トヨタ 2代目bBのシートアレンジを徹底解説｜後部座席の倒し方は？(QNC21-BHSGK/QNC20-BHSXK)

トヨタ 2代目bBは、先進的かつ迫力あるデザインや、若者の心を刺激するオリジナリティあふれる装備を大きな特徴として、2005年に誕生しました。

初代bBはトヨタのヴィッツをベースに開発されましたが、2代目bBはダイハツからのOEM車となり、ベース車がトヨタ パッソ/ダイハツ ブーンに変更されています。

その開発コンセプトはクルマ型Music Playerというもので、いつも音楽に囲まれて暮らしたいというライフスタイルをクルマで実現することを目指し開発された経緯があります。そのため装備やオプションも、オーディオ関連のものが目立つモデルです。

2代目bBは年式により様々なグレードが展開されていましたが、2016年モデルには「S」「Z」「S煌 (きらめき)」「Z煌(きらめき)」の4グレードがありました。そのうち「S」と「Z」のシート素材はフルファブリックでしたが、「S煌」「Z煌」の両グレードのシート素材には、ファブリックに合成皮革が組み合わされていました。

2代目bBには、ダイハツ クーやスバル デックスといった姉妹車がありました。これらの姉妹車が早期に販売を終了する中、2代目bBは2016年まで生産・販売が続けられていました。

それではトヨタ 2代目bBのシートアレンジ機能について、リヤシート(後席)から紹介します。

2代目bBにも他の多くの車種と同様、分割可倒式シートが採用されています。その割合は60：40 で、ラゲッジルーム(荷室)を広げることが可能です。

またリヤに1名・2名乗車のときも対応可能なだけでなく、1人乗車のときも乗車スペース優先とラゲッジルーム優先を使い分けることができます。

そこで出現させた広大なラゲッジルームですが、リヤシート裏にデッキボードを採用することで、 凹凸の極めて少ない空間が確保できます。

トヨタではフラットラゲッジモードと呼んでいますが、リヤシート全体を倒すことで、リヤスペースをまるまるラゲッジルームとして使うこともできます。

2代目bBのリヤシートは、「S煌」「Z煌」両グレードでは分割スライド機能もついています。必要に応じてスライド量を調整することで、リヤシート乗員の足元空間を広げたりラゲッジルームを拡大したりと、乗員や荷物に応じた使い方ができます。

トヨタ 2代目bBのフロントシート(前席)にどのようなアレンジ機能が備わっているかご紹介します。

フロントにはベンチシートを採用していますが、2代目bBならではの機能としてマッタリモード機能が付いています。

これはシフトがPレンジに入っているときのみ使用可で、フロントシートの座面を深く沈み込ませることで外からの視線を遮り、快適な姿勢でくつろげるというものです。

また休憩時に重宝するアレンジモードとして、フラットモードがあります。フロントシートのシートバックを倒してリヤシートの座面につなげ、さらにリヤのシートバックをリクライニングさせるというもので、ゆったりとくつろぐことが可能です。

フロントシートのアレンジとしてはロングラゲッジモードもあり、助手席のシートバックを倒すことでスキーなどの長尺物も楽に積めるようになります。

フロントシート位置の調整機能はスライドやリクライニングなど一般的なものですが、運転席シートには上下アジャスターがついており、ドライバーの座高にあわせた最適なポジションを可能にします。

トヨタ 2代目bBはそのスタイルや装備など、視覚や聴覚に訴える特徴の多いモデルですが、意外にも質実剛健なつくりで実用性にも優れています。

またシートアレンジの機能を使いこなすことで、オーナーとして様々な楽しみ方を味わえるモデルです。トヨタでは4つのモードという視点から提案をしており、モードを使い分けることで幅広い用途に対応します。

独自のアレンジ機能としてマッタリモード機能もついているため、ドライブだけでなく途中の休憩時にも便利に使えます。

2代目bBは生産終了してから5年近く経ちますが、高年式のものでも130万円台と、中古車価格もお得になっています。このシートアレンジ、特にマッタリモード機能を楽しむなら、コンディションのよい中古車が購入できる今のうちです。

※2021年4月現在