韓国のタクシーでよく見かけるドアの「青いスポンジ」。これってなに?
更新日:2024.09.09
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海外旅行をしていると、不思議なものを見かけることがありませんか?その国の人にとっては当たり前でも、日本人の目から見ると不思議なものがあります。そんなアイテムのひとつが、韓国のタクシーでよく見かけるドアに張り付く「青いスポンジ」です。どうしてそんなものが付いているのでしょうか?
文・吉川賢一
文・吉川賢一
青いスポンジはドレスアップ?
韓国のソウル市内でタクシーを利用すると、多くのドアに青いスポンジ状のパーツが付いていることに気づきます。
ドアの開く側の端っこ、後端部分に付けられているそれは、工場から販売店、そして購入者の家に届くまでの間、ドア開閉時にドア後端を傷から守るアイテムです。
韓国のソウルなどの都市部では、駐車場が少ないといった問題があります。そのため駐車場では、隣の車とぎりぎりの所に停めることになったり、駐車場の壁が近いということが良くあります。
納車の際に、購入者の家の駐車場に止めて、運転席から降りるためにドアを開けたら、隣の壁に当たって傷がついてしまった、なんてことになったら目も当てられません。
ドアについた青いスポンジは、自車はもちろん他車を傷付けないためにも有効なのです。
ドアの開く側の端っこ、後端部分に付けられているそれは、工場から販売店、そして購入者の家に届くまでの間、ドア開閉時にドア後端を傷から守るアイテムです。
韓国のソウルなどの都市部では、駐車場が少ないといった問題があります。そのため駐車場では、隣の車とぎりぎりの所に停めることになったり、駐車場の壁が近いということが良くあります。
納車の際に、購入者の家の駐車場に止めて、運転席から降りるためにドアを開けたら、隣の壁に当たって傷がついてしまった、なんてことになったら目も当てられません。
ドアについた青いスポンジは、自車はもちろん他車を傷付けないためにも有効なのです。
新車の目印にもなっている
韓国では新車を納品する際に、ドアに青いスポンジが貼り付けられた状態で納車されてきます。これはディーラーからの納車時だけでなく、工場から出荷されるときから付いていますから、自動車販売店に並んでいる車にも当然付いています。
青いスポンジが付いていれば、誰もが新車だと思います。それを逆手に取って、買ったばかりの新車であることを無言で周囲にアピールしたいオーナーは、スポンジを外さずに乗っていることもあるようです。
青いスポンジが付いていれば、誰もが新車だと思います。それを逆手に取って、買ったばかりの新車であることを無言で周囲にアピールしたいオーナーは、スポンジを外さずに乗っていることもあるようです。
韓国のタクシーのドアに青いスポンジが張り付いている理由
韓国のタクシーは、乗客が自分でドアを開けます。その際に開けたドアが、壁や看板、車両などにぶつけて傷を付けてしまうことを防ぐために、スポンジが装着されています。
そのためタクシーは、新車でなくても、青いスポンジをつけて走っていることが多くあります。青いスポンジを付けて走っているタクシーをよく見かけるのは、そのためです。
そのためタクシーは、新車でなくても、青いスポンジをつけて走っていることが多くあります。青いスポンジを付けて走っているタクシーをよく見かけるのは、そのためです。
青いスポンジだけじゃない保護材
新車で納品されたときについていた青いスポンジは、何ヶ月か経つと取れてしまいます。そういった場合には同じものを購入することも可能です。「ドアガード」という名前で、市販されています。
青色だけでなく、オレンジや黒、白などもあります。また、形も直方体だけでなく、天使の羽の形をしたものなど、様々な形が販売されています。スポンジの粘着力はかなりのもので、何ヶ月かは貼りついたままでドアを守ってくれるようです。
青色だけでなく、オレンジや黒、白などもあります。また、形も直方体だけでなく、天使の羽の形をしたものなど、様々な形が販売されています。スポンジの粘着力はかなりのもので、何ヶ月かは貼りついたままでドアを守ってくれるようです。
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素材:ウレタン
強力粘着テープで固定
日本では見ることのないスポンジ装着の文化、興味深いですね。新車には必ずつけられているため、新車の証でもありますし、ドアが傷つかないように守ってくれる実用的な役割も担っています。
色や形状も異なったスポンジが販売されており、お値段もリーズナブルなので、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。
色や形状も異なったスポンジが販売されており、お値段もリーズナブルなので、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。
吉川賢一
モーターエンジニア兼YouTubeクリエイター。11年間、日産自動車にて操縦安定性-乗心地の性能技術開発を担当。次世代車の先行開発を経て、スカイラインやフーガ等のFR高級車開発に従事。その後、クルマの持つ「本音と建前」を情報発信していきたいと考え、2016年10月に日産自動車を退職。ライター兼YouTube動画作成をしながら、モータージャーナリストへのキャリア形成を目指している。