オイル漏れの修理代っていくらかかるの?

オイル漏れ

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クルマは、乗っていても乗っていなくても経時劣化をします。特にオイルは年数が経つと、車体の下からポトポトと滴ることがあり、気づかずにそのまま走ってしまうと、エンジンを痛めてしまう原因にも…。そうならないためにも、オイル漏れの原因、対処法、そして気になる修理代について知っておきましょう。

文・吉川賢一
Chapter
どうしてオイルは漏れるの?
オイルが漏れていたときの対処法は?
オイル漏れの修理にかかる費用は?

どうしてオイルは漏れるの?

エンジンオイル漏れには、外部漏れと内部漏れの2つの原因があります。

外部漏れとは、エンジンオイルキャップやヘッドカバーパッキン(ガスケット)の劣化によってオイルが外部へ漏れ出すことを言い、燃焼室にオイルが落ちてしまう”オイル下がり”の原因となります。

ちなみにエンジンオイルの引火点は230度前後で、高温になるマフラーなどに付着すると引火をする可能性があり、大変危険です。

車両の下に水溜まりができているのを見たことはありませんか?その水溜まりが、黒い粘着性だったらエンジンオイルの可能性が大です。この外部漏れは、色や匂いでも判断することができます。

一方、内部漏れとは、“オイル下がり”に加え、シリンダーとピストンリングの隙間から、オイルパン内のエンジンオイルが燃焼室にあがる”オイル上がり”が原因で発生します。オイル上がりの原因は、ピストンリングの摩耗が主要因です。状態が悪化すると、マフラーから白煙が発生してしまうことにもなります。

この内部漏れは、特に年式の古い車に起こりやすく、オイルの減りが異常に早いというのがひとつのサインです。

オイルが漏れていたときの対処法は?

オイル漏れを見つけたあと、ディーラーや修理工場へクルマを移動するまでの短期間なら、応急処置で対応できます。漏れが少ない場合は、オイルを規定量まで継ぎ足ししながら移動もできますし、市販されているオイルを一時的に固める”添加剤”を使用することで、軽度のオイル漏れであれば多少の時間は稼ぐことができます。

添加剤を使用する場合は、エンジンを止め、冷えるのを待ってからエンジンオイルの注入口より添加剤を注入します。効果が現れるまでに少し時間がかかりますので、一息入れてから移動するようにしてください。

価格は、2千円~1万円ほど。また”オイル漏れ止め剤”をあらかじめエンジンオイルに混ぜて注入しておくことで、シールやゴム類の劣化を遅くして、オイル漏れを予防する方法もあります。

オイル漏れの修理にかかる費用は?

オイル漏れが発生してしまった場合、車種や故障具合によって費用に差がありますが、オイルシールの交換が必要な場合は、1.5万円〜2万円程度、オイルパンが原因で漏れている場合は交換となり2万円〜3万円、シリンダーブロックやシリンダーヘッドの歪みが原因の場合、エンジンの組み直しが必要となるため20万円〜100万円ほど。エンジンのボルト緩みだけならば、数千円程度で修理可能です。

この際、整備工場は不具合のある箇所だけを修理してくれるのに対し、ディーラーはパーツを丸ごと交換するので、ディーラーのほうが修理費用は高くなります。

故障部分は、素人では判断ができません。誤った判断をしないよう、ディーラーや近くの整備工場に行き、点検をしてもらいましょう。


少量のオイル漏れであっても、車は深刻な状態になっている可能性があります。また、オイルが漏れて公道を汚すことになれば、道路交通法違反で取り締まりの対象となります。

愛車が手に負えない状態にならないよう、自己チェックや定期点検は欠かさないようにしましょう。

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