カッコイイのに...未発売のスポーツカーたち|パート2
更新日:2024.09.09
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クルマ好きの心をワクワクさせるスーパーカーやスポーツカー達…環境問題がクルマ造りのテーマになってもそれは変わりません。
そんなクルマ達の市販化の話となると当然注目されます。
今回はそんな注目されつつも、残念ながら市販化に至らなかったスポーツカーやスーパーカー達をご紹介!
たまには「タラレバ」の妄想も楽しいのではないでしょうか。
文・西川 昇吾
そんなクルマ達の市販化の話となると当然注目されます。
今回はそんな注目されつつも、残念ながら市販化に至らなかったスポーツカーやスーパーカー達をご紹介!
たまには「タラレバ」の妄想も楽しいのではないでしょうか。
文・西川 昇吾
カッコイイのに未発売のスポーツカー|ジオット「キャスピタ」
ジオットというと聞き慣れないメーカーかもしれませんが、1988年に服飾メーカーであるワコールの出資で誕生した会社です。
時代はバブル真っただ中、ワコールは事業を拡大するため男性向けブランドを企画、その一環として誕生する…予定だったのがこのキャスピタです。当初の予定では車体は日本のレーシングカーコンストラクターである童夢が担当し、エンジンはスバルとイタリアのレースエンジンメーカーモトーリ・モデルニの共同開発による水平対向12気筒エンジンを搭載する予定でした。
童夢は市販車初のカーボンモノコックを採用する予定だったのがこのクルマの特徴の一つと言えるでしょう。
1989年の東京モーターショーに展示され注目を浴びます。しかしその後バブル経済は崩壊、スバルがプロジェクトから降り、ジャッドV10エンジンを搭載する計画などもありましたが1993年に市販化の予定がないことが童夢からアナウンスされました。現在はスバルエンジンの試作1号車が石川県の日本自動車博物館に展示されています。
時代はバブル真っただ中、ワコールは事業を拡大するため男性向けブランドを企画、その一環として誕生する…予定だったのがこのキャスピタです。当初の予定では車体は日本のレーシングカーコンストラクターである童夢が担当し、エンジンはスバルとイタリアのレースエンジンメーカーモトーリ・モデルニの共同開発による水平対向12気筒エンジンを搭載する予定でした。
童夢は市販車初のカーボンモノコックを採用する予定だったのがこのクルマの特徴の一つと言えるでしょう。
1989年の東京モーターショーに展示され注目を浴びます。しかしその後バブル経済は崩壊、スバルがプロジェクトから降り、ジャッドV10エンジンを搭載する計画などもありましたが1993年に市販化の予定がないことが童夢からアナウンスされました。現在はスバルエンジンの試作1号車が石川県の日本自動車博物館に展示されています。
カッコイイのに未発売のスポーツカー|マツダ「RX-01」
続いてご紹介するのは1995年の東京モーターショーに展示されたRX-01です。
車名にRXと着く通り、マツダのアイデンティティといえるロータリーエンジンを搭載しています。当時マツダは国産最速クラスのスポーツカーRX-7を販売していましたが、RX-01は若干出力控えめとなる220馬力の自然吸気ロータリーエンジンを搭載していました。
全長4055mm×全幅1730mmとコンパクトなボディサイズの2+2クーペで、3代目NCロードスター(後期型)に比べて全長+25mm、全幅+10mm程度でした。しかし当時マツダは経営不振に陥っており、翌1996年からフォードの出資を受け、経営の舵取りをフォードに委ねる形となります。
結果、RX-01プロジェクトは中止。しかし、その開発で得たものはRX-8の開発に生かされていきます。ロータリーエンジンというと歴代RX-7が印象深く、ターボでの高出力のイメージが強いかもしれませんが、RX-8に搭載された自然吸気ロータリーエンジンもとても気持ちいいフィーリングです。
ボディ剛性の高いコンパクトなクーペボディに自然吸気ロータリーエンジンと聞くと気持ちいい走りに期待せずにはいられない一台と言えます。現在勢いがあるマツダですから、似たようなコンセプトのクルマが市販化されないか?妄想ですが今でも期待してしまいます。
車名にRXと着く通り、マツダのアイデンティティといえるロータリーエンジンを搭載しています。当時マツダは国産最速クラスのスポーツカーRX-7を販売していましたが、RX-01は若干出力控えめとなる220馬力の自然吸気ロータリーエンジンを搭載していました。
