バイクのエンジンを搭載!最高速度225km/hを発揮するセルボの正体とは?

スズキSC100(初代セルボ)改

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そもそも初代セルボの現存車がキレイな姿で走っている事自体にビックリですが、スズキの大型スポーツバイク「GSX-R1000」のエンジンを搭載して最高速度225km/hというから二度ビックリというスズキの二輪&四輪タッグと、他にもビックリなセルボベースのチューニングカーを紹介!
Chapter
SC100にGSX-R1000のエンジンを載せたから「SCX-R1000」
何だか長いセルボがいる
日産ザウルスと合体したセンターシートのレーシングセルボもあった
なんとコンバーチブルも!

SC100にGSX-R1000のエンジンを載せたから「SCX-R1000」

こちらの初代セルボ、ヨーロッパには「スズキSC100」の名称で50馬力の1000ccエンジン「F10A」を搭載して輸出もされていたのですが、最軽量モデルで車重625kg(輸出型はセルボの550kgより重い)という軽量ボディにGSX-R1000の185馬力エンジンを搭載しています。

見るとロールバーなどの補強も入り、4気筒SOHC1000ccのF10Aより重い4気筒DOHC1000ccエンジンですから車重700kgくらいではと仮定しても、単純に考えてパワーウェイトレシオは3.78kg/psと、遅いはずが無く、実際に最高速度は225kn/h、0→100km/h加速も4.8秒と素晴らしいスペックを持っています。

しかし、何より、30年以上前の車をこれほど内外装とも完璧にレストアした上で、当然エキゾーストノートもGSX-R1000のそれですから、見た目とサウンドでもう十分気分が盛り上がります。

何だか長いセルボがいる

これだけ初代セルボが海外でピカピカのコンディションで保たれているという事は、結構海外の好き物に愛される車に違いない!という事で、調べてみると、またすごい車がいました。

確かにフロントマスクはセルボですし、ルーフやサイドウィンドウを見るとセルボそのもの…なのに何か長い!そしてフェンダーもワイド!こちらはSC100とはまた別に、イギリス名「whizzkid」として輸出されていたセルボ…に、トヨタAE86のパワートレーンを組み合わせたカスタムカーらしいのですが、何かフォードのマスタングっぽくも見えますね。

そもそもRRレイアウトのセルボ(whizzkid)をFR化しているわけなので、広いとランクができて嬉しいな・・・ではなく、リアに伸ばすプロペラシャフトを通すスペースがあったのか、非常に気になるところ。

セルボのキャビンだけを残して前後にパイプフレームか何かを切った貼ったしたというより、何か他のベースの車にセルボのピラーやルーフを載せて、フロントマスクを組み合わせた車なのかもしれません。

日産ザウルスと合体したセンターシートのレーシングセルボもあった

日本で軽自動車ベースのカスタムカーを作りまくり、富士スピードウェイやマレーシアのセパンサーキットで世界最大の軽自動車耐久レース「K4GP」の主催としても有名な静岡県のマッドハウスが作ったマシンも。

自動車雑誌などでは「フロンテクーペ」と紹介される事もありますが、実際には画像の初代セルボをベースにフロンテクーペのルーフを載せ、ワンオフのフロントウィンドウを組み合わせたセルボ改フロンテクーペです。

しかも、シャシーなど中身はフロンテクーペでもセルボでもなく日産ザウルスというレーシングカーを使っており、当然センターレイアウトのシングルシーター。エンジンは2サイクル3気筒エンジン(360ccか550ccか失念)に始まり1000ccのK10Aターボに載せ換え、その後K4GPのレギュレーションに合わせて660cc3気筒のF6Aターボを搭載していました。

今でもK4GPに参戦しているかは不明ですが現存しており、イベントなどで姿を見ることができます。

なんとコンバーチブルも!

こちらは「切った貼った」というより「切りっぱなし」の「SC100コンバーチブル」です。昔の初代ホンダ・シティのコンバーチブル同様、Bピラーをおそらくは補強した上で残しているので転倒しても安心そうですが、Aピラーはそのまま倒れてきそうでちょっと怖い気も。

しかし、リアには本格的な幌も載っていますし、ライムグリーンのカラーも見栄えが良いので、ほどほどに晴れた日に日射病に気をつけながらこれで流すと、何か心地よさそうですね。
アルミホイールのセンターにあるスズキの「S」マークもしっかりライムグリーンで塗られているところなど、細かいところにもコダワリがあって好感のもてるカスタムカーです。

日本だとフロンテ・クーペの陰に隠れて地味な印象の初代セルボですが、こうして見ると海外版の「SC100」や「whizzkid」のカスタムカーなど、日本ではなかなか見られない愛され方をしていているのが面白いですね!
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