ダイハツ 初代エッセ(L235S/L245S型)の特別仕様車 「D セレクション」とは？

ダイハツ 初代エッセは、ダイハツ ミラをベースに派生したクルマで軽自動車のエントリーモデルと言える存在でした。

特徴的な台形ボディによる低重心の設計は走行性能としても良い面があるだけではなく、かわいらしい個性的なデザインとして幅広い世代の方に受け入れられていました。

車体の大きさは全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,470mmとなっており、コンパクトな見た目ではあるものの、全高以外はほぼ軽自動車の上限サイズとなっており、非常に実用性の高いサイズでした。

ターボ仕様はなかったものの、軽快な走りが評判となっていました。さらにMTも選択できたこともあり、今でも中古車市場では人気のあるクルマです。

ATに関しては販売開始時のモデルでは3ATでしたが、モデル後期では4ATに改良されました。

駆動方式は2WD(2輪駆動)と4WD(4輪駆動)が用意されており、雪のよく降る寒冷地域やアップダウンのある地域にお住いの方など、ご使用の環境に応じて4WDが選択できるようになっていました。

そんな初代エッセ初の特別仕様車が「VS メモリアルエディション」です。

「 VS メモリアルエディション」はダイハツの創立100周年を記念した特別仕様車で、2007年9月に発売された初代エッセにとって初めての特別仕様車となっています。

「 VS メモリアルエディション」はベースとなったLグレードに落ち着きのある内装色(ブラック)の採用や装備の充実を図った仕様で、大変お得なモデルとなっていました。

ベースグレードとなったLグレードには、パワードアロックやキーレスエントリー、セキュリティーアラームなどが装備されており、ベーシックグレードよりも充実した装備となっていました。

そのLグレードに加えて、電動格納ドアミラー(カラード)、スモークドガラス(リヤドア/バックドアウインドウ)、チルトステアリング、シートドアトリムオーナメント色（ブラック）、モノトーンインパネ(ブラック）が特別装備として装備されていました。

通常よりもさらに便利な装備に加えて、特別な配色もありましたので、他の人と同じクルマに乗りたくないという方にもピッタリな装備となっていました。

駆動方式は2WDと4WDから選ぶことができましたが、1つ注意点としては、4WDでは3ATしか選ぶことができませんでした。

2WDを選択すれば5MTも選ぶことが可能ですので、MTをどうしても希望される場合には、2WDを選択する必要がありました。

「D セレクション」は初代エッセの2つ目の特別仕様車で、2007年11月に販売開始となりました。

「D セレクション」はDグレードをベースに、スモークドガラス（リヤドア/バックドアウインドウ）、パワードアロックなど快適装備を追加したお得な仕様となっています。

また特別色ならではの落ち着きのあるブラック基調のインテリア(シート/インパネ/ドアトリムオーナメント)とモノトーンインパネ(ブラック)、ドアトリムオーナメント色(ブラック)も追加となっており、他のグレードとの違いが一目でわかるようになっています。

いかがでしたでしょうか。ダイハツ 初代エッセは性能面でもデザイン面でも、非常に多くの方に受け入れられやすい沢山の魅力が詰まっていたクルマでしたが、特別仕様車はさらに充実した装備を備えていました。

残念ながら、ダイハツ 初代エッセは2011年に販売を終了しており、現在新車で購入することはできませんが、その後の車種にもない魅力を多くもっており、未だに人気のあるクルマです。

中古車市場ではまだある程度の個体数を見つけることができますし、装備の充実した特別仕様車も見つけることができるでしょう。

ご興味がある方はこの機会にチェックしてみてはいかがでしょうか。