スバル・インプレッサのインテリアは使い勝手の良さと居心地の良さを実現!【プロ徹底解説】

スバルインプレッサ

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2023年春より発売となった新型インプレッサ。スバルのスタンダードとも呼べるハッチバックモデルです。この新しいモデルは第6世代となります。この新しいインプレッサのインテリアについて解説します。

 文・鈴木 ケンイチ/写真・PBKK

鈴木 ケンイチ

モータージャーナリスト。新車紹介から人物取材、メカニカルなレポートまで幅広く対応。最近は新技術や環境関係に注目。年間3~4回の海外モーターショー取材を実施。レース経験あり。毎月1回のSA/PAの食べ歩き取材を10年ほど継続中。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 自動車技術会会員 環境社会検定試験(ECO検定)

鈴木 ケンイチ
Chapter
インテリアデザインのコンセプト
インパネとセンターコンソール
見やすさと操作しやすさにこだわったコクピット回り
4種類のシートをラインナップ
兄弟車であるクロストレックとの違い

インテリアデザインのコンセプト

新型インプレッサの車全体のコンセプトは「ユーティリティ・スポーティカー」というもの。充実した機能と高い実用性を備えており、アクティブマインドをかきたてるという車です。そこで提供されるのが「機能性の高さに裏付けられた愉しさ=FUN」です。

デザイン面でも「愉しさ=FUN」が重視されており、見るだけで運転の愉しさ=FUNを期待できるものが目指されています。インテリアに関していえば「ワクワクするような使い勝手の良さ」と「カジュアルな居心地の良さ」を備えるFUNなデザインがコンセプトとなっています。

インパネとセンターコンソール

インストルメントパネルは、ソフトな触感を残しつつも薄肉化されたソフトパッドのインパネアッパー部、ブラック基調のミッド部、ダークシルバー加飾パネルなど、マルチマテリアルの多層構造を採用。各素材の風合いを生かすことで、シンプルでありながら、表情豊かなインストルメントパネルのデザインとなっています。

センターパネルには、大型のインフォメーションディスプレイを設定。先進性と上質感を生み出します。
センターコンソールは、大型トレイや大容量コンソールボックスに形状にこだわったカップホルダーなど、使い勝手の良さを高めた造形としつつも、ブラック基調とすることで、スポーティで引き締まったデザインとなっています。

見やすさと操作しやすさにこだわったコクピット回り

メーターにはアナログ指針のホワイトルミネセントメーターを採用。メーター中央にはアイサイト情報などを表示する4.2インチのカラー液晶マルチインフォメーションディスプレイを配置。見やすさと上質感を兼ね備えています。
シフトレバーは、握りやすいラウンド形状を採用。上位グレードには本革巻きグリップとシルバー加飾、シルバーステッチ入りの新カーボン調シフトブーツとなっています。グリップの表皮巻部分が拡大されたことで、握ったときのフィット感が高まっています。

ドアトリムはインプレッサ専用デザインを採用。シルバー加飾パネルとブラックのアッパートリムを組み合わせたデザインとなっています。

4種類のシートをラインナップ

シートは標準で3種、オプションで1種の4種類が用意されています。エントリーグレードとなる「ST」には、プレーンなトリコット生地のシートを採用。ミドルグレードの「ST-G」には、ヘキサゴンエンボスの柄の入ったトリコット生地に。
上位グレードの「ST-H」には、伸縮性のあるジャージ生地を採用。立体的な編み目の奥に赤いアクセントが配されています。そして最後がオプションとなる本革シートです。シート中央部にはヘキサゴン柄が採用されています。

兄弟車であるクロストレックとの違い

インプレッサは、スバルのラインナップの中で、クロスオーバーであるクロストレックと兄弟車です。そのためインテリアのデザインコンセプトや基本造形など共通になっている部分が数多くあります。
たとえば、インパネやセンターパネル、センターコンソール、シフトレバー/パネルの基本造形は共通です。ただし、カラーコーディネイトが異なります。ブラックを基調に、引き締まったスポーティさを追求したのがインプレッサ。一方、クロストレックはグレー基調で、明るいSUVらしい愉しさをアピールしています。
スバルのスタンダードなモデルとなるインプレッサ。そのデザインの狙いは、実用性の高さと居心地の良さの両立です。その一方で、車全体の価値である「愉しさ=FUN」の提供も、インテリアデザインの狙いとなっています。また、兄弟車であるクロストレックと比べると、インプレッサは黒を基調とすることでスポーティさを生み出しているのも特徴でしょう。

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