ホンダ NSXがマイナーチェンジ!ひと足早く公道試乗してみた
更新日:2021.10.20

メーカー希望小売価格2,370万円(税込)という高価なスーパースポーツ、ホンダ NSXがマイナーチェンジを実施した。といってもマイナーチェンジが発表されたのは2018年10月25日で、実際にデリバリーが始まるのは2019年5月となっている。こうしたスケジュールは、NSXが少量生産のスーパースポーツであり、またアメリカで製造される輸入車だからゆえといえそうだ。そう、ホンダのスポーツフラッグシップであるNSXは、オハイオ州にあるNSX専用工場で、8台/日というペースでじっくりと作られている。
文/写真・山本晋也
文/写真・山本晋也
同価格帯のポルシェ911の倍近く売れている!?
そんなNSXだが、意外に街中では見かけないという声もある。ホンダの本社がある東京・青山辺りで道行くスーパースポーツを探していても、フェラーリのほうが見かけるし、マクラーレンやテスラのほうが目にとまる。
しかし、ホンダに聞くと、日本でのローンチからマイナーチェンジ発表以前までの、およそ一年半(2017年2月~2018年9月)において日本のユーザーに届けられたNSXは381台と計画の倍以上なのだという。さらに2,000万円以上の2ドアクーペという条件で販売台数を調べると、日本国内でもっとも売れたモデルがNSXなのだという。
ちなみに、2,000万円以上のグレードに限ったライバルの販売台数はAMGが358台、ポルシェ911は191台、アウディR8は129台ということだ(数字はホンダ調べ)。
それでもNSXを見かけないと感じる理由は、おそらく販売エリアが他のスーパースポーツとは異なるからだろう。なにしろNSXは北海道から鹿児島まで全国122店舗のNSXパフォーマンスディーラーにて購入できる。他のスーパースポーツが都市部で密度を高めているのに対して、全国に散らばっているため見かける機会が少ないと考えられる。
また、ナンバーをつけずにガレージに保管しているオーナーも少なくないという。381台のうち一割以上の個体が、そうやって公道を走らないまま保管されているという噂もあるほどだ。
アメリカで生産される立派な輸入車ではあるが、やはりホンダの意思が入っているクルマだけに、どこか奥ゆかしい感じのあるNSX。そうしたキャラクターもあってオーナーが見せびらかさないことも、また「見かけない」という印象につながっているのかもしれない。
しかし、それこそがNSXのテイストであり、このスーパースポーツを選ぶ人にとっては重要な価値となっているはずだ。
しかし、ホンダに聞くと、日本でのローンチからマイナーチェンジ発表以前までの、およそ一年半(2017年2月~2018年9月)において日本のユーザーに届けられたNSXは381台と計画の倍以上なのだという。さらに2,000万円以上の2ドアクーペという条件で販売台数を調べると、日本国内でもっとも売れたモデルがNSXなのだという。
ちなみに、2,000万円以上のグレードに限ったライバルの販売台数はAMGが358台、ポルシェ911は191台、アウディR8は129台ということだ(数字はホンダ調べ)。
それでもNSXを見かけないと感じる理由は、おそらく販売エリアが他のスーパースポーツとは異なるからだろう。なにしろNSXは北海道から鹿児島まで全国122店舗のNSXパフォーマンスディーラーにて購入できる。他のスーパースポーツが都市部で密度を高めているのに対して、全国に散らばっているため見かける機会が少ないと考えられる。
また、ナンバーをつけずにガレージに保管しているオーナーも少なくないという。381台のうち一割以上の個体が、そうやって公道を走らないまま保管されているという噂もあるほどだ。
アメリカで生産される立派な輸入車ではあるが、やはりホンダの意思が入っているクルマだけに、どこか奥ゆかしい感じのあるNSX。そうしたキャラクターもあってオーナーが見せびらかさないことも、また「見かけない」という印象につながっているのかもしれない。
しかし、それこそがNSXのテイストであり、このスーパースポーツを選ぶ人にとっては重要な価値となっているはずだ。
山本晋也
自動車メディア業界に足を踏みいれて四半世紀。いくつかの自動車雑誌で編集長を務めた後フリーランスへ転身。近年は自動車コミュニケータ、自動車コラムニストとして活動している。ジェンダーフリーを意識した切り口で自動車が持つメカニカルな魅力を伝えることを模索中。
