マツダ 3代目MPV(LY3P型)のシートアレンジを徹底解説|カラクリシートで多彩にチェンジ!

マツダ 3代目MPV

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マツダ 3代目MPV(LY3P型)は、5ドアミニバンでありながらもスポーティな走りが楽しめる実用性と趣味性を兼ね備えたクルマです。3代に渡り長年コアなファンに支持されていましたが、現在は生産終了となっています。

今回はそんな3代目MPVのシートアレンジについてご紹介します。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
Chapter
マツダ 3代目MPVはシート周りの機能性が優れている
マツダ 3代目MPVはギミック多彩なカラクリシート
マツダ 3代目MPVのサードシートのアレンジ

マツダ 3代目MPVはシート周りの機能性が優れている

マツダ MPVのシート周りには、さまざまな機能性が詰め込まれています。まず、フロントシート(前席)の中央には格納式センターテーブルが搭載されており、飲み物や小物などを置くことが可能です。

最上位グレード「23S L Package」には、運転席8Wayパターシートが標準搭載されます。それ以外のグレードでは、オプションで追加することもできません。角度調節機構付きのアームレストは標準搭載となっており、アームレストを快適な位置に調整することができます。

さらに、セカンドシートには角度調節機構付のオットマンを搭載。レバーを引っ張り上げるだけでオットマンを出し、レバーを引きながら足で押し上げるだけで格納することができます。

スイング機構付きの大型ヘッドレストや、左右スライド機構など多数の機構を搭載しており、快適性の高い仕様となっています。

マツダ 3代目MPVはギミック多彩なカラクリシート

マツダ MPVのセカンドシートには多数のギミックが搭載されています。

最も特徴的なのが、カラクリシートです。カラクリシートは、プレマシーに搭載されて話題を呼んだマツダ独自のシートアレンジで、プレマシーでは2列目左側シートの下から、7番目のシートが出てくるという斬新なギミックを搭載していました。

MPVのセカンドシートは、一見してただのキャプテンシートで、左右の席が離れており、各席両サイドにはアームレストがあります。このキャプテンシートは横にスライドすることが可能となっています。アームレストを格納し、横移動させてぴったりとくっつけることにより、2列目に3人乗車ができるようになります。

さらに、セカンドシートはフルフラットまでにはならないものの、大きくリクライニングさせられます。最大までリクライニングさせてオットマンを引き出すことで、長物をひとつ置いておくスペースとしても活用可能です。

マツダ 3代目MPVのサードシートのアレンジ

マツダ MPVのサードシートは、ワンタッチでフルフラットにすることができます。6:4分割可倒式なので、左右どちらかだけをフラットにしておくことも可能です。

サードシートの背もたれにはストラップが付いています。これを引っ張るとロックが外れ、そのまま引っ張り上げることにより背もたれが自然と前に倒れていくという仕組みです。可倒式シートの機構としては、最もシンプルな構造をしていると言えるでしょう。

力が不要なので、誰でも操作することができます。ストラップ以外の部分にはほとんど触らないで済むため、指などを挟む心配もありません。

左右をフルフラットにすれば、ラゲッジルーム(荷室)の延長として使いやすくなります。フルフラットにした場合、ラゲッジルームの奥行きは約161cmにもなるので、たいていのものは積んでおけるでしょう。

さらに、「23S L Package」には、電動復帰機構も搭載されています。フラットにするときは手動でストラップを引っ張る必要がありますが、戻すときは電動で操作可能です。

シートアレンジは戻すときのほうが労力を使うことが多いので、楽にシートアレンジを行いたいという人は「23S L Package」を中古市場で探しても良いでしょう。

マツダ MPVのシートアレンジは、セカンドシートの機構以外は特に変わったところはありません。

実用的なミニバンとして求められるものを詰め込み、プラスアルファとしてセカンドシートのカラクリを搭載したような形になっています。


ラゲッジルームを延長させるシートアレンジに魅力を感じる人には、良いクルマだと言えるのではないでしょうか。
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