ディスチャージヘッドランプとハロゲンヘッドランプの違いは?LEDランプとの違いも解説!
更新日:2024.09.09

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今回は自動車のヘッドランプの種類のひとつである、ディスチャージヘッドランプをご紹介します。
ディスチャージヘッドランプはHIDランプとも呼ばれており、数年前までは高性能ヘッドランプの代名詞として広く採用されていました。
現在では主役の座をLEDヘッドランプに譲っていますが、それでも多数のモデルでいまだに採用されているのがディスチャージヘッドランプです。
その仕組みやハロゲンランプ・LEDヘッドランプとの違い、装着時や使用時に注意したい点などを詳しくおさらいしていきましょう。
ディスチャージヘッドランプはHIDランプとも呼ばれており、数年前までは高性能ヘッドランプの代名詞として広く採用されていました。
現在では主役の座をLEDヘッドランプに譲っていますが、それでも多数のモデルでいまだに採用されているのがディスチャージヘッドランプです。
その仕組みやハロゲンランプ・LEDヘッドランプとの違い、装着時や使用時に注意したい点などを詳しくおさらいしていきましょう。
ディスチャージヘッドランプの仕組みと特徴
はじめに、ディスチャージヘッドランプが光る原理を説明します。ディスチャージヘッドランプは、従来のランプのようなフィラメントを使用していません。不燃性のガスであるキセノンを本体に封入しており、電極間に電流を流すことで発光するという仕組みになっています。
またディスチャージヘッドランプは、「High Intensity Discharge lamp」(高輝度放電ランプ)という正式名称からHIDランプと呼ばれたり、キセノンを使用しているためキセノンランプともよばれたりしています(以下、「HIDランプ」と表記)。
HIDランプ最大の特徴は発光の明るさで、夜間の見通しがハロゲンランプよりも明らかに優れている点でしょう。光の色も異なり、橙色っぽく光るハロゲンランプと違って白い光で周りを照らします。
一方、フィラメントを使用しないことからランプ本体が発熱しにくく、ヘッドランプにかかった雪を融かせないというデメリットもあるのです。
放電による発光という特徴から、光が安定するまで数秒から10秒ほど時間がかかるという点もデメリットのひとつで、点灯直後の青白い光から徐々に安定して白く光っていきます。
HIDランプは、紫外線の含有量が少ないという特徴もあるため、周辺パーツの劣化が少ないともいわれています。
またディスチャージヘッドランプは、「High Intensity Discharge lamp」(高輝度放電ランプ)という正式名称からHIDランプと呼ばれたり、キセノンを使用しているためキセノンランプともよばれたりしています(以下、「HIDランプ」と表記)。
HIDランプ最大の特徴は発光の明るさで、夜間の見通しがハロゲンランプよりも明らかに優れている点でしょう。光の色も異なり、橙色っぽく光るハロゲンランプと違って白い光で周りを照らします。
一方、フィラメントを使用しないことからランプ本体が発熱しにくく、ヘッドランプにかかった雪を融かせないというデメリットもあるのです。
放電による発光という特徴から、光が安定するまで数秒から10秒ほど時間がかかるという点もデメリットのひとつで、点灯直後の青白い光から徐々に安定して白く光っていきます。
HIDランプは、紫外線の含有量が少ないという特徴もあるため、周辺パーツの劣化が少ないともいわれています。
ディスチャージヘッドランプとハロゲンヘッドランプとLEDヘッドランプの違い
HIDランプは、従来のハロゲンヘッドランプとも現代の主流を占めているLEDヘッドランプとも異なる特徴をもっています。
では、具体的にどんな特徴があるのでしょうか。
まずHIDランプは、ハロゲンランプのようにフィラメントを使用しておらず、そのため消費電力も少ないという特徴があります。したがって消耗や電流・振動による断線の心配がなく、ハロゲンランプよりも寿命が長いというメリットがあるのです。
一方性能の差は価格差に表れており、ショップによって差は違うものの、HIDランプはハロゲンよりも大幅に高い販売価格になってしまいます。DIYによる交換が難しいのも、ハロゲンヘッドランプと異なる点です。
HIDランプの取り付けには高い専門知識が必要で、光軸の調整をきちんと行わないと車検に通らないこともあるため注意が必要です。
市販されているHIDランプのバルブでは、品質に大きなばらつきもあります。DIYで装着する人はもちろん、バルブだけを購入して取り付けは依頼するという人も、安物買いの銭失いにならないように気を付けましょう。
では、具体的にどんな特徴があるのでしょうか。
