ガソリン・ターボからPHVまで多彩!レクサスNXのパワートレインは?【プロ徹底解説】
更新日:2024.09.09
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2021年秋に日本で発売されたレクサスの新型NX。これまで世界で約105万台も販売されてきたレクサスのコアモデルのひとつです。新世代のNXの特徴は、多彩なパワートレインが用意されているところにあります。どんなパワートレインがあるのかを解説します。
文・鈴木 ケンイチ/写真・PBKK
文・鈴木 ケンイチ/写真・PBKK
電動化を加速させつつターボ車も用意
レクサスは今、「Lexus Electrified」を合言葉に電動化を積極的に進めています。そのため、新型NXでは、レクサスとして初となるPHEV(プラグインハイブリッド)が用意されました。また、ハイブリッド、2.4リッターの直列4気筒ターボ・エンジン、2.5リッター直列4気筒自然吸気エンジンを用意。また駆動方式として、PHEVと2.4リッター・ターボは4WD、ハイブリッドと2.5リッターには4WDとFFを用意。つまり、エンジンは4種類で、4WDとFFを組み合わせれば、合計6種類にもなっています。
グレード名称は、PHEVが「NX450h+」、ハイブリッドが「NX350h」、2.4リッター・ターボが「NX350」、2.5リッターが「NX250」となります。
レクサス初のPHEV(プラグインハイブリッド)
レクサスとして最初のPHEVとなるのが「NX450h+」です。2.5リッター直列4気筒の自然吸気エンジンに新開発したトランスアクスル経由で高出力フロントモーターを組み合わせます。また、後輪用のモーターを搭載することで4WD仕様となります。
エンジン単体の出力は最高136kW(185馬力)、フロントモーターは134kW(182PS)、リヤモーターは40kW(54PS)。これに18.1kWhのリチウムイオン電池を組み合わせます。システム合計での最高出力は227kW(309PS)。WLTCモードの燃費は19.8km/l。満充電からのEV走行距離は88㎞(WLTCモード)となります。
大出力モーターを搭載するハイブリッド
ハイブリッドとなるのが「NX350h」で、4WDとFFが用意されています。最高出力140kW(190PS)のエンジンに組み合わされるフロント用のモーターは134kW(182PS)もの高出力を誇ります。二次電池はリチウムイオン電池。後輪用のモーターの出力は40kW(54PS)。
システム合計出力はFFのみが公表されており、その性能は179kW(243PS)となります。燃費性能は、4WDで19.9~21.6km/l、FFで20.9~22.2㎞/l(WLTCモード)となります。
新開発された2.4リッターのターボ・エンジン
新開発された2.4リッターのターボ・エンジンを搭載するのが「NX350」です。“F SPORT”仕様しか用意されていないように、スポーティな走りが特徴となるグレードです。新開発されたエンジンは、TNGAの高速燃焼システムやセンター直噴システム、ターボと触媒の近接配置などを採用。年々厳しくなる排気ガス・燃費規制に対応しつつ、高トルクを生かした力強い伸び感あるダイナミックな走りを実現します。
エンジンの最高出力は205kW(279PS)。トランスミッションもあわせて新開発されたDirect Shift-8AT。また、走行シーンにあわせて前後トルク配分を75:25~50:50にまで変化させる電子制御フルタイム4WDシステムを採用します。燃費性能は12.2㎞/l(WLTCモード)となります。
滑らかな加速を見せる2.5リッターの自然吸気エンジン
「NX250」に搭載されるのが2.5リッターの自然吸気エンジンです。レギュラーガソリン仕様で、最高出力は148kW(201PS)。トランスミッションはDirect Shift-8AT。車格に必要十分なパワーが備わり、滑らかな加速が味わえることでしょう。駆動方式は4WDとFFの両方が用意されています。4WDの前後トルク配分は100:0~50:50。
優れた燃費性能と滑りやすい路面の安定性を両立します。燃費性能は4WDで13.5~13.9km/l、FFで13.9~14.4km/l(WLTCモード)。
レクサスのコアモデルのひとつとなる新型NXにはPHEV(プラグインハイブリッド)をはじめ、ハイブリッド、ターボ・エンジン、自然吸気エンジンと多彩なパワートレインが用意されています。PHEV(プラグインハイブリッド)ならではのEV走行から、優れた燃費性能、痛快な走りまでに対応できるようになっています。幅広いユーザーに対応できるのが特徴と言えるでしょう。