スバル インプレッサ 新旧比較!デザイン・サイズ・燃費性能などの違いを紹介【プロ徹底解説】
更新日:2024.09.19
※この記事には広告が含まれます
スバルの主力モデルとなるコンパクトハッチバックがインプレッサです。2023年春に、その最新モデルが発売となっています。新しいインプレッサと、先代モデルには、どのような違いがあるのでしょうか? どのような点が進化したのかを解説します。
文・鈴木 ケンイチ/写真・PBKK
文・鈴木 ケンイチ/写真・PBKK
スバル インプレッサ新旧比較表
2023年モデル | 2016年モデル | |
---|---|---|
新車価格 | 229.9〜321.2万円 | 192.2〜273.9万円 |
中古車価格 | 14.9〜316.8万円 | 26.9〜225.5万円 |
ボディタイプ | ハッチバック | ハッチバック |
全長 | 4.5m | 4.6m |
全幅 | 1.8m | 1.8m |
全高 | 1.5m | 1.5m |
燃費WLTCモード | 13.6~16.6km/L | 12.4~14.1km/L |
燃費JC08モード | - | - |
ドア数 | 5ドア | 4ドア |
乗車定員 | 5名 | 5名 |
排気量 | 1,995cc | 1,599~1,995cc |
トランスミット | マニュアルモード付CVT | マニュアルモード付CVT |
ハンドル | 右 | 右 |
最小回転半径 | 5.3~5.4m | 5.3m |
ホイールベース | 2.7m | 2.7m |
2010年代後半から現在へと続くスバルの基本
2023年春に発売となった新しいインプレッサは、シリーズとしては第6世代となります。この前となるのが2016年10月に発売された第5世代モデルです。
2016年の第5世代のインプレッサは、当時のスバルにとって非常に重要なモデルとなりました。大きなのは、現在のスバル車すべてに採用されている「スバルグローバルプラットフォーム」を最初に採用したのが、先代のインプレッサだったのです。また、「ダイナミック×ソリッド」という、近年のスバルのデザインフィロソフィを最初に採用したのも、やはり先代のインプレッサだったのです。
つまり、2010年代後半から現在へと続く近年のスバル車すべての基本となったのが先代モデルだったのです。
つまり、2010年代後半から現在へと続く近年のスバル車すべての基本となったのが先代モデルだったのです。
先代と新型モデルのコンセプトの変化
新しいプラットフォームとデザインコンセプトを採用した先代のインプレッサが目指したのは「スバルの新たなスタンダード」になること。そのコンセプトは「最高の安心と愉しさを提供すること」でした。そして、その実現のため「世界トップレベルの総合安全性能」「抜群の動的質感」「クラスを超えた静的質感」「ファン・トゥ・ドライブを盛り上げる快適空間」「アクティブライフを充実させる実用性」「実感できる実用燃費の良さ」を高いレベルでバランスさせることが目指されたのです。
そうした先代モデルに対して、新しいインプレッサのコンセプトは「スバルの価値を体現するスタンダードなモデル」という立ち位置を継承。その上で、「運転がワクワクして、いつでも愉しい、乗る人すべてを“FUN”な行動へと後押しする車」であるとスバルは説明します。
基本を継承しつつも、より愉しさを前面に押し出すというのが、新型モデルの狙いと言えるでしょう。
基本を継承しつつも、より愉しさを前面に押し出すというのが、新型モデルの狙いと言えるでしょう。
プラットフォームとボディ寸法
先代のインプレッサでは、初めてスバルグローバルプラットフォームが採用されました。そして、新型モデルでも同じものが継続採用されています。ただし、構造用接着剤の適用拡大やサスペンション取付部の剛性アップなどの改良を実施。製造時に、骨格を先に作るフルインナーフレーム構造を採用。プラットフォームとボディを改良することにより、操縦安定性や乗り心地など、走りの質感を高めています。
ちなみに新型インプレッサのボディ寸法は、全長4475×全幅1780×全高1480mmは、先代と比較すると全幅が5mmアップしただけ。ホイールベース2670mm、フロントトレッド1540mm、リヤトレッド1545mmは先代と変わっていません。
