フェラーリやベンツなどの高級車は経費として認められるのか?

フェラーリ

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会社員にとっては想像しにくいことではありますが、自営業者や会社経営者には「クルマを経費で落とす」という荒技(?)があります。では、愚問を承知で、自営業者や会社経営者になれば、誰もがこの荒技を行使できるのでしょうか?また、どうすればできるようになるのでしょうか?いささかアナザーワールド的要素も含まれますが、まとめてみました。
Chapter
そもそも「経費」とは?
では、フェラーリやベンツを経費で「落とせる」方法はあるのか?
経費として認めてもらえるクルマとは?
経費ではなく、節税対策として高級車を購入するケースも…。

そもそも「経費」とは?

打ち合わせ等で飲食店を利用し、その中の一人が「ここは経費で落とすから」といったやりとりをしばしば耳にします。この「経費」という響きには、身銭を切っている気配があまり感じられません。そして、お金を払った人は、必ずといってよいほど領収書を手にしているはずです(ビジネスアカウントのカード等で決済する場合は別ですが)。

そもそも経費とは「会社の売上を上げるために直接的に必要なもの」であると言えます。

つまり前述の打ち合わせは、社外の人と業務に関する何らかの会話を行っているはずです。社内の会議室が空いていない、社内では話しをするのが憚れる…等々、さまざまな理由で、打ち合わせ場所として飲食店を利用したことが想定されます。

また、いわゆる「飲みニケーション」が、仕事を円滑に進めるうえで大事な要素となる場合もありえるでしょう。その人の立場やおかれている状況によっては、高級なクラブでの飲食が経費として認められる場合もあるようです。

では、フェラーリやベンツを経費で「落とせる」方法はあるのか?

フェラーリやベンツが経費として認められるためには「会社の売上を上げるために直接的に必要なもの」だけではなく、それ以上に「会社の売り上げがあるのか」等が求められます。つまり、年収500万円の人が、3000万円のフェラーリを買いたいと思ったとします。この場合、現実的に現金一括で支払う以外に方法がないように、会社の規模によって、落とせる経費にも上限があるようです。

では、前述の条件を満たしているとした場合、フェラーリやベンツを経費として落とせるのでしょうか?

専門家に聞くところによると「会社の売上を上げるために直接的に必要なもの」として考えると、例えばマンガ家であれば、作品を創るうえで必要な素材という解釈であれば問題はないかもしれません。実物をじっくり観察して、細かいディテールを再現する必要もありそうですから、当然といえば当然ですね。

あとは、社員の福利厚生の一環として、フェラーリやベンツや別荘等を社有化する方法がありそうです。この方法で社員のモチベーションアップに繋がるとしたら、経費として認めてもらえるかもしれません。

ただ、この方法の場合、いつでも社員が利用できることが前提となるため、自分のものではないという不便さがあります。

経費として認めてもらえるクルマとは?

会社の売り上げに応じて、社用車や営業車として経費として認めてもらえるケースがあるようです。これは10万円の中古車でも充分ですし、場合によっては1000万円のベンツが必要とされるケースもあるでしょう。

一例として、芸能事務所の移動車が10万円の中古車というわけにはいかないでしょうから、それなりの高級車が必要経費として求められるはず。

専門家によると、4ドア車(2ドアや2シーター車以外)は、業績に応じたクルマを選べば経費として認めてもらえるケースが多いようです。

経費ではなく、節税対策として高級車を購入するケースも…。

世の中には「お金を使うこと」が仕事という人がいるのも事実。つまり「節税対策」として高級車を買うケースもあるのです。節税対策の一環として、1千万円単位の高級車はうってつけの存在なのかもしれません。

庶民感覚の筆者は羨ましいと思ってしまうのですが、2010年ノーベル経済学賞を受賞した心理学者によると、「75,000ドル(約900万円)以上の年収を得たとしても幸福指数は上がらない」という研究を発表しました。結果的にはその人次第ということになりそうですが、お金持ちイコール幸せとはいかないようです。

例えば、年俸数億円と言われるような高給取りなプロ野球選手でも、怪我や故障などで、翌年は年俸大幅ダウン、復帰できず引退…という話しも耳にします。雇用の保障がない代わりに、実力が発揮できているときには高額の報酬が得られる。一見すると華やかですが、一般の人には到底耐えられない、想像以上に過酷な世界なのかもしれません。
フェラーリやベンツを経費で落とせるようになること自体、簡単なことではないようです。しかし、フェラーリが経費として認められた判例があります。

その場合、個人所有のクルマが他にあり、社用車のフェラーリは本当に仕事でしか使用されていないということが立証できたため、経費として認められました。

フェラーリやベンツが経費で落とせるかどうかは、さまざまな要素が絡みあうために「ケースバイケース」ということになりそうです。
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