日産 マキシマの日本発売は、ある?スカイライン、ティアナ、フーガとの棲み分けは?

マキシマ

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日本のメーカーが作る車なのに、海外でしか発売していないものは意外にあるものです。日本で見かけない、手に入らないからこそ、スタイリッシュに見えたりということもあるかもしれません。そんな気になるモデルのひとつに、日産 マキシマがあります。
Chapter
アグレッシブなデザインの新型「マキシマ」
マキシマの日本導入はないのか?
ティアナ・フーガとの複雑な関係!?
4ドアスポーツの王道をいくマキシマ

アグレッシブなデザインの新型「マキシマ」

2015年のニューヨーク国際オートショーにおいて発表された日産 マキシマ。その最新モデルには、日産の新たなデザインアイコンとなっているVモーションを採用。

パワーユニットは、3.5L V6エンジンのVQ35DE。基本設計こそ前モデルから受け継いだものですが、約6割の部品を新規採用とし、燃費性能も15%向上させていました。

抑揚のついたフロントフェンダーや先端が低められたフロントノーズなど印象的なエクステリアは、370Z(フェアレディZ)のデザインイメージを持たせているとのこと。

4ドアスポーツカーと形容されるほど、非常にスタイリッシュなエクステリアに惹かれる方も少なくないでしょう。日本市場での販売も、期待してしまいますね。

マキシマの日本導入はないのか?

マキシマは、1981年にブルーバードをベースに直列6気筒を搭載したDATSUN 810 MAXIMAとして、北米で発売。1984年に、モデルが2代目に進化すると日本市場にも投入されました。その後、日本では1994年まで(3代目まで)発売されていたモデルです。

それまではブルーバードの派生モデルというべき立ち位置で、車名もブルーバード マキシマでしたが、3代目では大幅刷新を受け、車名もマキシマとなり独立したモデルに進化しています。この3代目は、日本車の全幅規制(1,701.8mm)を上回る最初のモデルであり、また日産車でいち早くABSを搭載した車種でした。

V6 3.0Lエンジンを搭載した大型セダンの重量は1,400kg。このクラスでは最軽量モデルです。

モデルチェンジを受けた1994年以降はセフィーロ A32系と統合され、現在はティアナがその系譜を受け継いでいます。

いまのところ新型となったマキシマの日本導入の声は聞こえませんが、北米での評価、また同じFFの大型セダンであるティアナとの棲み分けをどう判断するか、という部分がポイントとなってきそうです。

ティアナ・フーガとの複雑な関係!?

ティアナのエンジンは、直列4気筒のDOHC 2.5リッターのQR25DEのみの設定。ボディサイズは、近しいものがありますが、エンジンで住み分けているのですね。

そのティアナは、世界120カ国に販売される世界戦略モデルであり、日本はもちろん、北米、中国など世界各国で生産&販売されており、年間販売台数は60万台以上。現在の日産自動車では欠かせないモデルなのです。
またティアナの上には、国内日産のフラッグシップセダン フーガの存在もあります。パワーユニットには、VQ37HRを搭載したV6 3.7Lモデルと、V6 3.5L(VQ35HR)エンジンのハイブリッド仕様がラインナップされています。

車格的には、このティアナとフーガの間を埋めるポジションといえますが、同じ4ドアセダンとして棲み分けなければならず、また4ドアスポーツカテゴリーでは、V37型スカイラインとバッティングしてしまうといった悩ましい状況なのです。

さらに、国産の大型セダンの市場は縮小傾向にあり、そこにニューモデルを投入するコストを掛ける価値も見出すことができません。

それゆえに日本導入が見送られていると思われますが、ユーザーサイドからの声が大きくなれば、日本導入の可能性も高まるのではないかと思います。

4ドアスポーツの王道をいくマキシマ

いずれにしても、300psを誇る3.5Lエンジンを搭載し、スポーティなエクステリアを採用したマキシマは、国産メーカーのセダンよりも欧州メーカーがライバルでしょう。

FF駆動であるということを除けば、それなりに市場はありそうにもみえるのですが、日産の規模では欧州車レベルの販売台数では満足ができないのかもしれませんね。
日本導入より先に、2015年8月から同じアジアの韓国市場でも販売が決定しています。そうなると日本マーケットへの投入は!?と考えてしまうのですが、日産がどのような判断をするか、注目するところですね…。



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