荷室の広さを表現するのになぜゴルフバック◯個という表現をするの?

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車の荷室に関する説明文などを見ていると、「ゴルフバッグを◯個積むことができます」といった表現を見ることが珍しくありません。なぜ、ゴルフバッグを基準とするようになったのでしょうか?

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
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車とゴルフは相性抜群!

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荷室の広さは、車を選ぶ際の非常に重要な要素のひとつです。特に、キャンプや釣り、スキーやスノーボード、サーフィンといった趣味を持つ人は、荷室の大きさから車を検討する場合もあると言います。

日本の場合、荷室のサイズを表す際には「VDA方式」と呼ばれる計測方法で表示されることが主流です。これは、ドイツ自動車工業会によって定められた方法で、高さ200mm×幅100mm×奥行き50mm(=1L)の容積の箱がどれだけ積載できるかによって、荷室のサイズを計測します。

このような計測方法であるため、「VDA方式」では荷室のサイズを「リットル」で表します。例えば、トヨタ・プリウス(2WD仕様)の場合、VDA方式による荷室サイズは、通常時で502L、後部座席を格納すれば最大1558Lの広さとなっています。

しかし、よほど車に詳しい人でない限りは、「502L」と言われても、それがどれだけの大きさなのかピンと来ないのも事実です。そこで、「ゴルフバッグ◯個」という表現でわかりやすく説明するというわけです。ちなみに、プリウスでは、後部座席を使用した状態で最大4個のゴルフバッグを積むことができるようです。
では、なぜキャリーケースやダンボール箱などではなく、ゴルフバッグなのでしょうか?これには諸説ありますが、「ゴルフバッグのサイズがほぼ一定であること」と「車に積むものとしては最も一般的なもののひとつであること」が関係しているようです。

ゴルフバッグは、細かく言えば多少のサイズの違いはありますが、キャリーケースやダンボール箱に比べればその違いは小さく、多くの人が同じサイズ感をイメージしやすいという特徴があります。

加えて、ゴルフ場は郊外にあることが多く、さらには大きなゴルフバッグを持っていく必要があることから車で向かう場合がほとんどであることから、ゴルフバッグで荷室の広さを表現することが一般的となったと言われています。

ただ、こうした表現が見られるようになったのは、日本においてゴルフが全盛だった1980年代のことです。現在ではゴルフよりもキャンプなどの人気が高いことから、カタログなどではキャンプ道具をどれだけ積めるかで、荷室の広さをアピールしている例も増えつつあるようです。
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