オールドファンには懐かしいTグレードがポルシェに復活!
更新日:2024.09.09
※この記事には広告が含まれます
2017年10月、ポルシェ911シリーズに、ツーリング(Touring)を意味する「T」グレードが追加されました。
2018年には、ボクスターとケイマンにも追加されたTとは、どんなモデルなのでしょうか。
文・西山 昭智
2018年には、ボクスターとケイマンにも追加されたTとは、どんなモデルなのでしょうか。
文・西山 昭智
1968年登場の「911T」がルーツ
初代911(ナロー)がOシリーズからAシリーズへと進化した911 Tは、1968年に登場。「T」はツーリングを表しており、軽量化とともに装備内容を簡素化した廉価版として販売されました。
レースベース車という役割もあり、交換しやすい(交換やチューニングを頻繁に行う)パーツの素材や製法を変えてコストを抑える一方で、交換しにくい(交換するとお金がかかる)パーツは、上級グレードのSと同じまま、さらにクロスミッション、機械式デフ、軽量化など、レース車両に改造しやすようパッケージされていました。
そのため、911 Tの最高出力は、911 Lよりも20ps低い111psでしたが、簡素なつくりと低価格が魅力となり、ピュアスポーツを楽しみたいという好事家はもちろん、一般ユーザーにも人気となりました。
レースベース車という役割もあり、交換しやすい(交換やチューニングを頻繁に行う)パーツの素材や製法を変えてコストを抑える一方で、交換しにくい(交換するとお金がかかる)パーツは、上級グレードのSと同じまま、さらにクロスミッション、機械式デフ、軽量化など、レース車両に改造しやすようパッケージされていました。
そのため、911 Tの最高出力は、911 Lよりも20ps低い111psでしたが、簡素なつくりと低価格が魅力となり、ピュアスポーツを楽しみたいという好事家はもちろん、一般ユーザーにも人気となりました。
21世紀版の「T」は軽量化を重視
ナロー時代の911 Tは、1973年にラインナップから消滅し、それ以降は見かけることがなくなりました。しかし2017年秋、911にカレラTとして復活を遂げます。
21世紀の911 カレラTは軽量化を重要視しており、リアウインドウには軽量素材を使ったガラスを採用し、リアシートはなんとオプション扱いという徹底ぶり。遮音材も軽量化のために削減しています。
その結果としてベーシックグレードのカレラよりも、およそ20kgの軽量化に成功。また20インチホイールやスポーツクロノパッケージ、スポーツエキゾーストなどを標準装備しているだけでなく、カレラには設定自体がなかったPASM(ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネージメント)を標準装備するなど、さまざまな面においてほかの911シリーズとは異なる仕上がりとなっています。
ただし価格は、ベーシックグレードよりも高く設定されています。
21世紀の911 カレラTは軽量化を重要視しており、リアウインドウには軽量素材を使ったガラスを採用し、リアシートはなんとオプション扱いという徹底ぶり。遮音材も軽量化のために削減しています。
その結果としてベーシックグレードのカレラよりも、およそ20kgの軽量化に成功。また20インチホイールやスポーツクロノパッケージ、スポーツエキゾーストなどを標準装備しているだけでなく、カレラには設定自体がなかったPASM(ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネージメント)を標準装備するなど、さまざまな面においてほかの911シリーズとは異なる仕上がりとなっています。
ただし価格は、ベーシックグレードよりも高く設定されています。
ボクスター&ケイマンにも「T」が登場
2018年12月、718ボクスターおよびケイマンにもTグレードを設定。こちらは、液晶ディスプレイを取り払い小物入れにするなど、快適性よりも軽量化を重視した仕様で、ベーシックグレートからおよそ60kgの減量に成功しています。
軽量化にこだわる一方で装備面では走りに特化しているのは911と同様で、ステアリングのスイッチ操作でドライブモードが自由に設定できるスポーツクロノパッケージや20インチアロイホイール、PASMを標準で装備しています。
軽量化にこだわる一方で装備面では走りに特化しているのは911と同様で、ステアリングのスイッチ操作でドライブモードが自由に設定できるスポーツクロノパッケージや20インチアロイホイール、PASMを標準で装備しています。
ポルシェ 718ボクスター 画像
このように、もともと廉価版として誕生したTグレードですが、現代では運動性能を追求したピュアスポーツモデルの証となっているのです。