全長4055mm×全幅1730mmとコンパクトなボディサイズの2+2クーペで、3代目NCロードスター(後期型)に比べて全長+25mm、全幅+10mm程度でした。しかし当時マツダは経営不振に陥っており、翌1996年からフォードの出資を受け、経営の舵取りをフォードに委ねる形となります。
結果、RX-01プロジェクトは中止。しかし、その開発で得たものはRX-8の開発に生かされていきます。ロータリーエンジンというと歴代RX-7が印象深く、ターボでの高出力のイメージが強いかもしれませんが、RX-8に搭載された自然吸気ロータリーエンジンもとても気持ちいいフィーリングです。
ボディ剛性の高いコンパクトなクーペボディに自然吸気ロータリーエンジンと聞くと気持ちいい走りに期待せずにはいられない一台と言えます。現在勢いがあるマツダですから、似たようなコンセプトのクルマが市販化されないか?妄想ですが今でも期待してしまいます。
カッコイイのに未発売のスポーツカー|ランボルギーニ「P140」
スーパーカーの代名詞ともいえる存在ランボルギーニ。
フラッグシップモデルにV12エンジンを搭載し、常にV12搭載車をラインナップしてきました。2003年にV12搭載ムルシエラゴの弟分としてV10のガヤルドがデビューしましたが、それ以前にもV12よりも小さなエンジンを搭載するスポーツカーである「スモールランボ計画」は存在していました。
その一つがこのP140です。カウンタックやディアブロをデザインしたマルチェロ・ガンディーニによってデザインされたP140は直線基調のデザインとなっており、小さいながら(当時のディアブロと比べると)一目見て「ランボルギーニだ!」と分かるデザインになっています。
4リッターV10エンジンをミッドシップで搭載し、1990年代前半の販売を予定していましたが残念ながらお蔵入りとなってしまいました。
フラッグシップモデルにV12エンジンを搭載し、常にV12搭載車をラインナップしてきました。2003年にV12搭載ムルシエラゴの弟分としてV10のガヤルドがデビューしましたが、それ以前にもV12よりも小さなエンジンを搭載するスポーツカーである「スモールランボ計画」は存在していました。
その一つがこのP140です。カウンタックやディアブロをデザインしたマルチェロ・ガンディーニによってデザインされたP140は直線基調のデザインとなっており、小さいながら(当時のディアブロと比べると)一目見て「ランボルギーニだ!」と分かるデザインになっています。
4リッターV10エンジンをミッドシップで搭載し、1990年代前半の販売を予定していましたが残念ながらお蔵入りとなってしまいました。
カッコイイのに未発売のスポーツカー|BMW「M8」
1990年にデビューした初代8シリーズ、BMWが誇る最上級クーペである8シリーズの上位グレード850iは381馬力を発生する5.6リッターV12エンジンを搭載していました。
BMWはこのV12をさらにチューンアップし、オーバー500馬力の出力を発生させ、「M8」として世に送り出し、自社のフラッグシップスーパーカーを作る予定でした。最終的に550馬力、車重1500㎏以下というスペックのプロトタイプが完成したそうですが、BMWはM8が売れる市場はないと見込み、販売はお蔵入りとなってしまいました。
このクルマの存在が判明したのは2010年とつい最近のことで、市販に近いプロトタイプが存在しながらもモーターショーなどには展示されてきませんでした。なお、このM8開発時に誕生したV12エンジンはさらに改良が加えられ、伝説のスーパーカーであるマクラーレンF1に搭載されました。
BMWはこのV12をさらにチューンアップし、オーバー500馬力の出力を発生させ、「M8」として世に送り出し、自社のフラッグシップスーパーカーを作る予定でした。最終的に550馬力、車重1500㎏以下というスペックのプロトタイプが完成したそうですが、BMWはM8が売れる市場はないと見込み、販売はお蔵入りとなってしまいました。
このクルマの存在が判明したのは2010年とつい最近のことで、市販に近いプロトタイプが存在しながらもモーターショーなどには展示されてきませんでした。なお、このM8開発時に誕生したV12エンジンはさらに改良が加えられ、伝説のスーパーカーであるマクラーレンF1に搭載されました。