軽自動車をチューニングでパワーアップ!軽自動車登録のままでいいの?
更新日:2024.09.09
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日本独自の規格である軽自動車は、寸法や排気量が決められているかわりに、税制の面で優遇されています。もしこの軽自動車をパワーアップすると、軽自動車のままではいられなくなるのでしょうか?
文・赤井福
文・赤井福
軽自動車の規格とは
軽自動車の規格は、全長3.4m以下、全幅1.48m以下、全高2.0m以下、排気量660cc以下。これらをすべて満たすものが、軽自動車として登録することができます。
そのため、この4項目以外は変更が可能です。軽自動車の最大馬力は、国内メーカーなら最大で64psですが、これはメーカーの自主規制によるもので、法律的には80psまたは100psだって出すことができるのです。
そのため、この4項目以外は変更が可能です。軽自動車の最大馬力は、国内メーカーなら最大で64psですが、これはメーカーの自主規制によるもので、法律的には80psまたは100psだって出すことができるのです。
軽自動車をチューニングでパワーアップできる部分は限られる
前述の通り、排気量の上限が660ccと定められているので、エンジンをパワーアップする際、排気量アップに繋がるボアアップなどを行えば、当然軽自動車ワクから外れてしまいます。
そのため、軽自動車のままで楽しむには、吸排気系に交換と、コンピュータチューンに収斂されることになります。なかでもコンピュータチューンは、燃調(燃料調整)をイジって、エンジンの特性を変化させます。誤解を恐れずに言ってしまえば、環境(燃費)優先にセッティングされたデータ(マップ)を、出力側優先に変えるだけで、簡単にパワーアップができてしまいます。
とはいえ、NAエンジンの場合、エンジンそのものが持っている絶対値というものがあり、パーツの交換や設計の見直しをしない限り、それほど大きなパワーアップは望めません。
大きなパワーアップを求めるなら、ターボチューンがおすすめです。実際に100馬力を超えるような軽自動車も可能です。
ただし、大きなパワーを出すということは、そのパワーを受け止める足回りが必要になります。特に問題は、タイヤサイズで、規格いっぱいで設計された軽自動車の多くは、タイヤを収めるタイヤハウスに余裕がありません。そのため、大幅なインチアップができないのです。
また、エンジンパワーを受け止める駆動系やサスペンションなどのシャーシも合わせてチューニングしないと、エンジンパワーを受け止められなくなり、クルマがまともに走れなくなったり、トラブルの原因ともなります。
そのため、軽自動車のままで楽しむには、吸排気系に交換と、コンピュータチューンに収斂されることになります。なかでもコンピュータチューンは、燃調(燃料調整)をイジって、エンジンの特性を変化させます。誤解を恐れずに言ってしまえば、環境(燃費)優先にセッティングされたデータ(マップ)を、出力側優先に変えるだけで、簡単にパワーアップができてしまいます。
とはいえ、NAエンジンの場合、エンジンそのものが持っている絶対値というものがあり、パーツの交換や設計の見直しをしない限り、それほど大きなパワーアップは望めません。
大きなパワーアップを求めるなら、ターボチューンがおすすめです。実際に100馬力を超えるような軽自動車も可能です。
ただし、大きなパワーを出すということは、そのパワーを受け止める足回りが必要になります。特に問題は、タイヤサイズで、規格いっぱいで設計された軽自動車の多くは、タイヤを収めるタイヤハウスに余裕がありません。そのため、大幅なインチアップができないのです。
また、エンジンパワーを受け止める駆動系やサスペンションなどのシャーシも合わせてチューニングしないと、エンジンパワーを受け止められなくなり、クルマがまともに走れなくなったり、トラブルの原因ともなります。
軽自動車のパワーアップは登録上問題ないがクルマとしての問題があるかも…
軽自動車のパワーアップは、エンジン排気量を変えない限りは問題がありません。ただ闇雲に馬力だけを上げると、トルクがついてこず、ドッカンターボのような乗りにくいクルマとなってしまいます。
メーカーの新車は、規格にあわせて、燃費やパワーがバランスされています。軽自動車をチューニングする際は、その点に注意しながらチューニングする必要があるでしょう。
メーカーの新車は、規格にあわせて、燃費やパワーがバランスされています。軽自動車をチューニングする際は、その点に注意しながらチューニングする必要があるでしょう。
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文・赤井福
大学卒業後、金融業に従事。その後、6年間レクサスの営業マンとして自動車販売の現場に従事する。若者のクルマ離れを危惧し、ライターとしてクルマの楽しさを伝え、ネット上での情報発信を行っている。
文・赤井福
大学卒業後、金融業に従事。その後、6年間レクサスの営業マンとして自動車販売の現場に従事する。若者のクルマ離れを危惧し、ライターとしてクルマの楽しさを伝え、ネット上での情報発信を行っている。