マツダ3ファストバックとライバル車カローラスポーツの違いを徹底比較!【プロ徹底解説】
更新日:2024.12.06
※この記事には広告が含まれます
欧州Cセグメントと呼ばれるカテゴリーに属するマツダ3ファストバック。日本市場においてはボディサイズが一回り小さなBセグメントのコンパクトカーが主流となっています。日本市場においてマツダ3ファストバックのライバルとなる国産車を紹介しましょう。
文・写真/萩原 文博
文・写真/萩原 文博
マツダ3ファストバックとカローラスポーツの比較表
マツダ MAZDA3ファストバック(1.5 15C) | トヨタ カローラスポーツ(1.2 GX) | |
---|---|---|
型式 | 6BA-BP5R | 3BA-NRE210H |
新車価格 | 221万円 | 220.2万円 |
中古車価格 | 107.7〜340.8万円 | 108〜341.8万円 |
ボディタイプ | コンパクト/ハッチバック | コンパクト/ハッチバック |
全高 | 1,440mm | 1,460mm |
全幅 | 1,795mm | 1,790mm |
全長 | 4,460mm | 4,375mm |
燃費 | 16.6km/L | 16.4km/L |
燃料 | 無鉛 | 無鉛 |
車両重量 | 1,340kg | 1,310kg |
ドア数 | 5ドア | 5ドア |
乗車定員 | 5名 | 5名 |
排気量 | 1,496cc | 1,196cc |
駆動方式 | フロント | フロント |
トランスミッション | マニュアルモード付AT | マニュアルモード付CVT |
ハンドル | 右 | 右 |
最小回転半径 | 5,300mm | 5,100mm |
前輪サイズ | 205/60R7 | 195/65R6 |
後輪サイズ | 205/60R7 | 195/65R6 |
マツダ3ファストバックとカローラスポーツのボディサイズを比較
マツダ3ファストバックのライバルとしてピックアップしたのは、同じ欧州Cセグメントに属するトヨタカローラスポーツです。
まず、ボディサイズはマツダ3ファストバックが全長4460mm×全幅1795mm×全高1440mmに対して、カローラスポーツは全長4375mm×全幅1790mm×全高1460mmとなっています。全長は85mm、全幅は5mmマツダ3ファストバックが大きくなっていますが、全高は20mmカローラスポーツのほうが高くなっています。この数値からみるとマツダ3ファストバックのほうが、ワイド&ローのフォルムとなっています。
まず、ボディサイズはマツダ3ファストバックが全長4460mm×全幅1795mm×全高1440mmに対して、カローラスポーツは全長4375mm×全幅1790mm×全高1460mmとなっています。全長は85mm、全幅は5mmマツダ3ファストバックが大きくなっていますが、全高は20mmカローラスポーツのほうが高くなっています。この数値からみるとマツダ3ファストバックのほうが、ワイド&ローのフォルムとなっています。
同じ3ナンバーサイズですが、取り回しの良さの指標となる最小回転半径はマツダ3ファストバック全車が5.3mなのに対して、カローラスポーツは15、16インチタイヤ装着車が5.1m、そして18インチタイヤ装着車が5.3mとグレードによってはカローラスポーツの方が取り回ししやすいと言えます。
マツダ3ファストバックとカローラスポーツのパワートレインを比較
搭載するパワートレインはマツダ3ファストバックが1.5L&2Lガソリンエンジン、1.8Lディーゼルエンジン。そしてe-スカイアクティブXという次世代の2Lガソリンエンジンの4種類で、ディーゼルエンジンを除いてトランスミッションは6速ATと6速MTが選べます。駆動方式は全エンジンで2WDと4WDが設定されています。
一方のカローラスポーツは1.8Lエンジンのハイブリッドシステムと1.2L直列4気筒ターボの2種類で、トランスミッションはCVTを中心に1.2Lターボ車の2WD車に6速MTが用意されています。駆動方式は2WDを中心にターボ車にのみ4WDを設定しています。燃費性能はWLTCモードでマツダ3ファストバックの15.2~19.8km/Lに対して、カローラスポーツは15.8~30.0km/Lとなっています。
マツダ3ファストバックとカローラスポーツの運転支援システムを比較
運転支援システムは、マツダ3ファストバックは、スマート・ブレーキ・サポート(SBS)をはじめ、ブラインド・スポット・モニタリング(BSM)、マツダ・レーダー・クルーズ・コントロールなど12の機能を全グレードで標準装備しています。
一方のカローラスポーツはプリクラッシュセーフティをはじめ、5つの機能がパッケージ化されたトヨタセーフティセンスが標準装備となっています。コネクティッド機能はマツダ3ファストバックが15Sを除いたグレードで車載通信機を標準装備しているのに対して、カローラスポーツは全車標準装備しています。
一方のカローラスポーツはプリクラッシュセーフティをはじめ、5つの機能がパッケージ化されたトヨタセーフティセンスが標準装備となっています。コネクティッド機能はマツダ3ファストバックが15Sを除いたグレードで車載通信機を標準装備しているのに対して、カローラスポーツは全車標準装備しています。
マツダ3ファストバックが優れている点は?
マツダ3ファストバックとカローラスポーツを比較して、マツダ3ファストバックの方が良い点は、運転支援システムの充実を挙げたいです。カローラスポーツはプリクラッシュセーフティ、レーントレーシングアシスト(MT車はレーンディパーチャーアシスト)、レーダークルーズコントロール、オートマチックハイビームそしてロードサインアシストの5つの機能がパッケージ化されたトヨタセーフティセンスは全車標準装備していますが、踏み間違い防止に効果のあるインテリジェントクリアランスソナーはG以上に標準装備ですが、ブラインドスポットモニターは全車オプションとなっています。
その点、マツダ3ファストバックは渋滞時に役立つクルージング&トラフィックサポートや交通標識システム、前側方接近車両検知などは1.5Lエンジン搭載車には設定されていませんが、運転支援システムの充実度は圧倒的に優位となっています。また、エンジンラインアップそしてトランスミッション、駆動方式の多彩なバリエーションもマツダ3ファストバックの魅力です。
その点、マツダ3ファストバックは渋滞時に役立つクルージング&トラフィックサポートや交通標識システム、前側方接近車両検知などは1.5Lエンジン搭載車には設定されていませんが、運転支援システムの充実度は圧倒的に優位となっています。また、エンジンラインアップそしてトランスミッション、駆動方式の多彩なバリエーションもマツダ3ファストバックの魅力です。
カローラスポーツの方が優れている点は?
カローラスポーツがマツダ3ファストバックに対して、優れているのはハイブリッド車を設定しているので、燃費性能は有利と言えます。また、価格帯もカローラスポーツは216万9000円~284万1000円に対してマツダ3ファストバックは222万1389円~397万3343円と高額なグレードが多くなっています。また、サスペンション形式もマツダ3ファストバックがフロントはマクファーソンストラット式、リアがトーションビーム式に対してカローラスポーツのフロントはマツダ3と同じマクファーソンストラット式ですが、リアはダブルウィッシュボーン式と贅沢なシステムを採用していることが挙げられます。
スカイアクティブX搭載車を除けば、新車価格がクロスオーバーしているマツダ3ファストバックとトヨタカローラスポーツ。ハイブリッドを擁するカローラスポーツが燃費性能では一歩リードしていますが、安全性能そしてクルマを操る楽しさを味わえるのはMT車を多くのエンジンで設定するマツダ3ファストバックに軍配が上がります。同じカテゴリーに属する2台ですが、生産するメーカーの特長がよく表れていてキャラクターは大きく異なっています。