祝・ワーゲンにマニュアル復活記念!~初心者も必見、マニュアル運転のコツとは?
更新日:2024.09.09
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このところ日本国内では肩身の狭い思いをしてきた「マニュアルトランスミッション」。
選ぶとなると本当に車種が限られてしまいました。
しかしここ最近、マツダはスカイアクティブMTと称してマニュアル車を積極的に設定していますし、先ごろDSG一辺倒だったフォルクスワーゲンもスポーツモデルにマニュアル車を復活させました。
これは根強くマニュアル車のファンがいることを無視できないという判断があってのもの。
いわばコアファンが好むマニュアル車の運転の楽しさやコツについて、探ってみたいと思います。
選ぶとなると本当に車種が限られてしまいました。
しかしここ最近、マツダはスカイアクティブMTと称してマニュアル車を積極的に設定していますし、先ごろDSG一辺倒だったフォルクスワーゲンもスポーツモデルにマニュアル車を復活させました。
これは根強くマニュアル車のファンがいることを無視できないという判断があってのもの。
いわばコアファンが好むマニュアル車の運転の楽しさやコツについて、探ってみたいと思います。
ワーゲンのマニュアル導入に勝算あり?
このほど、フォルクスワーゲンがマニュアルギアボックス車の輸入を復活させたのは、マニュアル車ファンにとっては明るいニュースでした。クルマの運転を積極的に楽しみたいと思うクルマ好きは世の中に少なくないはずですが、この日本では圧倒的多数でオートマチック車が選択されてしまうため、ラインナップから落とされ続けてきました。
もちろんフォルクスワーゲンのDSGは出来がいいですし、運転感覚もダイレクトで、シーケンシャルやパドル操作にも素早く反応し、これはこれでスポーツドライブを楽しいものにしてくれる逸品でもあります。
それでもフォルクスワーゲンがマニュアルを復活させたのには、それなりの勝算があってのことでしょう。
もちろんフォルクスワーゲンのDSGは出来がいいですし、運転感覚もダイレクトで、シーケンシャルやパドル操作にも素早く反応し、これはこれでスポーツドライブを楽しいものにしてくれる逸品でもあります。
それでもフォルクスワーゲンがマニュアルを復活させたのには、それなりの勝算があってのことでしょう。
ペダルが一本増えるということ・・・
マニュアル車の運転。それはペダルが一本増える、操作するべきことが増える、少々ハードルも高く、また渋滞の多い日本では面倒に思われる方も少なくないと思います。
しかしクルマ好きにとってはこの、一つならずも増えた運転操作を十全にこなし、クルマをスムーズに、しかも速く走らせる、ということに大きな喜びを抱けるはずです。ちょっと運転スキルの高い人、と人から思われるのは自慢になりますよね。
最初はAT限定で免許を取得した人が、途中でマニュアルの限定解除を行なうケースもかなりあるようです。
オートマ全盛の現代にあってちょっとチャレンジングなマニュアル車、その運転のコツや楽しさについてご紹介いたします。
しかしクルマ好きにとってはこの、一つならずも増えた運転操作を十全にこなし、クルマをスムーズに、しかも速く走らせる、ということに大きな喜びを抱けるはずです。ちょっと運転スキルの高い人、と人から思われるのは自慢になりますよね。
最初はAT限定で免許を取得した人が、途中でマニュアルの限定解除を行なうケースもかなりあるようです。
オートマ全盛の現代にあってちょっとチャレンジングなマニュアル車、その運転のコツや楽しさについてご紹介いたします。
半クラッチのポイントはアクセルを煽らないこと
マニュアル車の運転でひとつの関門になるのは「発進」ではないでしょうか。さらにいうなら発進時の「半クラッチ」。
どうしても前に進もう、はやく発進しよう、苦手だからはやく終わらせたい、という心理が働くため皆さん緊張される瞬間ではないでしょうか。ましてやしくじってエンストしてしまったら、後続車からクラクションが鳴らされ、同乗者からはツメタイ視線・・・。
でも大丈夫。クルマをまず信用してください。
どういう意味かというと、クルマのエンジンというのはアイドリング回転数を保つようにコンピュータで制御されています。ですから、よほど焦ってクラッチを操作しない限り、エンストは避けられます。大事なのはクラッチペダルをゆっくり繋ぐことです。
