日産 新型キックスの乗り心地はいかに!?

今回は、日本国内で人気急上昇中のスモールクラスSUV、日産 新型キックス(P15型)の乗り心地についてご紹介します。2020年6月に、日産が10年ぶりのブランニューモデルとなる新型キックスを発表しました。e-POWERを搭載し、コンパクトなボディで使いやすさを重視した新型キックスの乗り心地について迫ります。

文・PBKK

Chapter
日産 新型キックスに搭載されるe-POWERは出力が向上している!
日産 新型キックスは予想以上にドライバーズカー!
日産 新型キックスは静粛性にもこだわっている!

日産 新型キックスに搭載されるe-POWERは出力が向上している!

日産 新型キックスの特徴と言えば、SUVのボディに、日産が誇るハイブリッドシステム・e-POWERの性能を向上させて搭載しているという部分でしょう。

新型キックスは、グレードXとX ツートンエディションという2グレードで展開しており、e-Powerは全車に搭載されています。同ブランドの現行型ノートにも採用されているので、キックス以前にすでに触れたことがある方も多いかもしれません。

しかし、ノートに比べキックスは、運転してみて本当の魅力が分かる仕様となっています。新型キックスに搭載されているe-POWERは、基本的に従来のシステムと同様のものですが、エンジン出力は4%向上しており、バッテリーの出力に至っては14%もアップしています。

このシステムの出力向上により、現行型ノートの最高出力174PSに対し、3PSアップの177PSへ向上。同じように最大トルクも254Nmだったものが260Nmへとパワーアップしています。トルクの向上により、低~中速度域をキープしており、実用的な範囲でのトルク感がアップし、中間での「ダルさ」が解消されています。

日産 新型キックスは予想以上にドライバーズカー!

日産 新型キックスは、ドライバーズカーとしてハンドリングの機敏さも味わうことができます。e-POWERというハイブリッドシステムの熟成っぷりもさることながら、キックスは走りの面でもクラス以上の実力を秘めています。

トーションビーム式の足回りは、絨毯を踏むような柔らかな印象というよりは、ドイツ車に近いハード寄りなセッティングを実現。さらに、SUVの中では比較的低く設定された着座姿勢もあいまって、コーナリングでの安定感はクラストップといえるほどに仕上げられています。

また、ステアリングの切れ角に応じて、ノーズが機敏に反応してくれるので、多少の速度が出ていてもドライバーの思い描いたコースを明確に走ってくれるでしょう。

これは、キックスに採用されているインテリジェントトレースコントロールという走行状況に応じてリアルタイムで4輪のブレーキ制御を行う技術の採用が大きく影響しており、5.1mという最小回転半径の小ささも取り回しの良さを生み出す一因となっています。

新型キックスは、ハイブリッドのSUVなので、コンフォートな乗り味をゆったりと感じさせてくれるかと思いきや、一度アクセルを踏み込めば想像とは真逆のスポーティな走りを披露してくれるでしょう。ハンドリングとコーナリングを楽しむためのクルマという一面を感じ取ることができるかもしれません。

日産 新型キックスは静粛性にもこだわっている!

日産 新型キックスは、静粛性にもこだわって開発されています。特にe-POWERのエンジン制御システムに磨きがかけられており、なるべくエンジンを作動させずに走行することで、気になりやすいエンジンノイズの低減を成功させました。

通常であれば低速度域では充電のためにエンジンをすぐに始動させるところを、前述したように、向上したトルクで補い、EV走行の距離を延長。これにより、外気音に対する遮音性も向上させ、乗員の快適性を確保しています。

さらに、新車装着用のタイヤとして横浜ゴムのBluEarth E70(ブルーアース・イーナナマル)を採用。環境性能のさらなる向上に加え、社会に優しいをテーマに開発された乗用車用のサマータイヤで環境性能を向上させつつ、安全性と快適性を高い次元で両立させています。

日産 新型キックスは、e-POWERという大きな武器を手に入れて、日本のコンパクトSUV市場に乗り込んできました。インパクトのあるVモーショングリルや洗練されたエクステリアもキックスの魅力ですが、見た目とギャップのあるスポーティな乗り心地もまたキックスの持ち味です。

単なるコンパクトSUVで終わらず、鋭いコーナリングと軽やかなハンドリングを楽しめるドライバーズカーとして、一度は試乗してほしい一台に仕上げられています。ぜひ、試乗などでチェックしてみてください。