吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
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ホンダ 新型Honda e【価格:451万円】
ホンダ 新型Honda e Advance【価格:495万円】

ホンダ 新型Honda e【価格:451万円】

新型Honda eのベースグレードは固有のグレード名を持たないという独特のラインナップとなっています。

パワーユニットは最高出力100kW(136PS)/3,078〜11,920rpm、最大トルク315Nm(32.1kgm)/0〜2,000rpmを発生する電動機(モーター)を搭載し、独特の出力・トルク特性となっています。

特に発進や加速時に重要とされるトルクでは、ガソリンエンジンが一定の回転数に達しないと充分なトルクを得られないのに対し、モーターは始動と同時に最大トルクが発揮でき、充分な加速力を得られるとされています。

また、新型Honda eのようなEVではトランスミッションを持たないためガソリンエンジン車やハイブリッド車のような変速が無く、スムーズな発進加速を実現しています。
最高出力は100kW(136PS)と、ホンダ 2代目フリードのガソリンエンジンモデルの95kW(129PS)をやや上回るポテンシャルを持ちつつ、最高出力発生回転数は最大で11,920rpmという超高回転であることも驚きのポイントですね。

装備面ではホンダ独自の安全装備である「Honda SENSING」を標準装備し、インパネ(インストルメントパネル)に横たわるように配置された5つのワイドビジョンインストルメント、後退や出庫時にセンサーが後ろのクルマを検知する後退出庫サポートなどの先進装備が奢られています。
エクステリア(外装)ではシンプルなデザインの16インチアルミホイールを装備し、ボディーカラーは上位グレードと同じ全7色をラインナップしています。

燃費は実際の走行上に近いとされるWLTCモードにおいて、バッテリー満充電で283㎞の航続距離を実現。3ドアハッチバックという形状や全長3,895mm×全幅1,750mm×全高1,510mmなどのサイズからも、主に市街地や都市部で「ちょうどいいEV」であることが伺えます。

ホンダ 新型Honda e Advance【価格:495万円】

ホンダ 新型Honda eの上級グレードとして設定されたモデルが「Advance」です。

パワーユニットはベースグレードと同じ交流同期電動機のMCF5型ですが、最高出力113kW(154PS)/3,497〜10,000rpmまでアップ。一方で最高回転数は低く抑えられています。
安全装備では「Honda SENSING」が標準装備されている点はベースグレードと変わりませんが、快適装備は大幅に強化され、駐車時にステアリング、アクセル、ブレーキなどの操作を自動制御するHonda パーキングパイロット、クルマの周囲を上空から見下ろすように確認できるマルチビューカメラシステム、さらにテールゲートに装着されたバックカメラの映像をバックミラーに映し出すセンターカメラミラーシステムが奢られています。

インテリア(内装)ではプレミアムサウンドシステムが新たに装備され、インパネのセンタースピーカー、フロントとリヤの左右4箇所のスピーカーに加えて、フロントドアにツィーターとリヤシートにサブウーファーを装備する高音質なサウンドシステムとなっています。
エクステリアではホイールがより大径の17インチアルミホイールとなるなど、上級グレードにふさわしい外観となった点も見逃せません。

さらに、ベースグレードに無かった装備としてさまざまな電化製品に対応した1500WのAC100V電源を装備。USB端子やHDMI入力端子が備わっている点も魅力的ですね。

パワーアップや快適装備が盛り込まれた「Advance」ですが、そのぶん航続距離は259kmに下がり、ベースグレードと比較すると44万円高い値段設定となっています。
新型Honda eはベースグレードでもワイドビジョンインストルメントパネルをはじめとした新世代EVならではの雰囲気を充分に実感できる魅力的なクルマとなっています。

一方で、EVは従来のガソリンエンジン車よりも高度な制御が行われていることから、カー用品販売店などで販売されているオーディオシステムを始めとしたカーアクセサリーの後付が難しいことも少なくありません。

そのため、購入後にオーディオなどの装備を充実させたいと考える場合は、信頼性が高くトラブルの心配がない純正品快適装備を搭載した「Advance」がおすすめと言えるでしょう。

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