ランドローバー ディスカバリー新旧比較!現行モデルとモデルチェンジ前の違いを紹介
更新日:2024.09.26
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ランドローバー ディスカバリーは、イギリスの名門自動車メーカーであるランドローバー社が主力SUVに位置付けているモデルです。現行モデルのディスカバリー5は5代目にあたり、先代ディスカバリー4よりフルモデルチェンジを受けたのは2017年のことでした。
世界的にSUV人気が加熱している中、従来のディスカバリーのイメージを一新する改革的とも呼べる意匠の変更で、大きな話題ともなりました。そこで今回は、レンジローバーが誇るオフロードカー ディスカバリーは、どのように生まれ変わったのかご紹介します。
文・PBKK
※ 2020年7月 現在
世界的にSUV人気が加熱している中、従来のディスカバリーのイメージを一新する改革的とも呼べる意匠の変更で、大きな話題ともなりました。そこで今回は、レンジローバーが誇るオフロードカー ディスカバリーは、どのように生まれ変わったのかご紹介します。
文・PBKK
※ 2020年7月 現在
ディスカバリー新旧比較表
新型モデル (2017年4月〜) | 旧型モデル (2009年12月〜2017年3月) | |
---|---|---|
新車価格 | 780〜1,276万円 | 674〜1,036万円 |
中古車価格 | 49.8〜889.8万円 | 49.8〜889.8万円 |
ボディタイプ | SUV/クロカン | SUV/クロカン |
全長 | 4,956~4,985mm | 4,850~4,970mm |
全幅 | 2,000mm | 1,920~2,073mm |
全高 | 1,888~1,895mm | 1,888~1,890mm |
燃費WLTCモード | 8.8~10.4km/L | - |
燃費JC08モード | 8.5~11.6km/L | 7.4km/L |
ドア数 | 5ドア | 5ドア |
乗車定員 | 5~7名 | 5~7名 |
排気量 | 2,992~2,997cc | 2,993~4,999cc |
トランスミッション | マニュアルモード付AT | マニュアルモード付AT |
ハンドル | 右 | 右 |
最小回転半径 | 5,900~6,400mm | 5,500~6,150mm |
ホイールベース | 2,923~2,925mm | 2,885~2,923mm |
ランドローバー ディスカバリーとは?
ランドローバーの初代ディスカバリーが誕生したのは1989年のこと。ランドローバー社のサードモデルとして市場に投入されました。主力車であるレンジローバーの下位モデルとしてデザインされ、高い悪路走破性はそのままに、量産効果を高める設計でコストダウンが図られていました。
日本に輸入が開始されたのは1991年。輸入当初こそ本体価格が400万円を超えていたものの、ランドローバー社の施策により廉価グレードであるグレードSが299万円で発売を開始したことから、手軽な輸入SUVとして「ディスコ」のニックネームで親しまれるようになります。
その後、1998年・2004年・2009年にそれぞれフルモデルチェンジを繰り返して来たディスカバリーですが、現行モデルが世界初公開となったのは2016年9月28日に開催された、パリモーターショーでの出来事でした。
シリーズ5代目となるこのモデルは、3代目から4代目で使用されていたプラットフォーム(車台)をレンジローバーと同じくすることで刷新し、シリーズ初となるアルミモノコックボディを採用することで、従来のディスカバリーの角張っていてゴツゴツとしたシルエットから、洗練されたスタイルを持つラグジュアリーSUVとして変貌を遂げたのです。
日本に輸入が開始されたのは1991年。輸入当初こそ本体価格が400万円を超えていたものの、ランドローバー社の施策により廉価グレードであるグレードSが299万円で発売を開始したことから、手軽な輸入SUVとして「ディスコ」のニックネームで親しまれるようになります。
その後、1998年・2004年・2009年にそれぞれフルモデルチェンジを繰り返して来たディスカバリーですが、現行モデルが世界初公開となったのは2016年9月28日に開催された、パリモーターショーでの出来事でした。
シリーズ5代目となるこのモデルは、3代目から4代目で使用されていたプラットフォーム(車台)をレンジローバーと同じくすることで刷新し、シリーズ初となるアルミモノコックボディを採用することで、従来のディスカバリーの角張っていてゴツゴツとしたシルエットから、洗練されたスタイルを持つラグジュアリーSUVとして変貌を遂げたのです。
エクステリアは流れるようなラインに進化を遂げた
現行ディスカバリーが先代に比べ、最も大きく変化したのがエクステリアデザインです。それまでのディスカバリーは、シリーズとして伝統的であった角ばったスタイルでした。
