンジンでもっともハイパワーな4,163ccV8ツインターボエンジンは800馬力、エントリーモデルとしてデチューンしているものでも650馬力を発揮し、エアコンやリアビューカメラなど快適装備を充実した上で車重わずか1,100kgでしたから、その実力たるや推して計るべし。
2009年8月には各メーカーが最速をかけてタイムアタックする事でお馴染みのニュルブルクリンク北コースで、7分11秒57という当時の市販車最速タイムをマーク、2013年9月にポルシェ918に破られるまで、ニュル最速の座を維持していたと言えば、その速さがわかるでしょう。
グンペルト アポロを開発したのはアウディ出身のエンジニア、ローラント グンペルト氏で、その名を取ったグンペルト アポロもエンジンはアウディのV8をチューン、内装もアウディ車の流用だそうです。
速いだけでなく高級感や希少性も重視されるスーパーカーでアウディの流用が多いというのはどうかとも考えてしまいますが、かつてランボルギーニ ディアブロがZ32型フェアレディZのヘッドライトを流用するなど、少量生産スーパーカーが性能に問題無い部分はわりと安い他車部品を流用するのは、特に珍しい話ではありません。
アポロ・アローは中国で失敗し、香港資本で復活した
グンペルト アポロで高性能を見せつけたグンペルト•シュポルトヴァーゲン社は急成長を遂げていた中国市場で熱心な売り込みを計りますが、ブランドとしては全く浸透していなかった事もあって事業としては失敗します。
何しろ軽量化のために高価なクロモリ鋼やカーボン素材を使ったおかげで開発•生産コストが異常に高かったグンペルト アポロですから、販売が思わしくないとなるやグンペルト社の経営は急降下、創業から10年もたずに2013年には経営破綻してしまいました。
しかし、スーパーカーメーカーというのは投資の対象になるものらしく、同時期に破綻したスパイカーなどと同様、すぐに復活を果たします。
加担したその年には香港の資本が入ってアポロ•オートモービルと名前を変え、SUVメーカーのヴォルグヴァルトなど共に、中国系資本のドイツ自動車メーカーとして生まれ変わったのでした。経営責任者であり開発責任者だったグンペルト氏もCEO兼チーフエンジニアとして指揮を取り、そして完成したのが新型スーパーカー、アポロ アローです。
何しろ軽量化のために高価なクロモリ鋼やカーボン素材を使ったおかげで開発•生産コストが異常に高かったグンペルト アポロですから、販売が思わしくないとなるやグンペルト社の経営は急降下、創業から10年もたずに2013年には経営破綻してしまいました。
しかし、スーパーカーメーカーというのは投資の対象になるものらしく、同時期に破綻したスパイカーなどと同様、すぐに復活を果たします。
加担したその年には香港の資本が入ってアポロ•オートモービルと名前を変え、SUVメーカーのヴォルグヴァルトなど共に、中国系資本のドイツ自動車メーカーとして生まれ変わったのでした。経営責任者であり開発責任者だったグンペルト氏もCEO兼チーフエンジニアとして指揮を取り、そして完成したのが新型スーパーカー、アポロ アローです。
アポロ・アローは中身だけでなく外見もアグレッシブとなった
アローの基本構造はグンペルト アポロとは変わらず、引き続きアウディ製の4リッターV8ツインターボをベースにターボチャージャーを大型化するなどパワーアップしたパワーユニットは実に1,000馬力を発揮!
ボディは全体的に伸びて全高も上がり車重は1,300kgへと少し太ったものの、直線的で平凡だったスタイルは流麗で有機的な曲線を描いたデザインに一新!
こうしたデザインは日本ですとマツダあたりがコンセプトカーで得意とするところですが、それをそのまま市販車デザインに採用してしまったところがアローのスーパーカーたるゆえんです。
大きく有機的なデザインの空力効果も確かなようで、公表されている最高速度は重くなったにも関わらずグンペルト アポロSと変わらず360km/h、0-100km/h加速はアポロSの3秒を上回り、2.9秒以下となりました。
いかにも空力抵抗の低減とダウンフォースが両立され、エンジン、ブレーキ等の冷却性能も向上していそうなアポロは高速域でのスタビリティや安定性でグンペルトより優れていそうで、再びニュルブルクリンク北コースでアタックする日が楽しみです。
ボディは全体的に伸びて全高も上がり車重は1,300kgへと少し太ったものの、直線的で平凡だったスタイルは流麗で有機的な曲線を描いたデザインに一新!
こうしたデザインは日本ですとマツダあたりがコンセプトカーで得意とするところですが、それをそのまま市販車デザインに採用してしまったところがアローのスーパーカーたるゆえんです。
大きく有機的なデザインの空力効果も確かなようで、公表されている最高速度は重くなったにも関わらずグンペルト アポロSと変わらず360km/h、0-100km/h加速はアポロSの3秒を上回り、2.9秒以下となりました。
いかにも空力抵抗の低減とダウンフォースが両立され、エンジン、ブレーキ等の冷却性能も向上していそうなアポロは高速域でのスタビリティや安定性でグンペルトより優れていそうで、再びニュルブルクリンク北コースでアタックする日が楽しみです。
限定6台のアポロ Nもあり
アローは2016年3月のジュネーブショーでプロトタイプが正式発表されたばかりであり、まだ発売時期や価格は未定です。
ドイツ•テンケンドルフではアポロを生産するための新しい工場を建設中ですが、多くてもわずか100台足らずと予想されているアローと並行して、前作グンペルト アポロSをリファインしたアポロ Nもジュネーブショーで同時公開されています。
こちらは700馬力のツインターボを搭載し、アポロSの空力を徹底的にリファインした事で、原型よりもかなりコンサバティブな雰囲気になっています。限定6台とはいえアローよりも早くデリバリーされる模様ですから、アローを待ちきれない人は先にアポロ Nを狙ってもいいかもしれません。
参考までに、アポロSが2014年に日本の中古車市場に出てきた時は、支払総額が6,300万円でした。
ドイツ•テンケンドルフではアポロを生産するための新しい工場を建設中ですが、多くてもわずか100台足らずと予想されているアローと並行して、前作グンペルト アポロSをリファインしたアポロ Nもジュネーブショーで同時公開されています。
こちらは700馬力のツインターボを搭載し、アポロSの空力を徹底的にリファインした事で、原型よりもかなりコンサバティブな雰囲気になっています。限定6台とはいえアローよりも早くデリバリーされる模様ですから、アローを待ちきれない人は先にアポロ Nを狙ってもいいかもしれません。
参考までに、アポロSが2014年に日本の中古車市場に出てきた時は、支払総額が6,300万円でした。