100%メイド・イン・モデナ!【マセラティMC20】16年ぶりに登場した名門マセラティのスーパースポーツ
更新日:2024.09.09
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イタリアの名門、マセラティが「新時代を告げるモデル」として開発した高性能スポーツカー「MC20」。
いかにもスーパーカー!という流麗なスタイリング、100%自社製という新エンジンなど見どころの多いこのMC20を詳しく紹介しよう。
いかにもスーパーカー!という流麗なスタイリング、100%自社製という新エンジンなど見どころの多いこのMC20を詳しく紹介しよう。
イタリアの名門、マセラティの新時代を告げるモデル
マセラティは今から100年以上前の1914年、イタリアのボローニャで誕生した。
マセラティ家の3兄弟により創設され、海の神ネプチューンが持つ三叉の鉾(トライデント)をモチーフとしたエンブレムを用いている。
レーシングカーを販売するコンストラクターとして名を広め、1950年代はF1やスポーツカーレースの世界選手権で活躍するが、60年代からは市販の高級スポーツカーメーカーへと転身する。
1963年に発表した4ドアセダン「クアトロポルテ」はラグジュアリーなイメージを確立し、現在まで続く主力モデルとなっている。
マセラティ家の3兄弟により創設され、海の神ネプチューンが持つ三叉の鉾(トライデント)をモチーフとしたエンブレムを用いている。
レーシングカーを販売するコンストラクターとして名を広め、1950年代はF1やスポーツカーレースの世界選手権で活躍するが、60年代からは市販の高級スポーツカーメーカーへと転身する。
1963年に発表した4ドアセダン「クアトロポルテ」はラグジュアリーなイメージを確立し、現在まで続く主力モデルとなっている。
だが70年代以降はオイルショックなどの影響もあり苦境に立たされる。
同じイタリアのデト・トマソやフェラーリの傘下に入りながら、ラグジュアリースポーツのイメージを活かしブランドを維持するが、2005年にフェラーリ傘下を離れてからは、それまでの少量生産メーカーから一転した拡大戦略を図る。
ギブリやレヴァンテなどヒットモデルを生み出し、2020年代に向けてEVやPHEVの導入を含めたブランド計画を発表。
同じイタリアのデト・トマソやフェラーリの傘下に入りながら、ラグジュアリースポーツのイメージを活かしブランドを維持するが、2005年にフェラーリ傘下を離れてからは、それまでの少量生産メーカーから一転した拡大戦略を図る。
ギブリやレヴァンテなどヒットモデルを生み出し、2020年代に向けてEVやPHEVの導入を含めたブランド計画を発表。
その新時代マセラティの象徴として登場したのがスーパースポーツモデル「MC20」なのだ。
「100%メイド・イン・モデナ」の意味は?
MC20は2004年に登場した「MC12」以来16年ぶりとなる自社製スーパースポーツカーとして2020年9月、本社のあるイタリア・モデナで開催されたローンチイベントで発表された。
MC12は「エンツォフェラーリ」をベースとしたてモデルだったが、このMC12は「100%メイド・イン・モデナ」、つまりすべてを自社開発、自社製造するということをコンセプトとしている。
MC12は「エンツォフェラーリ」をベースとしたてモデルだったが、このMC12は「100%メイド・イン・モデナ」、つまりすべてを自社開発、自社製造するということをコンセプトとしている。
パワーユニットもマセラティとしては22年ぶりとなる自製の3リッターV6エンジンを搭載。将来のEVやPHEVなどの電動化にも対応した設計となっていると謳う。
車名のMC21は、MCが「マセラティ・コルセ(イタリア語でレーシングの意味)」、20はマセラティが“新時代の幕開け”と位置づけた2020年を意味している。
車名のMC21は、MCが「マセラティ・コルセ(イタリア語でレーシングの意味)」、20はマセラティが“新時代の幕開け”と位置づけた2020年を意味している。
F1テクノロジーが注がれた「ネットゥーノ」エンジン
MC20に搭載される自社製の3リッターV6ターボエンジンは「ネットゥーノ(Nettuno)」と名付けられている。
ネットゥーノとは英語で言うネプチューン(ギリシャ神話におけるポセイドン)の意味で、マセラティのエンブレムである三叉の鉾を持つ海神の名前に由来する。