しかし、現行ディスカバリーにはディティールを流麗に、美しく見せるために流線形のデザインが用いられています。ヘッドライトは吊り目でボディに巻きつくような特徴的な形へ変わり、LEDが標準採用されたウインカーで安全性も向上しました。
さらに、フロント・リアのオーバーハングを短縮することにより取り回しの良さを実現しながらも、全長4,850mm×全幅1,920mm×全高1,890mmだったボディサイズは、全長4,970mm×全幅2,000mm×全高1,890mmまでサイズを拡大。より存在感を増しながらも、都会的で洗練されたエクステリアデザインとなっています。
ホイールベース:2,925mm
車両重量:2,360kg(ディーゼル:2,380kg)
乗車定員:5~7人
しかし、現行ディスカバリーにはディティールを流麗に、美しく見せるために流線形のデザインが用いられています。ヘッドライトは吊り目でボディに巻きつくような特徴的な形へ変わり、LEDが標準採用されたウインカーで安全性も向上しました。
さらに、フロント・リアのオーバーハングを短縮することにより取り回しの良さを実現しながらも、全長4,850mm×全幅1,920mm×全高1,890mmだったボディサイズは、全長4,970mm×全幅2,000mm×全高1,890mmまでサイズを拡大。より存在感を増しながらも、都会的で洗練されたエクステリアデザインとなっています。
ホイールベース:2,925mm
車両重量:2,360kg(ディーゼル:2,380kg)
乗車定員:5~7人
ボディカラーは、上品で落ち着いたカラーをラインナップ。深みのあるソリッドカラー、道行く人が思わず振り返ってしまいそうな輝くメタリックカラー、上品な光沢で高級感を演出するプレミアムメタリックカラーの3パターン計12種類から選ぶことが可能。
どのボディカラーもオプションとしてルーフ色を選択することができ、ユーザーの個性も主張することができるようになっています。
ボディーカラー
ソリッドペイント:フジホワイト・ナルヴィブラック
メタリックペイント:ユーロンホワイト・インダスシルバー・コリスグレー・ロワールブルー・サントリーニブラック・バイロンブルー
プレミアムメタリックペイント:ナミブオレンジ・ファラロンブラック・シリコンシルバー・カルパチアングレー
どのボディカラーもオプションとしてルーフ色を選択することができ、ユーザーの個性も主張することができるようになっています。
ボディーカラー
ソリッドペイント:フジホワイト・ナルヴィブラック
メタリックペイント:ユーロンホワイト・インダスシルバー・コリスグレー・ロワールブルー・サントリーニブラック・バイロンブルー
プレミアムメタリックペイント:ナミブオレンジ・ファラロンブラック・シリコンシルバー・カルパチアングレー
オフローダーであることを忘れさせてくれるインテリア
現行ディスカバリーのインテリアは、近年のランドローバー社のモデルらしくシンプルで直線を基調としたデザインとなっています。とはいえ、高級感のある木目やステッチの採用で質感が非常に高く、車内の雰囲気が統一されていることで独特のモダンさが演出されています。
手仕上げによるウッドトリムや細部のノーブルクロームにより、国産車ともドイツやアメリカ産の車とも違うイギリス車特有の個性的な空気は、ユーザーにとってディスカバリーを所有する喜びを感じさせてくれる一因となってくれるでしょう。
ランドローバー社の主力車であるレンジローバーと同等の高級感を持たせるため、3列7席のシートには全て電動折りたたみ機能を搭載。6:4分割可倒式とすることで、長さのある荷物の積み込みも容易になっています。
さらに、ディスカバリーが紛れもないSUVであることを証明するのが、ラゲッジルーム(荷室)の容量でしょう。7シートで258L、6シートなら689Lもの容量を誇っているだけではなく、使い勝手も抜群。
ハンズフリーで開閉操作可能なテールゲートは、車の後部下で足を左右に動かすことにより自動で作動してくれるようになっています。それにより、両手が荷物でふさがった状態でも楽に荷物を積み込むことができるのです。
手仕上げによるウッドトリムや細部のノーブルクロームにより、国産車ともドイツやアメリカ産の車とも違うイギリス車特有の個性的な空気は、ユーザーにとってディスカバリーを所有する喜びを感じさせてくれる一因となってくれるでしょう。
ランドローバー社の主力車であるレンジローバーと同等の高級感を持たせるため、3列7席のシートには全て電動折りたたみ機能を搭載。6:4分割可倒式とすることで、長さのある荷物の積み込みも容易になっています。
さらに、ディスカバリーが紛れもないSUVであることを証明するのが、ラゲッジルーム(荷室)の容量でしょう。7シートで258L、6シートなら689Lもの容量を誇っているだけではなく、使い勝手も抜群。
ハンズフリーで開閉操作可能なテールゲートは、車の後部下で足を左右に動かすことにより自動で作動してくれるようになっています。それにより、両手が荷物でふさがった状態でも楽に荷物を積み込むことができるのです。
気になる動力性能と燃費性能どれくらい?
