ジープ グランドチェロキー新旧比較!先代モデルとの違いや特徴を解説

ジープ 5代目グランドチェロキー

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ジープは無骨でかっこよく、男らしいオフロード車というイメージを持たれがちなカーブランド。

グランドチェロキーはクライスラーがジープブランドで販売しており、ジープのイメージ通りな無骨で男らしい雰囲気のある人気のクルマです。1992年にジープのフラッグシップモデルとして登場して以降、数代に渡って一部ファンの間で親しまれていました。

マニアックなファンの多いクルマですが、2021年にフルモデルチェンジが発表され、5代目へのバトンタッチを迎えています。

今回はそんなグランドチェロキーの新型について、紹介しましょう。

※2022年1月時点

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
Chapter
グランドチェロキー新旧比較表
新型グランドチェロキーは3列シートやPHV仕様も登場!
ジープ 5代目グランドチェロキーはインテリアの快適性が向上!
新型グランドチェロキーはシステム・ディスプレイも改良!

グランドチェロキー新旧比較表

  5代目チェロキー 4代目チェロキー
新車価格 830〜1,227万円 398〜1,356万円
中古車価格 76〜1,068万円 76〜1,068万円
ボディタイプ SUV/クロカン SUV/クロカン
全長 4,900〜4,910mm 4,825〜4,890mm
全幅 1,980mm 1,935〜1,985mm
全高 1,810mm 1,750〜1,825mm
燃費WLTCモード 10.4km/L 7.4km/L
燃費JC08モード 10.4km/L 5.3〜9.6km/L
ドア数 5ドア 5ドア
乗車定員 5人 5人
排気量 1,955cc 3,604〜6,416cc
トランスミッション マニュアルモード付AT マニュアルモード付AT
ハンドル
最小回転半径 6,000mm 5,700mm
ホイールベース 2,965mm 2,915mm

新型グランドチェロキーは3列シートやPHV仕様も登場!

新型グランドチェロキーで最も大きな話題となっているのが、3列シートやPHV仕様の登場です。

3列シート車「L」は、ホイールベースが3,091mmと大きいです。先代および新型2列シート車のホイールベースは2,915mmとなっています。これによりボディサイズも大きくなるため、3列シート車を日本で運用する際は注意が必要かもしれません。

PHV(プラグインハイブリッド車)「4xe」も「L」同様にデビューが予定されています。「4xe」は現在「レネゲード」というジープのエントリーモデルに設定されており、フラッグシップモデルであるグランドチェロキーにも満を持して登場するという形です。

PHVパワートレインは、エンジンが直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボ。モーターは、8速ATと一体設計されており、エンジンとモーターを合わせたシステム全体で375hpのパワーと65kgmのトルクを発揮します。

ジープ 5代目グランドチェロキーはインテリアの快適性が向上!

グランドチェロキーは、先代からプラットフォームなどを刷新しています。プラットフォーム刷新の影響で特に大きいのは、エクステエリアとインテリアです。

グランドチェロキー「Laredo」は先代は全長4,835mm×全幅1,935mm×全高1,825mmでしたが、新型は全長5,205mm×全幅1,979mm×全高1,817mmとなっています。特に全長が370mm延長されたことで、日本の道路事情とは少し合わないと感じることもあるでしょう。

一方インテリアは、快適性がアップしています。ピラー角やウインドウの形状によって視界が広く保たれ、室内にはコートフックやボックスなどの収納装備も豊富です。フロントシートの8ウェイパワーシートなど、先代で評判が良かった装備もしっかり引き継がれています。

音響は「Laredo」には6基のスピーカーが、Limitedにはアルバイン製プレミアムサウンドシステムのスピーカーが9基、サブウーハーが1基搭載されるのが特徴的です。

「Summit」以上のグレードになると、harman/kardon製プレミアムサウンドシステムが搭載されます。スピーカー数は18、サブウーハーは1です。

さらに、全グレード標準搭載の8.4インチVGAタッチパネルモニターにはナビシステムなどさまざまな機能が搭載されます。中でも先代と比べて特徴t基なのは、Apple CarPrayやAndroid Audioなどの最新の機能を搭載している点です。

また、3列シート仕様「L」に関しては、2列目シートが前後に180mmのロングスライドが可能、ドアは64度にまで開き、開口部が先代よりも広くなりました。サイドステップもあり、乗降もしやすいです。2列目・3列目のシートを格納すると、ラゲッジ容量は2,395Lにまで大きくなります。これも、先代と比べて圧倒的に大きいです。

新型グランドチェロキーはシステム・ディスプレイも改良!

2列シート仕様車に関しては、装備・システム・計器類などさまざまな点で変更点があまり見られません。プラットフォーム刷新以外は、比較的地味なフルモデルチェンジだと言えます。

一方3列シート仕様の「L」に関しては、システム・ディスプレイに関しても変更・進化が見られるのが特徴的です。

先代および新型2列シート仕様車は、7インチマルチビュークラスターディスプレイを搭載しています。これがグランドチェロキーLでは、10.3インチになりました。アダプティブ・クルーズ・コントロール、標識認識、ドライバーの眠気感知などの20以上のメニューを大きな画面で表示できます。

これにより運転の快適性がさらに向上するでしょう。ダッシュボード中央のディスプレイも8.4インチから10.1インチになりました。先代から引き続き、中央のディスプレイにはナビシステムも標準搭載されます。

今回のグランドチェロキーのモデルチェンジは、フルモデルチェンジでありながら2列シート車にはエンジン等の変更はありません。走りの力強さと安定感、室内の快適性はそのままに、オーディオ類などの細かな部分がパワーアップされています。

一見地味な変更に思えるかもしれませんが、「L」と「4xe」が登場するという点が最も大きいです。
今回のジープ グランドチェロキーのフルモデルチェンジは、新たな仕様を追加するために行われたと言っても良いでしょう。

2列シート車だと4代目から乗り換える必要性は感じられないかもしれませんが、新たにグランドチェロキーオーナーになりたいと考えている人は買って後悔しない程度には進化しています。

気になった方は、まず試乗して確かめてみると良いでしょう。

※2021年8月現在
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商品詳細