ブレーキを踏んだままゆっくりクラッチペダルを繋ぐと、クラッチ盤がエンジンの動力を受け摩擦を始める瞬間を足の裏で感じることができます。この感覚を忘れないようにしてください。周りにクルマがいない、広い敷地などで練習を繰り返すことでコツがつかめてくるはずです。この感覚を感じた時にブレーキを離すと、意外にスルスルとクルマは動き始めます。
半クラッチをオートマのクリープ現象と同じ感覚で認識するとわかりやすいです。
強化クラッチを取り付けたようなチューンドカーなら別ですが、ノーマル車ならあまりアクセルを煽らずに、低回転で半クラッチをおこない、発進したほうがスムーズです。慣れると駐車場内の移動などであれば、クラッチ操作だけでクルマを動かすことができるはずです。
どうしても前に進もう、はやく発進しよう、苦手だからはやく終わらせたい、という心理が働くため皆さん緊張される瞬間ではないでしょうか。ましてやしくじってエンストしてしまったら、後続車からクラクションが鳴らされ、同乗者からはツメタイ視線・・・。
でも大丈夫。クルマをまず信用してください。
どういう意味かというと、クルマのエンジンというのはアイドリング回転数を保つようにコンピュータで制御されています。ですから、よほど焦ってクラッチを操作しない限り、エンストは避けられます。大事なのはクラッチペダルをゆっくり繋ぐことです。
ブレーキを踏んだままゆっくりクラッチペダルを繋ぐと、クラッチ盤がエンジンの動力を受け摩擦を始める瞬間を足の裏で感じることができます。この感覚を忘れないようにしてください。周りにクルマがいない、広い敷地などで練習を繰り返すことでコツがつかめてくるはずです。この感覚を感じた時にブレーキを離すと、意外にスルスルとクルマは動き始めます。
半クラッチをオートマのクリープ現象と同じ感覚で認識するとわかりやすいです。
強化クラッチを取り付けたようなチューンドカーなら別ですが、ノーマル車ならあまりアクセルを煽らずに、低回転で半クラッチをおこない、発進したほうがスムーズです。慣れると駐車場内の移動などであれば、クラッチ操作だけでクルマを動かすことができるはずです。
走り出せたら・・・
アイドリングでクラッペダルをゆっくり繋ぎ、クルマがソロソロと動き始めたな、と思ったら、フンワリとアクセルを踏み込んでみてください。間違ってもガバッと踏み込まないようにしてください。ゆっくりクラッチとフンワリアクセルの動作は同時進行です。クラッチが繋がったらペダルから足を離してフットレストに置きます。
マニュアル車はエンジン、トランスミッション、タイヤ、そして地面がすべてダイレクトです。ドライバーの操作がそのままクルマの挙動に反映されてしまいますから、スムーズな運転にはスムーズな運転操作が必要になってくるのです。
鋭い加速をする際にも、一気にフルスロットルではなく、エンジン回転の上がり方や速度の上がり方を見ながら、アクセルをジワジワ深めていくのがベターです。そのほうが燃費にも貢献します。
走り始めてからのギアチェンジ。この時の操作は、素早くクラッチを切って、ギアを抜きニュートラルでひと呼吸置いて次のギアに入れる、そしてフンワリとクラッチ繋ぐ、がポイント。文章で説明すると長いのですが、慣れるとダンスのステップのように流れるような動作ができるようになりますし、できるようになったほうがスムーズに運転できます。
発進時のクラッチ操作より、走行中のクラッチ操作の方がずっと簡単です。このリズム感を体得してスムーズに素早く走ることができるようになると、ものスゴく自己満足ですよ!
マニュアル車はエンジン、トランスミッション、タイヤ、そして地面がすべてダイレクトです。ドライバーの操作がそのままクルマの挙動に反映されてしまいますから、スムーズな運転にはスムーズな運転操作が必要になってくるのです。
鋭い加速をする際にも、一気にフルスロットルではなく、エンジン回転の上がり方や速度の上がり方を見ながら、アクセルをジワジワ深めていくのがベターです。そのほうが燃費にも貢献します。
走り始めてからのギアチェンジ。この時の操作は、素早くクラッチを切って、ギアを抜きニュートラルでひと呼吸置いて次のギアに入れる、そしてフンワリとクラッチ繋ぐ、がポイント。文章で説明すると長いのですが、慣れるとダンスのステップのように流れるような動作ができるようになりますし、できるようになったほうがスムーズに運転できます。
発進時のクラッチ操作より、走行中のクラッチ操作の方がずっと簡単です。このリズム感を体得してスムーズに素早く走ることができるようになると、ものスゴく自己満足ですよ!
走行中、注意すべきは?
