マツダ 3代目MPV(DBA-LY3P型)のリアシートの使い勝手はいかに

マツダ 3代目MPV

マツダ 3代目MPV(DBA-LY3P型)は、1988年から2016年まで3代に渡り製造・販売された5ドアミニバンです。

3代目MPVはスポーツカーの発想で、ミニバンを変えるというキャッチコピーのもとつくられ、エンジンなどがスポーティな仕様になったことで話題を呼びました。

今回はそんな3代目MPVのリアシート(後席)の特徴と座り心地についてご紹介します。

Chapter
マツダ 3代目MPVのリアシートにはドライブを快適にする様々なカラクリが隠されている
マツダ 3代目MPVはシートアレンジも選択肢が豊富で自由自在
マツダ 3代目MPVのリアシートをより上手に使いこなす方法

マツダ 3代目MPVのリアシートにはドライブを快適にする様々なカラクリが隠されている

マツダのミニバンと言えば、カラクリシートが特徴的です。

マツダ プレマシーでは、センターウォークスルー6人掛けシートのような見た目から、カラクリ7thシートを引き出して7人乗りに変形させるという機構を搭載し、話題になりました。

マツダ MPVにも、カラクリシートが搭載されています。真ん中の空間のあるキャプテンシートは、一見するとカラクリシートが隠されているようには見えません。しかし、シートを横移動させてベンチシートにすることで、乗車人数を一人分増やすことができるのです。

座り心地に関しては申し分ありません。足元の空間も広々としており、運転手が多少シートを後ろに下げたとしても、リアシートに座っている人が窮屈になることはないでしょう。

シート自体の硬さも程よく、運転席ほど硬くはありませんが、長時間座っていても苦になるほどではありません。座ると座面のクッションが自然に沈み込み、体を包んでくれます。

さらに、MPVにはオットマンが搭載されており快適性は抜群です。オットマンの取り出し方法も、レバーを引き上げるだけというシンプル操作となっています。

わざわざ手でシートの下から引っ張り出さなくてよく、格納もレバーを引き上げて足で押し下げるだけで完了する便利な仕様となっています。

ただ、シートを変形させて3人がけベンチシートにすると、少し狭いです。プレマシーにあった補助席のようなシートではないため、本来2人がけの空間を3人で共有することになります。変形機構自体は素晴らしいですが、実用性はあまり高くありません。

マツダ 3代目MPVはシートアレンジも選択肢が豊富で自由自在

カラクリシートは、先述したとおりキャプテンシートを横移動させてベンチシート化する機能です。変形自体はスムーズにできるためストレスはありません。

さらに、3列目にもカラクリシートが搭載されています。シートにあるストラップを引くと座面クッションが沈み込み、座面の上にシートバックが格納され、フラットスペースが姿を表すという機構です。2列目のカラクリシートより変形が楽で、実用性も高いと言えるでしょう。

オプションにパワーパッケージがあり、これを搭載させていればスイッチひとつで元のシートに戻すことができます。

2列目シートには横移動だけでなく、レバーひとつで操作できる前後調節機構、前後ロングスライドも搭載されており、シートアレンジとして活用が可能です。

3列目のシートアレンジとしては、6:4分割可倒式が採用されている点が挙げられます。レバー操作によって3列目シートを倒し、ラゲッジルームの延長として使える点が便利です。

<次のページに続く>
次ページ
マツダ 3代目MPVのリアシートをより上手に使いこなす方法

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道