ブレンボに負けていない…「alcon」「akebono」「AP」のブレーキたち

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スポーツモデルのブレーキには高い頻度で「brembo」のロゴが見受けられます。レースシーンでも最高峰のF1でもロータス、ベネトン、ザウバー、マクラーレン等で使われていたことをご存じの方も多いでしょう。それだけブレーキパーツ界で確固たるブランドのブレンボですが、その一方で、他にも頑張っているブレーキメーカーがあるのも事実。今回はブレンボ以外のブレーキメーカーやその使用場面を探ってみましょう。
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ブレーキメーカーの活躍は歓迎すべきこと!

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alconは英国のモータースポーツ用ブレーキ及びクラッチメーカーであり、様々なトップカテゴリのレースでも実績を挙げています。ラインナップは、Audi、BMW、VWといったドイツ勢のほかにR34GT-R、ランエボ、インプレッサ、86/BRZ、等々国産車のラインナップも多数用意。

WRCに参戦中の、VWポロR WRCのブレーキにはアルコン社製の4ピストン対向キャリパーが前後に装備されています。VW WRCチームの大躍進の隠れた立役者、といえますね。

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曙ブレーキ工業株式会社。その名の通り、日本の老舗メーカーであり、その創業は1929年にさかのぼります。日本メーカーとの関係は当然深く、また2007年よりマクラーレンチームへオフィシャルサプライヤーとしてブレーキシステムを供給、2015年、苦闘を続けるマクラーレンホンダと共に戦っています。

またFIA世界耐久選手権(WEC)においては、2014年にマニュファクチャラーとドライバーの2部門で年間タイトルを獲得したトヨタ・レーシングTS040 HYBRIDにブレーキキャリパーを供給中。ニュルブルクリンク24時間耐久レースでも2010年からTeam GAZOO Racing LEXUS LFA向けに供給を行っています。

二輪カテゴリにおいても、鈴鹿8耐でお馴染みのMuSASHi RTハルク・プロをCBR1000RRにブレーキユニットを供給、日本メーカーのレースシーンに欠かせない存在。

また自動車以外にも新幹線のブレーキライニング、キャリパーといった鉄道車両向けのブレーキも生産していることで知られています。新幹線の非常用ブレーキは1964年開業以来、提供し続けているとのこと。日本の老舗メーカーの重みを感じますね。

APレーシング

英国はウェスト・ミッドランズ コヴェントリーに本社を置く、モータースポーツなどハイパフォーマンス用途に特化した自動車・二輪車用ディスクブレーキ、クラッチのメーカーです。2011年には、ニュルブルクリンク24時間レースにおいて、AP RACING製ブレーキキャリパー&ディスクを採用したスバル インプレッサ WRX STI レースカーが、"SP3Tクラス"において優勝という実績も。

またラリーシーンにも注力しており、STIとAP RACINGのロゴが刻まれたコラボ製品のインプレッサ用のグループNマシン用キャリパーもリリースしています。

ブレーキメーカーの活躍は歓迎すべきこと!

各社とも、モータースポーツの参戦に積極的でそれぞれ成果を出し、メーカーサイドもそのアピールを重要視しているようです。

F1をはじめとしたフォーミュラレース、また耐久レースはブレーキの耐久性が問われる場面であり、そこで成果を出すことはブランドイメージの向上になります。また、メーカーとしても何より重要な実証実験の場に。そこで培われた技術が製品の性能に反映されるわけですから、私達にとっても大いに意義のあることですよね。なぜならば、ブレーキはサーキットで速く走るための重要なパーツである以上に、「クルマを制動する」保安部品として私達の命を守るパーツだからです。

こうして見てみると、ブレンボ以外のメーカーも多いに活躍しているのがブレーキ界の実情といえますね。より性能の良いブレーキパーツの開発を、各社今後も競っていただきたいと心から願います。
それと、曙ブレーキ工業におかれては、2015年シーズンF1後半戦、どうかマクラーレンホンダと共に表彰台に登って欲しい、と期待をもって応援していきましょう!
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