現行ディスカバリーに搭載されている動力伝達装置のパワートレーンは、ガソリンエンジンとディーゼルエンジンの2種類です。どちらも、8速オートマチックにより優れた加速性能とパフォーマンスを発揮します。
先代ディスカバリーが搭載していたのは水冷V型8気筒エンジンでしたが、現行ディスカバリーには縦置きV型6気筒エンジンが搭載されています。特にディーゼルエンジンは、最新のテクノロジーを備えた3.0Lターボチャージドディーゼルエンジンを採用。
抵抗を軽減するセラミックビールベアリング技術を採用したことにより効率が上昇し、全ての回転域でスムーズにパワーを発揮してくれます。
一方、ガソリンエンジンには目玉となる技術として、吸気のためのバルブ(インレットバルブ)と排気のためのバルブ(エギゾーストバルブ)の動きのタイミングを自動で可変させるデュアル独立可変カムタイミングを採用。
低摩耗・軽量化されたピストンとの連動により、アクセルの軽快さだけではなく燃費性能の向上も図られています。エンジン性能にどれくらい変化があったのか、新旧モデルでエンジンを比べてみました。
現行モデル ディスカバリー5(ガソリン)
・総排気量:2,994cc
・弁機構 / 気筒数:縦置きV型6気筒
・最高出力 / 回転数:250kW(340PS)/6,500rpm
・最大トルク / 回転数:450Nm/3,500~5,000rpm
・燃費性能(JC08モード):8.5km/L
現行モデル ディスカバリー5(ディーゼル)
・総排気量:2,992cc
・弁機構 / 気筒数:縦置きV型6気筒
・最高出力 / 回転数:190kW(258PS)/3,750rpm
・最大トルク / 回転数:600Nm/1,750~2,250rpm
・燃費性能(JC08モード):11.6km/L
先代モデル ディスカバリー4
・総排気量:4,999cccc
・弁機構 / 気筒数:水冷V型8気筒
・最高出力 / 回転数:375ps(276kW)/6500rpm
・最大トルク / 回転数:510Nm/3500rpm
・燃費性能(JC08モード):5.8km/L
以上のことから、最大出力などはややマイルドになったもののエンジンの効率が向上し、燃費性能が大きく上がっていることが分かるのではないでしょうか。
先代ディスカバリーが搭載していたのは水冷V型8気筒エンジンでしたが、現行ディスカバリーには縦置きV型6気筒エンジンが搭載されています。特にディーゼルエンジンは、最新のテクノロジーを備えた3.0Lターボチャージドディーゼルエンジンを採用。
抵抗を軽減するセラミックビールベアリング技術を採用したことにより効率が上昇し、全ての回転域でスムーズにパワーを発揮してくれます。
一方、ガソリンエンジンには目玉となる技術として、吸気のためのバルブ(インレットバルブ)と排気のためのバルブ(エギゾーストバルブ)の動きのタイミングを自動で可変させるデュアル独立可変カムタイミングを採用。
低摩耗・軽量化されたピストンとの連動により、アクセルの軽快さだけではなく燃費性能の向上も図られています。エンジン性能にどれくらい変化があったのか、新旧モデルでエンジンを比べてみました。
現行モデル ディスカバリー5(ガソリン)
・総排気量:2,994cc
・弁機構 / 気筒数:縦置きV型6気筒
・最高出力 / 回転数:250kW(340PS)/6,500rpm
・最大トルク / 回転数:450Nm/3,500~5,000rpm
・燃費性能(JC08モード):8.5km/L
現行モデル ディスカバリー5(ディーゼル)
・総排気量:2,992cc
・弁機構 / 気筒数:縦置きV型6気筒
・最高出力 / 回転数:190kW(258PS)/3,750rpm
・最大トルク / 回転数:600Nm/1,750~2,250rpm
・燃費性能(JC08モード):11.6km/L
先代モデル ディスカバリー4
・総排気量:4,999cccc
・弁機構 / 気筒数:水冷V型8気筒
・最高出力 / 回転数:375ps(276kW)/6500rpm
・最大トルク / 回転数:510Nm/3500rpm
・燃費性能(JC08モード):5.8km/L
以上のことから、最大出力などはややマイルドになったもののエンジンの効率が向上し、燃費性能が大きく上がっていることが分かるのではないでしょうか。
現行ディスカバリーは悪路走破性にも磨きが掛かった
