GRカローラをライバルとの違い等を比較【プロ徹底解説】

更新日：2023.05.19

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高出力な1.6Lターボエンジン＋4WDの駆動方式によって、どんなシーンにおいても高い走行安定性を発揮するGRカローラ。

同じボディサイズの5ドアハッチバックでハイパワーエンジン＋4WDという同じ仕様のライバル車をピックアップしました。

ここでは、GRカローラとライバル車の違いを徹底比較してみたいと思います。

文・写真／萩原文博

萩原文博｜はぎはらふみひろ

1970年生まれ。10代後半で走り屋デビューし、大学在学中に中古車情報誌の編集部にアルバイトとして加入。1995年より編集部員として編集作業に本格的に携わる。中古車の流通、販売店に精通し、「中古車相場師」として活動。2006年からフリーランスの編集者となり、中古車だけでなく、現在は日本で最も多くの広報車両を借り出して取材を行い、新車でもユーザー視点のバイヤーズガイドを中心に、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した、総合的に買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

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Chapter: ライバルとは？（1台のみ取り上げ）; ライバルと比較してGRカローラが良い点は？; GRカローラとライバルを比較してライバルが良い点は？; GRカローラをライバル車と比較して

カローラスポーツの中古車一覧

トヨタカローラスポーツ 1.2 GZ

本体価格

234.9万円
支払総額

249.4万円

年式：2022年
走行距離：1.3万km
車検：車検整備付
なし

トヨタカローラスポーツ 1.8 ハイブリッド G Z

本体価格

264.9万円
支払総額

276.9万円

年式：2021年
走行距離：1.1万km
車検：車検整備付
なし

トヨタカローラスポーツ 1.8 ハイブリッド G Z

本体価格

259.9万円
支払総額

272.3万円

年式：2022年
走行距離：1.5万km
車検：車検整備付
なし

トヨタカローラスポーツ 1.2 GZ

本体価格

219.9万円
支払総額

232.8万円

年式：2021年
走行距離：2.4万km
車検：車検整備付
なし

トヨタカローラスポーツ 1.8 ハイブリッド G Z

本体価格

189.9万円
支払総額

207.9万円

年式：2019年
走行距離：6万km
車検：車検整備付
なし

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ライバルとは？（1台のみ取り上げ）

GRカローラのライバルとしてピックアップしたのは、VWゴルフRです。どちらもハイパワーエンジンを搭載し、4WDの駆動方式を採用した5ドアハッチバックだからです。

トランスミッションこそ異なりますが、搭載するエンジンはGRカローラが1.6L直列3気筒ターボエンジン。

一方のゴルフRは2L直列4気筒ターボエンジンと排気量は異なりますが、最高出力などはかなり近いスペックとなっています。

まず、ボディサイズを比較してみましょう。GRカローラはのボディサイズは以下の通りです。

・全長4,410mm
・全幅1,850mm
・全高1,480mm

対してゴルフRのボディサイズは以下の通りになっています。

・全長4,295mm
・全幅1,790mm
・全高1,460mm

ゴルフRに対して、GRカローラのほうが一回り大きくなっていますが、特に全幅は60mmもGRカローラのほうがワイドになっていて、存在感と高いポテンシャルを強調しています。

続いて車両本体価格は、GRカローラのRZは525万円。一方、ゴルフRは639万8000円と100万円以上の差があります。

ただし、GRカローラをゴルフRの装備に近づけると約580万円となり、価格差は縮まります。

搭載しているパワートレインは、GRカローラRZが、最高出力304ps、最大トルク370Nmを発生する1.6L直列3気筒DOHCターボエンジン＋6速MT。

燃費性能はWLTCモードで12.4km/Lとなっています。

そして、ゴルフRに搭載されているエンジンは最高出力320ps、最大トルク420Nmを発生する2L直列４気筒DOHCターボで、組み合わされるトランスミッション7速DSGとなります。

燃費性能はWLTCモードで12.3km/Lとなっています。

駆動方式は、GRカローラがGR-FOURと呼ばれる電子制御の多板クラッチを採用したアクティブトルクスプリットシステム4WDを採用し、センターコンソールに設置した4WDモードセレクトスイッチで3つのモードから選べます。

一方のゴルフRは4モーションと呼ばれる4WDシステムを採用。走行状況を常に分析して、前後輪のトルク配分を100：０〜50:50の範囲で最適かつ連続的に制御します。

さらに、Rパフォーマンストルクベクタリング機能を搭載し、後輪の左右トルク配分を制御し、コーナリング性能を向上させています。

最後は運転支援システムですが、GRカローラは、プリクラッシュセーフティやレーダークルーズコントロール（ブレーキ制御付）など7つの機能をパッケージ化したToyota Safety Senseを標準装備しています。

一方のゴルフRは、プリクラッシュブレーキシステムをはじめ、同一車線内全車速運転支援システムなど最新の運転支援機能が充実しています。

ライバルと比較してGRカローラが良い点は？

GRカローラとゴルフRを比較して、GRカローラの良い点としてまず挙げられるのが、ドライバーや操る楽しさを味わえるMT車であることが挙げられます。

ゴルフRのように7速DSGのほうが、誰でも速く走ることはできると思いますが、自分が操っているという感覚はMT車でしか味わえない至福の時間です。

そして、4WDモードセレクトスイッチで駆動力配分をフロント60：リア40、フロント30：リア70に、トラックモードの50：50の3つのモードから選べることです。

特に50：50のトラックモードはジムカーナなどの競技で威力を発揮します。

GRカローラとライバルを比較してライバルが良い点は？

GRカローラとゴルフRを比較してゴルフRが優れている点は、5ドアハッチバックだけでなく、ヴァリアントと呼ばれるステーションワゴンも選ぶことができることです。

また、GRカローラはオーバーフェンダーや冷却＆空力性能を追求したフロントマスクなど外観からやる気満々なオーラを放ちます。

一方のゴルフRはリアの4本出しマフラーや19インチアルミホイールでスポーティさをさりげなく主張していることから、大人のスポーツハッチという質感も兼ね備えています。

自分の好みに合わせて、駆動力配分を選べるのはGRカローラの魅力の一つですが、ゴルフRのRパフォーマンストルクベクタリング機能は、常にドライバーが気持ち良くコーナリングを楽しめるように制御してくれます。

アドレナリンを出さなくても高性能を手軽に味わえるというのはゴルフRの魅力と言えます。

GRカローラをライバル車と比較して

GRカローラとVWゴルフR。エンジンの排気量と気筒数は異なりますが、最高出力などは非常に近い数値となっています。また駆動方式に4WDを採用し、ハイパワーを確実に路面に伝えつつ、高い旋回性能を発揮する部分は、まさにライバルと言えるでしょう。

GRカローラはさらにスパルタンな 2人乗りのRZ“MORIZO Edition”を用意しています。一方のゴルフRはステーションワゴンのヴァリアントを用意するなど方向性は異なりますが、多彩なニーズに応えるバリエーションを用意していることも似ています。