レクサス「RX」の先進安全運転支援システムは幅広いシーンで事故を予防する!【プロ徹底解説】

トヨタ レクサスRX

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レクサスのコアモデルである「RX」。世界的なラグジュアリーSUVというムーブメントの先駆者な存在となります。その最新となる第5世代モデルは2022年11月に登場しました。最新「RX」に搭載されている先進安全運転支援システムの主な内容を解説します。

文・鈴木ケンイチ/写真・PBKK

鈴木 ケンイチ

モータージャーナリスト。新車紹介から人物取材、メカニカルなレポートまで幅広く対応。最近は新技術や環境関係に注目。年間3~4回の海外モーターショー取材を実施。レース経験あり。毎月1回のSA/PAの食べ歩き取材を10年ほど継続中。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 自動車技術会会員 環境社会検定試験(ECO検定)

鈴木 ケンイチ
Chapter
最新の「レクサス・セーフティ・システム+」を採用
幅広いシーンに対応する「プリクラッシュセーフティ」
快適なクルージングをサポートする機能
渋滞時のハンズオフが可能になった
より高度な駐車支援
便利なドライブレコーダー機能とスマートキー機能

最新の「レクサス・セーフティ・システム+」を採用

レクサスを代表するモデルとして「RX」には、レクサスの最新の先進安全運転支援システムである「レクサス・セーフティ・システム+」が搭載されています。より幅広いシーンに対応する「プリクラッシュセーフティ」や、高速道路の運転をサポートする「レーダークルーズコントロール」などが装備されています。また、高度運転支援技術「トヨタ・チームメイト」に、高速道路の渋滞時にはハンズオフを可能とする「レクサス・チームメイト・アドバンスト・ドライブ」と、より柔軟な駐車支援を行う「レクサス・チームメイト・アドバンスト・パーク」も備えられています。主な機能は以下のようなものになります。

幅広いシーンに対応する「プリクラッシュセーフティ」

プリクラッシュセーフティ

車前方に設置したミリ波レーダーと単眼カメラと言う2つのセンサーを使い、進路上の歩行者や他車、自転車、オートバイを認識して、衝突の危険を察知すれば警告を発し、ぶつかりそうになると自動でブレーキを作動させます。

交差点衝突回避支援(出会い頭車両/右左折)

従来の「プリクラッシュセーフティ」機能を、より広範囲に交差点までで作動可能としたのが「交差点衝突回避支援(出会い頭車両/右左折)」です。交差点で左右から交差してくる、他車両やオートバイに対して警報及び自動ブレーキを作動させます。また、右左折時には、対向の直進車、曲がった先の横断歩行者や自転車へ衝突しそうになったときに、警報および自動ブレーキ作動を実施します。

緊急時操舵支援

直進時に、歩行者や自転車、オートバイ、他車両と衝突しそうなとき、自車線内に回避する十分なスペースがあるとシステムが判断すると、自動的なブレーキだけでなく、ハンドル操作アシストで事故からの回避を手助けします。

低速時加速抑制

自車の進路上に歩行者や自転車、他車両、壁などを検知したとき、停車や徐行から強いアクセルが踏まれても、エンジン出力を抑制またはブレーキで加速を抑制。衝突回避または衝突被害軽減をサポートします。

フロントクロストラフィックアラート(FCTA)

交差点に進入したり、脇道から通りに出る時、左右から接近する他車両の存在を検知すると、ヘッドアップディスプレイに注意喚起を表示。他車両が近づいているにもかかわらずに発進しようとすると、表示とアラーム音でさらなる警告を発します。

快適なクルージングをサポートする機能

レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付き)

ミリ波レーダーと単眼カメラで、先行車を認識し、設定した車間距離を保ちながら、設定速度以下で追従走行を行います。先行車が停止した時は、自動で自車も停止します。発進は、ドライバーの操作(アクセルONなど)が必要です。約80㎞/h以上で走行中に、本機能を作動させていれば、遅い車両を追い抜くときにウインカー操作を行うことで、予備加速や予備減速を実施します。また、音声対話サービスを使用すると、声で設定速度と車間距離を変更することも可能です。

