ハイオク、レギュラー、軽油に価格差がある理由
更新日:2024.09.09
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2018年は原油高などにより、ガソリン価格も高騰し、満タンを入れるのはやめておこうという方も多かったはず。
2019年に入り値下がり基調になるなど、一服した感もあるが、給油する度に気になるのがガソリンや軽油などの価格だろう。
ところで、プレミアムガソリン(ハイオク)、レギュラーガソリン、軽油の価格差はどうやって決まるのだろうか?
文・塚田 勝弘
※ 2019年1月時点
2019年に入り値下がり基調になるなど、一服した感もあるが、給油する度に気になるのがガソリンや軽油などの価格だろう。
ところで、プレミアムガソリン(ハイオク)、レギュラーガソリン、軽油の価格差はどうやって決まるのだろうか?
文・塚田 勝弘
※ 2019年1月時点
元売り会社の看板商品で個性を出すのがプレミアムガソリン
プレミアムガソリン(ハイオク)は、燃料の異常燃焼によるノッキングが起きにくくするように、オクタン価(リサーチ法)をレギュラーガソリンよりも高くしている仕様で、日本ではJIS(日本工業規格)によりオクタン価96以上と定められている。なお、アメリカは91以上、98以上がプレミアムに分類されている。
プレミアムガソリンは、仕様どおりにエンジントルク、出力を引き出すだけでなく、車種による異なるものの、エンジン内部をクリーンに維持(洗浄効果よりも維持というのが実情)し、硫黄(サルファー)を10%以下に抑えたサルファーフリーといった効果が期待される。
ハイオクが高い理由は、精製時により手間がかかっている、エンジン内部をキレイに保つ洗浄剤が入っているなどの理由がある。現在では、プレミアムガソリン仕様にレギュラーガソリンを入れても直ちに故障することは考えにくいが、出力の面で出足が遅くなるなどデメリットを感じる人もいるかもしれない。
プレミアムガソリンは、仕様どおりにエンジントルク、出力を引き出すだけでなく、車種による異なるものの、エンジン内部をクリーンに維持(洗浄効果よりも維持というのが実情)し、硫黄(サルファー)を10%以下に抑えたサルファーフリーといった効果が期待される。
ハイオクが高い理由は、精製時により手間がかかっている、エンジン内部をキレイに保つ洗浄剤が入っているなどの理由がある。現在では、プレミアムガソリン仕様にレギュラーガソリンを入れても直ちに故障することは考えにくいが、出力の面で出足が遅くなるなどデメリットを感じる人もいるかもしれない。
軽油が安いのは税制の違いが大きい
また軽油に関しては、クリーンディーゼルエンジンの普及など、ニーズにより多少変更するという側面が欧州など世界ではあるだろうが、日本では概ねレギュラーガソリンよりもリッター当たり15〜20円前後安いというのが長年の流れだった。なお、欧州ではレギュラーガソリンも軽油も大差ないという状況が続いている。
日本で軽油が安いのは、大きな要因として税金(税制)の違いがある。ガソリンも軽油も、お酒やタバコのように税金が多くの割合を占めている。
国税のガソリン税は、1リットル当たり53.8円の税金が課せられていて、ガソリン税にはさらに消費税も課税されている。
一方の軽油税(軽油取引税)は地方税で、1リットル当たり32.1円。この差がガソリンと軽油の価格差の大きな要因となっているのだ。
日本で軽油が安いのは、大きな要因として税金(税制)の違いがある。ガソリンも軽油も、お酒やタバコのように税金が多くの割合を占めている。
国税のガソリン税は、1リットル当たり53.8円の税金が課せられていて、ガソリン税にはさらに消費税も課税されている。
一方の軽油税(軽油取引税)は地方税で、1リットル当たり32.1円。この差がガソリンと軽油の価格差の大きな要因となっているのだ。