サーキットでレースでもしていない限り、マニュアル車の一般道での走行は意外なほど「ヒマ」です。
発進にこそ1速を使いますが、都内だったりすると交差点進入時は2速、巡航時は3~4速でまかなえますから、流れに乗って走る分には忙しくはありません。今のクルマはかなりの低回転域でも粘り強くトルクを出してくれますから、市街地でのマニュアル車は、昔に比べてずっとズボラができてしまいます。
むしろ、その場に応じて自分の好きなギアポジションとエンジン回転数を任意で選択できる自由(な気持ち)の方がありがたみとして大きいかもしれません。
市街地走行で注意すべき点は、やはりオートマチックより変速動作には時間がかかるのと、エンジン、トランスミッション、タイヤ、地面が直結ですから、素早い操作を受け付けにくい、故に、先を読みながら、やっぱり頭脳的プレイが必要ですね。
たとえば先でクルマが詰まっている、赤信号になりそうだ、となれば次の操作を想定しなければなりません。先読みに次ぐ先読み、愛車と対話をしながら、しかしこれだけでもけっこう楽しい時間になりますよ。
発進にこそ1速を使いますが、都内だったりすると交差点進入時は2速、巡航時は3~4速でまかなえますから、流れに乗って走る分には忙しくはありません。今のクルマはかなりの低回転域でも粘り強くトルクを出してくれますから、市街地でのマニュアル車は、昔に比べてずっとズボラができてしまいます。
むしろ、その場に応じて自分の好きなギアポジションとエンジン回転数を任意で選択できる自由(な気持ち)の方がありがたみとして大きいかもしれません。
市街地走行で注意すべき点は、やはりオートマチックより変速動作には時間がかかるのと、エンジン、トランスミッション、タイヤ、地面が直結ですから、素早い操作を受け付けにくい、故に、先を読みながら、やっぱり頭脳的プレイが必要ですね。
たとえば先でクルマが詰まっている、赤信号になりそうだ、となれば次の操作を想定しなければなりません。先読みに次ぐ先読み、愛車と対話をしながら、しかしこれだけでもけっこう楽しい時間になりますよ。
マニュアル車は遅い?
最近の良くできたデュアルクラッチトランスミッションや多段オートマチックトランスミッションなどには、たぶんよほどの腕がない限り、スピードでは勝てないでしょう。
昔はマニュアルの方が重量が軽く、オートマチックは段数も少なくトルコンスリップも大きかったですからパワーロスもありマニュアルには引けをとりました。でも今は形成逆転、と思っていただいていいでしょう。
ではなぜ、それでもマニュアルなのか。
それはクルマを走らせる上での運転操作、あるいは機械操作に対する、ドライバーの介在度の高さにあると思います。オートマチックは発進からギアチェンジまですべてクルマが勝手にやってくれますが、マニュアルはクルマを動かすための操作領域に人間の入り込む余地が大きいわけです。変速操作、加速、減速、またエンジン回転数をドライバーが掌握。運転という「行為」がクルマ主体ではなく「人間主体」に近いわけですね。
たとえば、出来合いの惣菜を買ってきてしまうか、自分で作るか・・・あるいはネットの辞書を引くか、自分で広辞苑のページをめくるか・・・
そんな例えがわかりやすいかもしれません。でもどちらが満足度が高いか。それはもしかすると人それぞれかもしれませんが、しかし惣菜を自分で作る、自分で広辞苑を調べる、という選択肢があるように、自動車にも「マニュアルギアボックスに乗る」という選択肢があると、価値観の広がりがあるように思えるのですが、いかがでしょうか。
昔はマニュアルの方が重量が軽く、オートマチックは段数も少なくトルコンスリップも大きかったですからパワーロスもありマニュアルには引けをとりました。でも今は形成逆転、と思っていただいていいでしょう。
ではなぜ、それでもマニュアルなのか。
それはクルマを走らせる上での運転操作、あるいは機械操作に対する、ドライバーの介在度の高さにあると思います。オートマチックは発進からギアチェンジまですべてクルマが勝手にやってくれますが、マニュアルはクルマを動かすための操作領域に人間の入り込む余地が大きいわけです。変速操作、加速、減速、またエンジン回転数をドライバーが掌握。運転という「行為」がクルマ主体ではなく「人間主体」に近いわけですね。
たとえば、出来合いの惣菜を買ってきてしまうか、自分で作るか・・・あるいはネットの辞書を引くか、自分で広辞苑のページをめくるか・・・
そんな例えがわかりやすいかもしれません。でもどちらが満足度が高いか。それはもしかすると人それぞれかもしれませんが、しかし惣菜を自分で作る、自分で広辞苑を調べる、という選択肢があるように、自動車にも「マニュアルギアボックスに乗る」という選択肢があると、価値観の広がりがあるように思えるのですが、いかがでしょうか。