レーンデパーチャーアラート(車線逸脱警報機能/車線逸脱抑制機能)

自車が走行している走行レーンよりはみ出す(逸脱)する可能性を警告。さらにステアリング操作をアシストして、車線からのはみ出しを未然に防止します。

レーントレーシングアシスト(車線維持支援機能)

レーダークルーズコントロール作動中に、車線維持に必要なステアリング操作をアシストします。車線が見えにくいときは、先行車を元に、レーン中央を走行します。また、隣接車線の車両を追い抜いたりするときなどは、レーン中央ではなく、回避側に走行進路を変更します。

レーンチェンジアシスト

レーダークルーズコントロールと車線維持支援機能が作動中に、ウインカー操作を行うと、レーンチェンジの操舵をアシストしてくれます。

ドライバーの状態を検知するドライバーモニター

ステアリングコラムの上部に、ドライバーを監視するカメラを設置。ドライバーの居眠りやわき見、漫然運転状態を検知すると、注意喚起を行います。ドライバーに異常が検知されると、自動で緩やかに減速し、ハザードとホーンを発して外部に異常を報告。最後は停車して、ドアを解錠し、ヘルプネットへの自動接続にて救命要請を行います。

さりげなくサポートするプロアクティブドライビングアシスト

運転には事故のリスクが常に存在します。突然の「歩行者の横断」や「飛び出し」などのリスクの先読みをシステムが実施。他の安全機能と連動して、運転をサポートします。
具体的には、進路上に検知した歩行者などに対して、自動ブレーキとステアリング操作のアシストを実施する「歩行者/自転車運転者/駐車車両に対する操舵・減速支援」、割り込み車に対して自動でブレーキを作動させる「先行車に対する減速支援」、カーブの前の自動での減速「カーブに対する減速支援」、信号が近づいたときにウインカーを操作すると自動で緩やかに減速する「信号交差点に対する右左折時減速支援」、カーブのスムーズな操舵をサポートする「車線内走行時常時操舵支援」などを行います。

渋滞時のハンズオフが可能になった

一部の高速道路・自動車専用道路において、レーダークルーズコントロールとレーントレーシングアシストを作動中に渋滞になったときに働くのが「レクサス・チームメイト・アドバンス・ドライブ(渋滞時支援)」です。渋滞の速度が40㎞/h以下になり、ドライバーが周囲を監視しているのをドライバーモニターが確認すると機能が作動します。作動中は、ドライバーがハンドルから手を離すことが可能になります。速度が高まったり、ドライバーが周囲を監視していないと機能が終了します。

より高度な駐車支援

レクサスの最新の高度運転支援技術「レクサス・チームメイト」のうち「RX」に採用された、もうひとつが「レクサス・チームメイト・アドバンス・パーク」です。これまであった駐車機能がより拡大しました。これまで可能であったのが「並列バック駐車」「縦列駐車/出庫」「区画線のない場所への駐車(メモリー機能)」というもの。これに加えて「並列前向き駐車」「並列バック出庫」「並列前向き出庫」が可能となりました。
また、ハイブリッド車とプラグインハイブリッド車には、リモート機能が採用されています。これはスマートフォンなどを車のキーにするスマートキー機能にあわせて利用するもので、車の外から自車の駐車と出庫ができるようになります。

便利なドライブレコーダー機能とスマートキー機能

今やすべての車の必需品とまで普及しつつあるのがドライブレコーダーです。「RX」では、車載カメラと内蔵メモリー方式のドライブレコーダー機能を「RX500h」と「RX450h+」の標準装備としました。
また、専用アプリを使うことで、スマートフォンを車のキーとして使用可能なスマートキー機能を用意。
車に搭載される多くのソフトウェアを、通信を使ってアップデートするOTA機能も採用されています。
「RX」は、レクサスを代表するコアモデルです。そのため、先進安全運転支援システムでも、レクサスでは最新の機能が数多く採用されました。国内だけでなく、世界でもトップレベルの充実した内容と言えるでしょう。

商品詳細