爆発的な人気を誇ったプリウスの売上が激減!?その理由は?

プリウス

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かつてハイブリッド車の売上において絶対的王者であったプリウスですが、近年はその座が揺らいできているようです。

文・PBKK
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昨年2018年は前年比で約3割減
新デザインの賛否が原因か?
「ハイブリッド車と言えばプリウス」ではなくなった

昨年2018年は前年比で約3割減

日本自動車販売協会連合会によると、2018年のプリウス販売台数は11万5,462台で、これは前年2017年の16万912台と比べると約3割ほど減少した結果となりました。

しかしながら、国内の新車販売台数ランキング(軽自動車及び海外ブランドを除く)では、1位の日産 ノート(13万6,324台)、2位のトヨタ アクア(12万6,561台)についで3位という好成績を残しており、一般的に見ればまだ「売れている」クルマと言えます。
とは言え、かつての売上実績と比較すると数字が落ちているのは一目瞭然です。3代目が登場した2009年では20万8,876台を販売し、翌2010年には31万5,669台という30万台の大台に乗りました。

2011年から2013年でも25万台以上売れ続け、その後2014年と2015年ではフルモデルチェンジ前という要因もあり20万台を下回りますが、現行の4代目登場後の2016年には24万8,258台を記録しています。
2016年と2018年を比べると約半分にまで落ち込んでしまったプリウスの売上激減には、どのような理由が考えられるのでしょうか。

新デザインの賛否が原因か?

4代目プリウスの大きな特徴として、先代より大きく変更されたフロントデザインが挙げられます。これが一部のユーザーから「歌舞伎顔」と呼ばれるなど、賛否が分かれました。その後、2018年末にマイナーチェンジが行われ、ヘッドライト付近のデザインが大きく変更されます。

その甲斐もあってか、マイナーチェンジ後の売上状況は、2019年上半期での売上台数が7万277台(前年比109.8)と増加しました。
重要視されているデザイン面ですが、モデルチェンジ直後の2016年に約25万台を売り上げていることなどを加味すると、フロントデザインが売上激減の最たる理由とは言えないでしょう。では、他にどのような要因があるのでしょうか。

「ハイブリッド車と言えばプリウス」ではなくなった

かつてハイブリッドカーではプリウスが代表格とされ、「ハイブリッド車と言えば、とりあえずプリウスを」という評判がありました。
しかし、近年ではトヨタ内でも「アクア」や「シエンタ」をはじめ、プリウスと同様のプラットフォームを採用したSUV車「C-HR」など、ハイブリッドモデルのラインナップが増加し、人気を博しています。

更には、N-BOXを筆頭に軽自動車の燃費性能や安全装備も普通車と並ぶほどまで向上し、普通車から軽自動車へ乗り換えるユーザーも年々増加していると言われています。
ハイブリッドカーの一強としてトップに君臨し続けたプリウスですが、バラエティーに富んだライバル達の登場により、苦戦を強いられています。未だ売上トップ3圏内は保持していますが、今後どのような展開になるのか、注目です。
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