ゼロヨンとは?日本車でゼロヨン加速が速いクルマを紹介
更新日:2024.09.09

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最近はゼロヨンという言葉を耳にすることがメッキリ減ったが、かつてゼロヨンはクルマの加速力、動力性能を示す情報として特にクルマ好きの間では重要なものだった。
文・永田恵一
文・永田恵一
- Chapter
- ゼロヨンとは?
- ゼロヨン加速が速い国産車
ゼロヨンとは?
ゼロヨンとは、その名の通り0-400m加速のタイムのことだ。その由来は1950年代から60年代にアメリカの若者が電柱の間隔、あるいは信号の間隔でスタートからの加速競争をよくやっており、その間隔が400mだったため、0-400mの加速競争になったと言われている。
ゼロヨンはその後遊びだけでなくドラッグレースと呼ばれる正式な競技にも昇格し、クルマの性能を表す情報にもなった。
一見、「パワーがあるクルマなら速い」と思いがちのゼロヨンであるが、もちろんパワーが重要なのは事実ながら、スタートの際のトラクション(駆動力、そのためFFは不利で4WDやミッドシップ、RRが有利だ)、パワーを生かすギアレシオ、ATであればシフトスピード、MTならスタート時のクラッチのコントロール性とシフトのしやすさ、クルマを加速させるパワーを発揮するパワーバンドの広さ、空気抵抗など、クルマの総合力が決め手となる競技、テストである。
ゼロヨンのタイムは現代だと、普通の実用車で17秒台から18秒台といったところで、このあたりが水準だろう。クルマを問わずタイムが15秒台に入ってくると速さを感じ、13秒台になると文句なく強烈な速さといえる。
ゼロヨンはその後遊びだけでなくドラッグレースと呼ばれる正式な競技にも昇格し、クルマの性能を表す情報にもなった。
一見、「パワーがあるクルマなら速い」と思いがちのゼロヨンであるが、もちろんパワーが重要なのは事実ながら、スタートの際のトラクション(駆動力、そのためFFは不利で4WDやミッドシップ、RRが有利だ)、パワーを生かすギアレシオ、ATであればシフトスピード、MTならスタート時のクラッチのコントロール性とシフトのしやすさ、クルマを加速させるパワーを発揮するパワーバンドの広さ、空気抵抗など、クルマの総合力が決め手となる競技、テストである。
ゼロヨンのタイムは現代だと、普通の実用車で17秒台から18秒台といったところで、このあたりが水準だろう。クルマを問わずタイムが15秒台に入ってくると速さを感じ、13秒台になると文句なく強烈な速さといえる。
ゼロヨン加速が速い国産車
では、「日本車でゼロヨンが速いクルマは?」と言われて浮かぶのは、やはり日産 GT-Rとホンダ NSXだ。両車はプロドライバーのテストでゼロヨン11秒台、湿度や風向きといった気象などの条件によっては10秒台に入ることもあり、400m地点で200km/hを超える加速力を持つ。
またこの2台はラウンチコントロールと呼ばれるクローズドコースで使う加速競争モードも備えており、このモードを使うとスタート時のエンジン回転が上がり、ブレーキを離せば、後はクルマがスタート時のトラクション、シフトアップをやってくれるので、アクセルを踏み続ければ多くに人がクルマの加速力をフルに発揮できるというのもすごいところだ。
その他日本車でゼロヨンが速いクルマというと、やはり2ℓターボで4WDの強烈なトラクションを持つスバルWRX STIが浮かぶ。
しかし、WRX STIも時代が進むにつれて宿命のライバルであるランサーエボリューションとの対決よりもクルマとしての質を重視するようになっており、ゼロヨンは13秒フラットに近いタイムを記録した時期もあったが、最近は13秒台後半といったところだ。
そのため最近では動力性能はWRX STIと同等かつ軽量で、スタート時のトラクションもタイヤの進歩などにより向上し、速さを増しているFFの2リッターターボの方が速いというケースも出始めている。
また普通のスポーツカーとしてトヨタ 86&スバル BRZ、マツダ ロードスターの1.5ℓのタイムを挙げると前者が15秒台中盤、後者が16秒フラットといったところだ。
現在、ゼロヨン加速タイムは絶対的な性能があまり重要視されない世の中に変わってきたこともあり、あまり注目されなくなっているのが実情だ。その代わりに実用的に必要とすることがある0-100km/h加速や50-80km/hなどの追い越し加速のタイムの方が重要になってきている。
またこの2台はラウンチコントロールと呼ばれるクローズドコースで使う加速競争モードも備えており、このモードを使うとスタート時のエンジン回転が上がり、ブレーキを離せば、後はクルマがスタート時のトラクション、シフトアップをやってくれるので、アクセルを踏み続ければ多くに人がクルマの加速力をフルに発揮できるというのもすごいところだ。
その他日本車でゼロヨンが速いクルマというと、やはり2ℓターボで4WDの強烈なトラクションを持つスバルWRX STIが浮かぶ。
しかし、WRX STIも時代が進むにつれて宿命のライバルであるランサーエボリューションとの対決よりもクルマとしての質を重視するようになっており、ゼロヨンは13秒フラットに近いタイムを記録した時期もあったが、最近は13秒台後半といったところだ。
そのため最近では動力性能はWRX STIと同等かつ軽量で、スタート時のトラクションもタイヤの進歩などにより向上し、速さを増しているFFの2リッターターボの方が速いというケースも出始めている。
また普通のスポーツカーとしてトヨタ 86&スバル BRZ、マツダ ロードスターの1.5ℓのタイムを挙げると前者が15秒台中盤、後者が16秒フラットといったところだ。
現在、ゼロヨン加速タイムは絶対的な性能があまり重要視されない世の中に変わってきたこともあり、あまり注目されなくなっているのが実情だ。その代わりに実用的に必要とすることがある0-100km/h加速や50-80km/hなどの追い越し加速のタイムの方が重要になってきている。
永田恵一
1979年生まれ。26歳の時に自動車評論家 国沢光宏氏に弟子入りし、3年間の修業期間後フリーランスに。得意分野は豊富なクルマの知識を生かせる原稿。自動車メディア業界には数少ないこの世代のフリーランスとして、歩みは遅いが着実に前進中。愛車はトヨタ86、V12エンジン搭載のトヨタセンチュリー、スバル製のサンバートラック、スズキグラストラッカー(250㏄のバイク)と、雑食というか好みがよく分からないメンバーと暮らしている(笑)。
