最高出力1000ps超えの「アウディRS6 DTM」…オーナーとチューニングメーカーの正体は?

アウディRS6といえば、AMG E63やBMW M5と並び、ドイツを代表するハイパワーミドルクラス。中でもRS6はアウディ•クワトロによる安定したシャーシと組み合わせて非常にポテンシャルの高い一台です。さて、このアウディRS6、DTMのような出で立ちに、1000psオーバーのハイパワーエンジンを搭載した一台が発見されました。さてその正体とは?

Chapter
そもそも、RS6 DTMって?
オーダーしたのはプロスキーヤー?
チューニングしたのは一体どこのメーカー?
ということで爆走シーンを御覧ください

そもそも、RS6 DTMって?

ドイツ•ツーリングカー•マイスター選手権をご存知でしょうか?これは、日本でいうところのスーパーGTのようなもの。このレースは当然ですが、メルセデス、BMW、アウディが各メーカーの威信をかけて争うハイパワーマシンレース。このDTM仕様と見紛うかのような出で立ちの「公道を走る」アウディが発見されます。

それが、このアウディRS6 DTM。ちなみに、レース用の燃料を使うことで1000ps以上を叩き出すことが可能とのことです…。

1990年代はじめのF1ターボ時代は、やはり予選用セッティングで1000ps以上と言われた時代がありましたが、このアウディはあくまで公道仕様。アウディのお家芸でもあるクワトロだからこそできることなのかもしれません。

そもそもRS6は、ノーマルの状態でも578psもの強大な出力を発揮し最高速度325km/hを誇るスーパーワゴン。この有り余るパワーでは足りずに倍近くのパワーを発揮する車に改造されたRS6 DTM、一体誰がオーダーして、何のために作ったのかを見ていきましょう。

オーダーしたのはプロスキーヤー?

このアウディを発注したのは、プロスキーヤー Jon Olsson氏。スウェーデンのフリースタイルスキーヤーでで、で多くのメダルを持つ彼は、「アルペン•スキー•レーサー」なのだとか。

やはりスピードを競う競技だけあって、車も速いのがお好みなのかもしれませんね。今回のRS6は、スキーの板などを運ぶことができるよう、ワゴンボディで製作され、ルーフにはバッグが積まれるなど、とても実用的作られている一台です。

チューニングしたのは一体どこのメーカー?

チューニングを手がけたのは、スウェーデンにある“CARESTO“というチューニングメーカー。このチューニングメーカー、いわゆる“速い車”を作るだけでなく、旧車のレストアや特殊な用途の車など様々なチューニングを手がけています。

また、コンセプトカーやプロトタイプなど、半ばメーカーに近い技術力をもったショップのようです。チューナーはケーニッグセグでチーフエンジニアを務めていたLeif Tufvesson氏。ケーニッグセグはハイパワーかつハイスピードなスーパーカーを作るメーカーとして非常に有名な会社ですよね。そのチーフエンジニアが手がけたとなれば、その性能は折り紙付きでしょう。

エンジンにはTTE9XXと呼ばれる、エキゾーストマニホールドが一体になったアウディTFSI専用タービンを装着。このターボチャージャーを中心としたチューニングで900psを発揮します。

ということで爆走シーンを御覧ください

真っ白い雪煙を撒き散らしながら爆走するその姿はまさに野獣。雪ということもあると思いますが、クワトロをもってしても真っ直ぐ進まないそのパワー。

このアウディが本当に1000ps近いパワーであることを物語っていますね。真っ直ぐ進まないようできちんとコースから外れていないのは、クワトロの恩恵もあるのでしょうが、雪の上を滑り慣れたOlsson氏だからこその絶妙な感覚の賜物なのかもしれません。

またエキゾーストノートも、DTM車両と見紛うかのような強烈なV8サウンドに仕上げられています。日本だと保安基準が心配なほどの音量ですが、V8らしいそのサウンドは非常にワクワクとさせられるものがありますね。


同じものをもう一台注文すると果たしていくらになるのかわかりませんが、一度は走らせてみたいと思ってしまう1000psというハイパワーエンジン。走らせてはみたいですが、ちゃんと真っ直ぐ走らせられるのかは心配で仕方ありません。間違っても、雪の中走るのは不安です。これほどの車を作れることも特別なことですが、この車を操るのも特別なことですね。