24時間レースも行われる「ピレリスーパー耐久シリーズ」ってどんなレース?

S耐 SUGO ホームストレート

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4月27日(土)〜28日(日)、スポーツランドSUGO(宮城県村田町)において「ピレリスーパー耐久シリーズ 第2戦」が開催されました。
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スーパー耐久とは一体どんなレース?
S耐に参戦している車両は年間を通して50台を超える
今回行われた第2戦は、シーズン中最も短い3時間のレース
S耐はレースを見ることだけが楽しみではありません

スーパー耐久とは一体どんなレース?

ピレリスーパー耐久シリーズとは、年間6戦で争われる耐久レースです。関係者やファン、そして公式からも“S耐”という略称で呼ばれています。S耐は日本国内のフォーミュラカー以外のカテゴリでは「スーパーGT」に次ぐ規模のビッグレースです。

耐久レースなので、一般的なレースよりも長時間で競われるのが特徴。最短は3時間ですが、最長はなんと24時間、クルマがチェッカーフラッグを目指して走り続けるのです。

もちろん一人のドライバーでその時間を走るのは不可能。チームは少なくともA、Bの2人のドライバーを揃え、それぞれ交代しながらチェッカーまで走りきります。

S耐に参戦している車両は年間を通して50台を超える

しかし排気量や駆動方式、市販車ベースなのか競技専用車ベースなのかでクラスが分けられており、現在は計8つのクラス(ST-X、TCR、Z、1、2、3、4、5)に分割、それらのクルマがスタートと同時に一斉に走り出します(一部レースを除く)。

排気量が違えばもちろん速度域も違いますので、クラスが違うクルマをうまく交わしつつチェッカーを目指さなければなりません。例えばアウディ・R8とトヨタ・ヴィッツが同時にコースインするのです。そのスリリングさもS耐の特徴です。

さらに昨今のS耐は参戦チームやドライバーの顔ぶれにも注目。参戦チームは、昔からレース活動を行なっているベテランチームの他、自動車ディーラーが自社の社員を擁してチームを立ち上げ参戦するといった姿も。そしてドライバーはアマチュアから一流のプロレーサーまで様々なメンバーが揃っており、スーパーGT顔負けの手に汗握るレース展開を見ることができます。

ちなみに参戦ドライバーの中で最も話題となったのは、トヨタ自動車の豊田章男社長、もといMORIZO選手(104号車ROOKIE RACING/ST-4クラス)でしょうか。

今回行われた第2戦は、シーズン中最も短い3時間のレース

また決勝はST-X、TCR、Z、1、2、3までのGr.1とST-4、5クラスのGr.2に分けられ、Gr.2は27日、Gr.1は28日に決勝が行われました。

特に平成最後のレースとなった28日のGr.1決勝では2回のFCY(フル・コース・イエローの略。コース上にアクシデントなどが起こった際、最高速度が全車50km/hに規制され、安全を確保する)と2回のセーフティカー(“SC”とも呼ばれ、こちらもコース上のアクシデントが発生すると導入、全車を先導し安全を確保する)が導入された緊迫のレース展開となり、総合優勝はST-XクラスのGTNET GT3 GT-Rが飾りました。

もちろんそれ以外のクラスも注目で、特にST-3クラスのマークX(埼玉トヨペット Green Brave)は、3位スタートからタイヤのトラブルで下位に順位を落としますが、その後の奮闘で盛り返し、トップとわずか0.069秒差でチェッカー。とても印象深いレースを見ることもできました。

S耐はレースを見ることだけが楽しみではありません

各チームには可愛いレースクイーンがいて写真を撮ることができますし、レースクイーンだけのPRステージも用意されています。もちろん一流レーサーのサインをもらうこともできますし、チームによってはピットウォーク時に限定グッズを配っていたりします(ピットウォークやグリッドウォークは別途チケットが必要)。

その盛り上がりはさながらお祭りのようで、とても楽しい気分になります。
次回のS耐は富士スピードウェイ(静岡県)で行われる24時間レースです(5月31日(金)〜6月2日(日))。日本では唯一のナイトレースが見られますし、友人同士でバーベキューやキャンプを楽しみながらレースを観戦するのもOK。

年に一度のビッグレースを是非実際に観戦してはいかがでしょうか。
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