オフロードカーであることを忘れてしまうほど、洗練された進化を遂げている現行ディスカバリーですが、過去には世界一過酷なオフロードレースイベントとの呼び声も高かったキャメルトロフィーのオフィシャルカーを務めていた悪路走破性も忘れてはいけません。
先代モデルにおいても、下り坂を走行する際に自動で速度を抑制してくれるヒルディセントコントロールや、道路や走行状況に応じて車のエンジンやトランスミッションなどを最適化することができるテレインレスポンスを搭載していました。※テレインレスポンスは、ランドローバーが開発したシステムです。
現行のディスカバリーでは、テレインレスポンスをさらに進化したテレインレスポンス2を装備したのに加え、最新のテクノロジーであるオールテレインプログレスコントール(ATPC)を採用。
オールテレイン・プログレスコントロールは、時速1.8kmから30kmの低速時に作動し、ぬかるみ、濡れた草地や凍結路などの滑りやすい状況で、設定した一定速度を維持します。
どのような状況においても速度を一定に保つことでアクセルとブレーキ操作を軽減し、ドライバーの負荷を減らし、ハンドリングに集中することが可能となっています。
また、悪路走破性を高めつつ、乗り心地にも配慮されています。最新式のクロスリンク式電子制御エアサスペンションにより、路面状況が悪い道路の走行時にも車の姿勢を制御。シームレスに車高が変化することで、快適な乗り心地も確保されているのです。
さらに、現行ディスカバリーの最大渡河水深は900mmです。これは、レンジローバーとほぼ同等であり、同クラスのSUVでもトップクラスの性能となります。これを可能にしているのが、ランドローバー社独自の技術であるウェイドセンシング。
ドアミラーに内臓されたセンサーにより、車内のタッチスクリーンにリアルタイムで水の深さと渡河水深限界を表示。まさに、あらゆる状況での使用を想定して設計されたのが現行ディスカバリーなのです。
先代モデルにおいても、下り坂を走行する際に自動で速度を抑制してくれるヒルディセントコントロールや、道路や走行状況に応じて車のエンジンやトランスミッションなどを最適化することができるテレインレスポンスを搭載していました。※テレインレスポンスは、ランドローバーが開発したシステムです。
現行のディスカバリーでは、テレインレスポンスをさらに進化したテレインレスポンス2を装備したのに加え、最新のテクノロジーであるオールテレインプログレスコントール(ATPC)を採用。
オールテレイン・プログレスコントロールは、時速1.8kmから30kmの低速時に作動し、ぬかるみ、濡れた草地や凍結路などの滑りやすい状況で、設定した一定速度を維持します。
どのような状況においても速度を一定に保つことでアクセルとブレーキ操作を軽減し、ドライバーの負荷を減らし、ハンドリングに集中することが可能となっています。
また、悪路走破性を高めつつ、乗り心地にも配慮されています。最新式のクロスリンク式電子制御エアサスペンションにより、路面状況が悪い道路の走行時にも車の姿勢を制御。シームレスに車高が変化することで、快適な乗り心地も確保されているのです。
さらに、現行ディスカバリーの最大渡河水深は900mmです。これは、レンジローバーとほぼ同等であり、同クラスのSUVでもトップクラスの性能となります。これを可能にしているのが、ランドローバー社独自の技術であるウェイドセンシング。
ドアミラーに内臓されたセンサーにより、車内のタッチスクリーンにリアルタイムで水の深さと渡河水深限界を表示。まさに、あらゆる状況での使用を想定して設計されたのが現行ディスカバリーなのです。
現行ディスカバリーは、まさにラグジュアリーSUVと呼ぶにふさわしい進化を遂げています。一目でオフローダーだと分かる風貌だった先代に比べ、流線形の洗練されたエクステリアを手に入れたばかりか、エンジン性能を向上させ、さらなる悪路走破性も両立しています。
その完成度は、ランドローバー社の主力車であるレンジローバーに、勝るとも劣らないほどでしょう。現在、HSE・HSE LUXURY・NEW LANDMARK EDITIONの3グレードで展開しているディスカバリー。どれも多用途性に優れた、素晴らしい魅力に溢れていると言えるのではないでしょうか。
その完成度は、ランドローバー社の主力車であるレンジローバーに、勝るとも劣らないほどでしょう。現在、HSE・HSE LUXURY・NEW LANDMARK EDITIONの3グレードで展開しているディスカバリー。どれも多用途性に優れた、素晴らしい魅力に溢れていると言えるのではないでしょうか。