水野和敏とはどんな人物なのか。GT-R生みの親の経歴を辿る

GT-R

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「技術の日産」で親しまれている日産自動車。

R32,S13.Z32,P10,N13,Y31,U12,A31,C33……素晴らしい名車たちを生み出しました。技術の日産、そこにはもちろん優秀な技術者の方々が多く存在します。

今回は80年代の901運動から2012年の定年退職まで日産の開発に貢献し続けた水野和敏氏をご紹介します。
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「技術の日産」の原点とも言える水野和敏氏
世界一のGT-Rを生み出し、育てた男。MR.GTR
「水野節」と称されるその語り。その語りの中で数々の名言を残しました。

「技術の日産」の原点とも言える水野和敏氏

日産好きで水野氏を知らない人はほぼいないと言っても過言ではないでしょう。

水野氏は1972年に日産自動車に入社し、1980年代の※901運動に関わりました。その901運動の中で、プリメーラ(P10)やスカイライン(R32)の開発に携わっています。その後、NISMOに在籍していた頃には、チーム監督兼チーフエンジニアとしてデイトナ24時間レースやル・マン24時間レースに貢献。1992年にはR91CPでデイトナ24時間レースを優勝、またR92CPで出場したJSPCと鈴鹿1000kmで全戦優勝という快挙を成し遂げました。その他スカイラインV35やフェアレディZ、FXなどの開発においても水野氏は大きく貢献しました。まさに「技術の日産」が誇る最高の技術者ですね!!

世界一のGT-Rを生み出し、育てた男。MR.GTR

水野氏は日産でのキャリアの中で数々の名車を生み出しました。そして、その中でも特質すべきは、もちろん「GT-R」です。日産自動車社長カルロス・ゴーン氏から「MR.GTR」に任命され、開発の権限を一任された水野氏は、まさにGT- R生みの親であり、育ての親でもあります。

開発責任者に任命されてからわずか3年間で世界最高水準の国産スポーツカー「GT-R」を作り上げてしまいました。「GT-R」の性能は世界でも高く評価され、世界のスーパーカーの
0〜100km/h加速ランキングでなんと5位に数えられるほどです。さらに、こんなにも高性能なスポーツカーが1000万を切る価格で手に入るのも驚きです。海外のスポーツカーは数千万以上が当たり前ですからね…。「高品質のものを安く売る」。やはり「技術の日産」です。そして、その日産に大きく貢献し、「GT-R」を生み出した水野氏の功績は絶大なものですね。

「水野節」と称されるその語り。その語りの中で数々の名言を残しました。

水野氏は執筆されている書籍や出演されている講演会、インタビューなど様々な場面で名言を残されています。
水野氏は「ものづくり」に留まらず、「自動車業界における日本の位置づけ」や「また日本車のグローバル展開について」など多くのことを語られています。

今回は数えればキリがない水野氏の名言から、ほんの一部ご紹介します。

「大きな組織が調和や安定を求めて下すのが“決定”。個人や小規模なチームが勇気を振り絞って腹をくくるのが“決心”。誰も足を踏み入れたことがない世界に入るには、誰かの下した決定に寄り添うんじゃなく、一人一人がきちんと決心することが大事なんだよ」
(出典:エンジニアタイプ http://engineer.typemag.jp/article/gtr-mizuno)
「なぜ、モチベーションが下がるのか。答えは簡単です。「欲」で仕事をしているからです。評価されたい、もっとお金が欲しい、名声が欲しいといった欲が満たされないときに、人は挫折し、モチベーションが下がるのです。人間には「求める生き方」と「尽くす生き方」があります。欲ではなく、尽くすために仕事をしている人には、モチベーションの低下はない。そして、世のため、人のために尽くせるのが、プロです」
(出典:AFFECTOR http://affector.blogspot.jp/2014/12/blog-post_12.html)
「80年台の日本車は世界に負けない強い独自性を有していたが、バブル崩壊後は、いつの間にか北米で売れるためのクルマづくりに姿勢が変わってしまった。”Made in Japan” から “Made for USA” にベクトルが変わってしまった。」
(出典:ミスターGT-Rが語る”人のためにモノをつくる”ということ:Agile Japan 2014 レポート http://www.manaslink.com/articles/13692)
「会社にいても自分の車が作れない、と自分だけしか見えていなくて、それだけ自分中心だったからこそ迷っていた。でも、商品は人を喜ばせるためのもの、と心底わかればそれまで見えていなかったものが見えるようになって、ようやく何のために仕事をしているのかがクリアになったんだ。」
(出典: //qrex.net/23768/)

多くの名車、「GT-R」を世に生み出し、世界に「技術の日産」を広めた水野和敏氏だからこそ言える重みのある一言一言です。
クルマ関連のみではなく、仕事全般に、更には人生そのものにも通ずる名言です。相手(お客さま)を思い、勇気を持って仕事に取り組まれているからこそ「GT-R」のような名車が生まれたんですね。
今回はMR.GTRこと水野和敏氏を簡単にご紹介してきました。

さて、水野氏関連のニュースと言えば、昨年の12月12日に日本法人・華創日本(ハイテックジャパン)の発足発表会の際、水野氏が華創日本のCOO兼、華創車電の副社長に就任され話題を呼びましたね。新天地でも水野氏の手腕が発揮されること間違いなしです!!今後は台湾も注目です!!


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