ちなみに新型インプレッサのボディ寸法は、全長4475×全幅1780×全高1480mmは、先代と比較すると全幅が5mmアップしただけ。ホイールベース2670mm、フロントトレッド1540mm、リヤトレッド1545mmは先代と変わっていません。
ボディバリエーションの変化
先代のインプレッサは、ハッチバックとセダンという2つのボディ形状を用意しました。ハッチバックは「インプレッサSPORT」、セダンは「インプレッサG4」と名乗りました。一方、新型モデルでは、セダンがなくなり、ハッチバックのみとなっています。また、ハッチバックだけになったのにあわせて名称からは「SPORT」がなくなり、「インプレッサ」というシンプルなものとなっています。
デザインの違い
先代のインプレッサは、スバル車として初めて、「ダイナミック×ソリッド」というデザインフィロソフィが採用されました。躍動感と塊感の融合を目指すものです。安心をイメージさせる塊感と、愉しさを感じさせるダイナミックさは、「安心と愉しさを提供する」という先代インプレッサのコンセプトそのものという内容です。
一方、新型インプレッサでは、「ダイナミック×ソリッド」を進化させた「ボールダー(BOLDER)」というデザインが採用されています。これは「ダイナミック×ソリッド」という骨格をより強くするという狙いがあるとスバルは説明します。「ダイナミック×ソリッド」という方向性はそのままに、より表現を大胆にしたものと考えればいいでしょう。
一方、新型インプレッサでは、「ダイナミック×ソリッド」を進化させた「ボールダー(BOLDER)」というデザインが採用されています。これは「ダイナミック×ソリッド」という骨格をより強くするという狙いがあるとスバルは説明します。「ダイナミック×ソリッド」という方向性はそのままに、より表現を大胆にしたものと考えればいいでしょう。
パワートレインの違い
先代のインプレッサは1.6リッターの水平対向4気筒エンジンと2リッターの水平対向4気筒エンジンの2つのパワートレインが用意されていました。組み合わされるトランスミッションは、CVTの「リニアトロニック」です。駆動方式は、前輪駆動と四輪駆動が用意されています。
そして2020年にハイブリッドのe-BOXERが追加されました。これは2リッターの水平対向4気筒エンジンとCVTが組み合わされています。
それに対して新型インプレッサでは、2リッターの水平対向4気筒エンジンと、ハイブリッドのe-BOXERという2種類のパワートレインになっています。1.6リッター版が廃止になっているのです。
そして2020年にハイブリッドのe-BOXERが追加されました。これは2リッターの水平対向4気筒エンジンとCVTが組み合わされています。
それに対して新型インプレッサでは、2リッターの水平対向4気筒エンジンと、ハイブリッドのe-BOXERという2種類のパワートレインになっています。1.6リッター版が廃止になっているのです。
アイサイトの進化
スバルの独自技術として注目されるのが先進運転支援システムの「アイサイト」です。先代のインプレッサにはアイサイト(ver.3)と呼ばれるシステムが搭載されています。一方、新型インプレッサには、ステレオカメラを刷新した新世代のアイサイトが搭載されます。新世代のアイサイトの特徴は、広角単眼カメラや前側方レーダーなどが追加されていること。
新世代のシステムになったことで、前側方プリクラッシュブレーキなどの新機能が追加されるだけでなく、プリクラッシュブレーキなどの先代から継承された機能も性能が向上しています。
新世代のシステムになったことで、前側方プリクラッシュブレーキなどの新機能が追加されるだけでなく、プリクラッシュブレーキなどの先代から継承された機能も性能が向上しています。
2023年春に登場した新型インプレッサ。その先代となるのが2016年10月に発売されたモデルとなります。ただし、プラットフォームを踏襲し、サイズもほとんど変わっていません。しかし、デザインからアイサイトなど、内容的にはしっかりとした進化を果たしています。