トヨタ 初代ピクシスジョイ(LA250A/LA260A型)に欠点(デメリット)はあるのか!?

トヨタ 初代ピクシスジョイ

トヨタ 初代ピクシスジョイ(LA250A/LA260A型)は、ダイハツ 初代キャストのOEM車です。おしゃれなエクステリア(外装)デザインと、使い勝手のいいインテリア(内装)デザインで幅広い世代から人気を集めています。

もともと2016年にトヨタの軽自動車「ピクシスシリーズ」の第5弾として登場し、キャストと同様のグレードを展開。「ピクシスジョイF」、「ピクシスジョイC」、「ピクシスジョイS」の3タイプをラインナップしていましたが、2020年3月以降はキャストのグレード縮小に伴ってピクシスも「ピクシスジョイF」の1タイプのみとなってしまいました。

そんなピクシスジョイですが、現在は全グレードに先進安全装備「SAⅢ」を搭載するなど安全性を向上させています。果たして欠点はあるのでしょうか?

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意外な落とし穴?最小回転半径4.7mでは小回りが利かない?
軽自動車では致命的?ライバル車種に燃費性能で劣る?
知名度の低さも?軽乗用車全体で見ても突出した魅力に欠ける?

意外な落とし穴?最小回転半径4.7mでは小回りが利かない?

トヨタ 初代ピクシスジョイはコンパクトなボディが魅力の一つですが、最小回転半径は4.7mあります。最小回転半径とはハンドルを全開に切った状態で、一番外側のタイヤが描く円の半径を示したものですが、この半径が軽自動車としてはやや大きいのです。

例えば、ピクシスジョイと同じ最小回転半径4.7mのクルマは、ホンダ  フィット、マツダ デミオ、日産 ノートなどのコンパクトカーが名を連ねています。

しかし、ピクシスジョイと同じ軽自動車では、スズキ ワゴンRやダイハツ タントが4.4m、ホンダ N-BOXは4.5mと、ピクシスジョイより前項の高いトールワゴンタイプにもかかわらず小回りが利く結果となっています。


最小回転半径が小さければ、片側1車線道路でのUターンや狭い住宅街での取り回しに優れるとされていますが、ピクシスジョイでは他の軽自動車に比べて「思っていたよりも回れない」という感覚をもって運転する必要があると言えるでしょう。

軽自動車では致命的?ライバル車種に燃費性能で劣る?

軽自動車のメリットはおもに価格と維持費の低さとされていますが、近年では燃費性能も無視することのできない要素となっています。実際にピクシスジョイと同じ軽乗用車であるスズキ ワゴンRやスズキ ハスラーではマイルドハイブリッドを搭載し、従来車種から燃費性能をアップさせています。

一方で、トヨタ 初代ピクシスジョイにはハイブリッドラインナップは無く、さらには他車種と比較した場合でもやや燃費に劣る欠点があります。


ピクシスジョイにはエンジンにターボチャージャーを装着したハイパワーモデルと非装着の通常モデル、さらに駆動方式で2WD(前輪駆動)と4WD(4輪駆動)の2種類がラインナップされていますが、燃費は実際の走行状況に近いとされるWLTCモードで18.5〜21km/Lとなっています。

しかし、同じ2WDと4WDを持つスズキ ワゴンRでは23〜24.8km/L、マイルドハイブリッドモデルでは24.2〜25.2km/Lを達成。ピクシスジョイと同様にターボ装着モデルと非装着モデルが設定されたホンダ 新型N-ONEでも21.6〜23km/Lという数値を達成しています。

もちろん実際の燃費は、信号待ちや渋滞、市街地やバイパスなど、運転状況や運転環境によって変動します。しかし、他の軽乗用車がマイルドハイブリッドなどの有無に関わらずWLTCモードで20km/Lを超える数値を達成している状況を考慮すると、残念ながらピクシスジョイは燃費性能に劣っていると考えられるかもしれません。

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知名度の低さも?軽乗用車全体で見ても突出した魅力に欠ける?

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道