VW ザ・ビートルの維持費を徹底解説！オイル交換は小排気量のエンジンにしては高額!?

維持費となると、毎年かかる税金や保険料といった「走らなくてもかかるコスト」とガソリン代や自動車保険料、メンテナンス費用など「走るのに必要なコスト」となってきます。

輸入車と聞くと維持費が高そうな印象を受けますが、実際に細かく見ていきましょう。

まず走らなくてもかかるコストについてです。すぐに多くの人が思いつくのは毎年支払う必要がある自動車税でしょう。

自動車税は排気量によって異なります。ザ・ビートルの場合、1.4Lエンジンを搭載しているので、排気量区分は1,000cc超1,500cc以下に該当します。そのため年間でかかる自動車税は34,500円です。

そして、車検時にかかる諸経費です。新車購入時にかかる自賠責保険料が20,010円（24か月分）、自動車重量税が24,600円（新車購入時）となっています。

次に走るのに必要なコストについてです。まず自動車任意保険から見ていきましょう。

今回は以下の条件で簡易的に見積もってみました。

年齢：21歳以上
等級：6等級
走行距離：10000キロ以下
免許：ブルー
運転者限定：21歳以上
用途：買い物・レジャー
 
上記の条件で見積もったところ、年間の保険料は64,870円となりました。車両保険を付けた場合は108,680円となります。

なお、これはあくまでも簡易的な見積もりなので、条件によってはもっと高くなったり安くなったりすることもあります。なお、ザ・ビートルの利率クラスは対人5、対物7、搭乗者7、車両12となっていて、車両の利率クラスが高めとなっています。

続いてガソリン代を見ていきましょう。使用する燃料はハイオクガソリンです。2022年7月時点のハイオクガソリンの平均価格は約180円となっています。

売れ筋グレードと言えるザ・ビートルデザインなどは1.2Lターボエンジンを搭載しています。このエンジンの燃費はカタログ値（JC08モード）で17.6㎞/Lとなっています。JC08モードという一世代前の計測方法であることを考えると、実燃費はおよそ12.0㎞/Lほどとなると思われます。

年間10,000キロと考えると年間でかかるガソリン代は約150,000円となります。

1ヶ月当たりに置き換えると約12,500円となります。

最後にメンテナンス代について見ていきましょう。まず定期的に必要なメンテナンスとしてオイル交換が挙げられます。1.2Lエンジン搭載車の場合、フィルター交換も同時に行うと必要なオイル量は3.9Lとなります。

指定のオイル粘度は5W-30となっており、メーカーの承認を得た品質のオイルですと2,000円/Lを見ておくといいでしょう。オイルフィルターも2,000円弱という価格帯ですので、フィルター交換も含めたオイル交換1回あたりの費用は約10,000円になります。これに別途工賃が必要です。

また、車検整備時に大きな出費となりがちなのがタイヤ代です。ザ・ビートルタイヤサイズは215/60R16となっています。一般的なサイズと言えるでしょう。

このサイズで国産タイヤメーカーのミドルグレードの銘柄を選ぶと、15,000円前後といった相場感ですので、4本交換時にはタイヤ代のみで60,000円ほど見ておいた方がいいでしょう。

今回はザ・ビートルの維持費を紹介しました。内容を見てみると1.2Lエンジンの割には若干オイル量が多いのが特徴です。それ以外は特出して維持費がかかるポイントはあまりないと言えるでしょう。しかし、これはあくまでも一例です。使用状況や個体の状態によって維持費は変わってくるものです。

ザ・ビートルを購入検討している人は、車両価格だけでなく維持費の面もしっかりと計算に入れておくことをオススメします。