ランドローバー ディスカバリーの欠点(デメリット)は?

ランドローバー ディスカバリー

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ランドローバー ディスカバリーは、1989年に初代モデルが登場し、国内では1991年に輸入開始されました。洗練されたボディデザインと優れた悪路走破性、使い勝手の良さから一躍クラストップモデルの座を獲得しました。

時代と共に進化し続けてきたディスカバリーも現行モデルで5代目(L462型)。長きにわたり、現在も多くのユーザーに愛されています。しかし、そんなディスカバリーにもやはり欠点(デメリット)は存在します。今回は、ランドローバー ディスカバリーの改善を願う欠点について注目してみました。

文・PBKK
Chapter
先代モデルL319型よりも拡大したボディサイズ
取り回しの悪さも気になるポイント
やや高い?上がりすぎた本体価格
グレードバリエーションが少ない?
安全装備が付いていない?

先代モデルL319型よりも拡大したボディサイズ

ランドローバー ディスカバリーの欠点として1番に挙げられるのが、そのフルサイズSUV特有の巨大なボディサイズです。

先代モデルにあたる4代目(L319)でさえ、全長4,850mm×全幅1,920mm×全高1,890mmという大きさを誇っていましたが、2017年にフルモデルチェンジを受けた現行モデルは全長4,970mm×全幅1,920mm×全高1,890mmと、更にボディサイズが拡大されることになりました。

全幅が2mにも及ぶこのボディサイズでは日本の狭い道を走行する際、最新の注意を払わなくてはなりません。駐車場を選ぶ必要も出てくるでしょう。
しかし、ボディサイズの拡大は居住スペースの確保のために必要であったといえます。ディスカバリーは7人が快適に過ごせる開放的な室内を実現しており、長時間のドライブにも対応する奥行きのある車内はユーザーから好評価です。

またそのたっぷりとした居住スペースは、広大なラゲッジスペース(荷室)にも早変わりします。座席を倒すことで大量の荷物を積み込むことができるので、レジャーシーンなどで大活躍すること間違いなしです。
整備されていない山道や雪道などのオフロードの道を走行することに特化したディスカバリーですが、日常の街乗りでは、優れた静粛性や安定感のあるスムースな走りも実現します。優れた走行性も、ラグジュアリーな車内と共にボディサイズの大きさをカバーしてくれそうです。

取り回しの悪さも気になるポイント

拡大されたボディサイズによる欠点は駐車のしにくさだけではなく、運転しやすさに直結する最小回転半径にも及んでいます。最小回転半径とは、車体前輪外側のタイヤが回ることができる半径のこと。この数値が小さければ小さいほど小回りが効く車ということになり、逆に大きければ大きいほど小回りの効かないクルマということになります。

小回りが利くと狭い曲がり道やUターンがとても楽になります。縦列駐車や、高速道路などの料金所の幅寄せにもスムースに対応し、あらゆる場面で助かります。ボディサイズが大きいと、大回りが必要となったり、ハンドルを何回か切らなくてはなりません。
ディスカバリーの最小回転半径は5.9mと、かなりの長尺。国産の大型ミニバンの最小回転半径が5.6mほどで済んでいることを考慮すれば、数値の上からでも取り回しの悪さが見て取ることができます。

6mにもなろうかという長大な最小回転半径を持つディスカバリーは、はっきり言ってしまえば取り回しが悪く曲がらないクルマであるといえるでしょう。
取り回しが悪く、扱いづらさが目立つディスカバリーですが、少しでも運転しやすいようドライバーに寄り添った工夫がされています。座席高が高く設計されているため、運転席からボンネットの四隅が確認でき、クルマの大きさの感覚が把握しやすくなっています。

やや高い?上がりすぎた本体価格

上がりすぎた本体価格もランドローバー ディスカバリーの欠点だといえます。先代モデルの4代目ディスカバリーは、新車価格が708万円~という価格設定になっていました。