まずHIDランプは、ハロゲンランプのようにフィラメントを使用しておらず、そのため消費電力も少ないという特徴があります。したがって消耗や電流・振動による断線の心配がなく、ハロゲンランプよりも寿命が長いというメリットがあるのです。
一方性能の差は価格差に表れており、ショップによって差は違うものの、HIDランプはハロゲンよりも大幅に高い販売価格になってしまいます。DIYによる交換が難しいのも、ハロゲンヘッドランプと異なる点です。
HIDランプの取り付けには高い専門知識が必要で、光軸の調整をきちんと行わないと車検に通らないこともあるため注意が必要です。
市販されているHIDランプのバルブでは、品質に大きなばらつきもあります。DIYで装着する人はもちろん、バルブだけを購入して取り付けは依頼するという人も、安物買いの銭失いにならないように気を付けましょう。
LEDヘッドランプと比べた場合両者の違いにはどんな点があるのかも、参考に触れておきましょう。
LEDヘッドランプは半導体、つまり発光ダイオードを光源とするもので、消費電力の少なさや明るい光量という点は両者に共通しています。
しかし両者の光量を比較すると、わずかながらHIDランプに軍配が上がります。
対して点灯してすぐ最大光量になるのが、LEDランプの有利な特徴です。
LEDヘッドランプは半導体、つまり発光ダイオードを光源とするもので、消費電力の少なさや明るい光量という点は両者に共通しています。
しかし両者の光量を比較すると、わずかながらHIDランプに軍配が上がります。
対して点灯してすぐ最大光量になるのが、LEDランプの有利な特徴です。
ディスチャージヘッドランプ搭載車の注意点
HIDランプ搭載のクルマに乗っている場合、あるいはHIDランプを装着する場合には、ランプの光軸に注意する必要があることも覚えておくと良いでしょう。
光軸とは光の差す方向のことをいい、ヘッドランプの場合はハイビームとロービームを示します。車検では従来ハイビームを検査していましたが、2015年9月1日以降の制作車はロービームをチェックするようになりました。
ロービームの検査では「カットオフライン」より下を照らしているかをチェックしますが、HIDランプの場合この調整が難しく、純正で装着されているものでさえ車検に通らないこともあるのです。
また光軸は調整しても容易に狂いやすく、外部からボディに沿う劇を受けた場合だけでなくタイヤの摩耗・サスペンションのへたりなどでもずれることも。
光軸とは光の差す方向のことをいい、ヘッドランプの場合はハイビームとロービームを示します。車検では従来ハイビームを検査していましたが、2015年9月1日以降の制作車はロービームをチェックするようになりました。
ロービームの検査では「カットオフライン」より下を照らしているかをチェックしますが、HIDランプの場合この調整が難しく、純正で装着されているものでさえ車検に通らないこともあるのです。
また光軸は調整しても容易に狂いやすく、外部からボディに沿う劇を受けた場合だけでなくタイヤの摩耗・サスペンションのへたりなどでもずれることも。
HIDランプが純正装着されている場合、光軸を自動で調整するオートレベライザーの機能がつくものもありますが、ハロゲンランプから後付けでHIDランプに交換する際はバルブの大本が狂っていることもあるため、その場合自動調整は機能しません。
HIDランプを装着しているクルマでは、対向車の安全を守るためにもこまめな点検が求められます。
この場合整備工場でもシビアな調整が必要となるため、素人が自分で調整するのは危険です。調整する際は、プロに頼むのが一番でしょう。
HIDランプを装着しているクルマでは、対向車の安全を守るためにもこまめな点検が求められます。
この場合整備工場でもシビアな調整が必要となるため、素人が自分で調整するのは危険です。調整する際は、プロに頼むのが一番でしょう。
ディスチャージヘッドランプ(HIDランプ)はハロゲンランプに代わる方式として登場しましたが、現在ではその座をLEDに譲りつつあります。
しかしHIDランプはまだ多くのモデルで採用されており、自動車業界でLEDに置き換わるのはまだ先のことになるでしょう。
HIDランプはハロゲンランプと交換することで夜間走行時の視認性を高めることができますが、あえてLEDに交換するメリットはありません。
ハロゲンランプ搭載のクルマに乗っているユーザーであれば、バルブ切れで交換が必要なときHIDランプの導入を検討する価値があるのではないでしょうか。
※2021年7月現在
しかしHIDランプはまだ多くのモデルで採用されており、自動車業界でLEDに置き換わるのはまだ先のことになるでしょう。
HIDランプはハロゲンランプと交換することで夜間走行時の視認性を高めることができますが、あえてLEDに交換するメリットはありません。
ハロゲンランプ搭載のクルマに乗っているユーザーであれば、バルブ切れで交換が必要なときHIDランプの導入を検討する価値があるのではないでしょうか。
※2021年7月現在