最高出力630ps/7500rpm、最大トルク74.4kgm/3000-5500rpmを発揮する高性能エンジンだが、最大の特徴は「MTC(マセラティ・ツイン・コンバスチョン)と呼ばれる新開発の燃焼システムにある。
ネットゥーノとは英語で言うネプチューン(ギリシャ神話におけるポセイドン)の意味で、マセラティのエンブレムである三叉の鉾を持つ海神の名前に由来する。
最高出力630ps/7500rpm、最大トルク74.4kgm/3000-5500rpmを発揮する高性能エンジンだが、最大の特徴は「MTC(マセラティ・ツイン・コンバスチョン)と呼ばれる新開発の燃焼システムにある。
現在のF1マシン・エンジンに常用されているプレチャンバー(副燃焼室)を採用。
状況に応じて通常の点火とプレチャンバーによる点火を使い分けることで、燃焼効率とレスポンスの向上を図っている。
組み合わされるトランスミッションは8速DCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)で、0-100km/h加速は2.9秒以下、最高速は325km/h以上と発表されている。
状況に応じて通常の点火とプレチャンバーによる点火を使い分けることで、燃焼効率とレスポンスの向上を図っている。
組み合わされるトランスミッションは8速DCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)で、0-100km/h加速は2.9秒以下、最高速は325km/h以上と発表されている。
マセラティ初!バタフライドアを採用したボディ
ミドシップのスーパースポーツカーならではの伸びやかで流麗なフォルムを持つMC20だが、目を惹くのはマセラティ史上初となるバタフライドアの採用だ。
大仰なエアダクトを設けたりエアロパーツを装着したりせず、マセラティらしいエレガントなデザインを纏うが、バタフライドアを上方に跳ね上げた途端、エクスクルーシブな存在感を放つ。
大仰なエアダクトを設けたりエアロパーツを装着したりせず、マセラティらしいエレガントなデザインを纏うが、バタフライドアを上方に跳ね上げた途端、エクスクルーシブな存在感を放つ。
もうひとつの特徴はカーボン製モノコックボディだ。カーボンモノコックの採用により軽量化と高剛性、振動吸収性を高めている。
モノコックの重量は100kg以下、車両総重量は1500kgと発表されている。
また2022年5月にオープントップモデルの「MC20チェロ」も発表された。Cieloとはイタリア語で“空”を意味する。ガラスルーフは12秒で開閉でき、スイッチ操作によりルーフを透明またはくもりの状態に変化させることもできる。
モノコックの重量は100kg以下、車両総重量は1500kgと発表されている。
また2022年5月にオープントップモデルの「MC20チェロ」も発表された。Cieloとはイタリア語で“空”を意味する。ガラスルーフは12秒で開閉でき、スイッチ操作によりルーフを透明またはくもりの状態に変化させることもできる。
マセラティMC20は買いか?
MC12以来、マセラティが16年ぶりに発売したミドシップ・スーパースポーツのMC20。
そのポイントはなんといっても100%自社製にこだわったことだろう。
そのため生産台数は限られ、オーダーしても納車まで長期間待つことは必至だ。
2664万円という価格はフェラーリ、ランボルギーニ、マクラーレンといったライバル(あちらはV8エンジンを搭載するが)と比較するとリーズナブルに感じられる。
MC20は2023年から欧州でのレースに参戦予定で、そうなればますますスポーツカーとしての人気は上昇しそうだ。
そのポイントはなんといっても100%自社製にこだわったことだろう。
そのため生産台数は限られ、オーダーしても納車まで長期間待つことは必至だ。
2664万円という価格はフェラーリ、ランボルギーニ、マクラーレンといったライバル(あちらはV8エンジンを搭載するが)と比較するとリーズナブルに感じられる。
MC20は2023年から欧州でのレースに参戦予定で、そうなればますますスポーツカーとしての人気は上昇しそうだ。
今回ご紹介したMC20は「マセラティ名古屋インター」で取材、撮影させていただいたもの。
マセラティ名古屋インターはYouTubeチャンネル「CARPRIME」「Koredeチャンネル」でもご紹介しているので、動画もぜひご覧いただきたい。
マセラティ名古屋インターはYouTubeチャンネル「CARPRIME」「Koredeチャンネル」でもご紹介しているので、動画もぜひご覧いただきたい。