一方で現行モデルのディスカバリーは、消費税込みで877万円~約200万円ほどの価格がアップしています。2019年時点での日本人の平均収入が441万円だったことを考慮すれば、ディスカバリーはもはや大衆車では無くなってしまったことを意味しています。
現行モデルの本体価格が上がった理由としては、ボディ素材の変化最新技術の投入内装の高級化による価格上昇です。優れたモデルになればなるほど価格は上がってしまいます。

またランドローバー同様に、ゆったりと過ごせるラグジュアリーな居住空間と、さまざまな場面に対応するSUVの安定感を兼ね揃えた同社の看板モデルであるレンジローバーは、エントリーグレードのVOGUEで1,377万円〜なので、ランドローバーの方がやや手頃で、手が出しやすい価格となっていま
す。

グレードバリエーションが少ない?

グレード展開の少なさもユーザーの選択肢を狭める要因となっています。兄弟車にあたる現行モデルのディスカバリー スポーツでも、エントリーグレードのディスカバリースポーツ・スポーツS・スポーツSEの3グレード展開。

対してディスカバリーは、一部特別仕様車はあるものの、HSEとHSE LUXURYの2グレードしか用意されていません(2020年3月時点)。豊富なオプションによりユーザーの好みにカスタマイズできるとはいえ、ランドローバーの中核を担うモデルとしてはバリエーションの物足りなさが目についてしまうのではないでしょうか。
とはいえ、グレードバリエーションが豊富でも購入する際に迷ってしまいます。ディスカバリーの2種類のモデルには、そのグレードにふさわしい厳選された装備がされています。ニーズを見極め、購入の際は、より早い決断ができそうです。

安全装備が付いていない?

ディスカバリーの欠点として最後に挙げられるのが、一部の安全装備がオプションとなっていることです。しかし、運転手の体調をモニターし適宜休憩を促すドライバーコンデイションモニターと、死角から接近する車を検知するブラインドスポットモニター及びリバーストラフィックディテクションはドライブパックオプション。

さらに、車が車線から外れそうになるのを検知するレーンキープアシストと、衝突回避のための機能であるブラインドスポットアシストはドライブプロパックというオプションに設定されています。
前述した通り、ディスカバリーは本体価格が800万円を超える車格を持ったクルマ。これ位の価格帯のモデルなら、一通りの先進安全装備は標準で搭載して欲しいところです。しかし、ディスカバリーには、充実の安全機能「ドライバーアシスト」が標準装備されています。

衝突の可能性がある場合に自動ブレーキをかける「自動緊急ブレーキ」をはじめ、車線からクルマが逸脱しそうな場合に再び車線内へと戻るようステアリング(ハンドル)を制御しアシストする「レーンキープアシスト」、長距離運転の際にドライバーの疲れを軽減する「クルーズコントロール&スピードリミッター」など多彩な機能が詰まっています。

また、クルマ後方の様子を映し出す「リアカメラ」も搭載。タッチスクリーンで鮮明に確認することができ、後退時の視認性が向上するため狭い場所での駐車もスムースに行えます。

さらに後退時に役立つ機能として「フロント/リアパーキングエイド」も用意されています。狭い駐車場でも安全に後退(バック)できるように、タッチスクリーンで後方の映像を確認可能。同時に障害物を検知し音を鳴らします。
より安全を強化したい場合は、安全機能のオプション追加がおすすめですが、日常での範囲なら標準装備されたドライバーアシストが十分に活躍してくれそうです。
ランドローバー ディスカバリーは、高級感溢れる車内で7人乗車を実現した安定感のある人気SUVです。くつろげる居住空間や大容量の荷室などの魅力に加え、レジャーなどで走ることの多い山道や、アップダウンの激しい坂道に対応する素晴らしいモデルであるといえますが、一方でボディサイズや小回りの効かなさなど、いくつかの欠点も持ち合わせています。

もちろん、それが全ての人にとって欠点となりえるわけではありません。またディスカバリー以外でも、全てのニーズにあったクルマが存在するかというと難しいところです。

今後のモデルチェンジにより、今回挙げた欠点が解消される可能性も十分にあります。安全装備の標準装備化やグレードの追加など、ユーザーにとって嬉しい選択肢が増えれば、より多くのユーザーの心をキャッチできるでしょう。
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