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国道は大きく分けると2つある
国道は何路線まであるのか
最長・最短の国道

国道は大きく分けると2つある

国道とは、道路法および高速自動車国道法によれば「高速自動車道」と「一般道路」のことを言います。そして私たちが普段から慣れ親しんでいる”国道”は、その一般国道に該当する道路のことで、直轄国道(指定区間)と補助国道(指定区間外)に分けることができます。

それぞれを簡単に説明すると、直轄国道は道路管理を国(国土交通大臣)が行い、費用負担は国と都道府県(政令指定都市)で、新築・改築では2/3を、維持・修繕はすべてを国が負担します。

対する補助国道は、道路管理は都府県(政令指定都市)が行い、費用負担は国と都道府県(政令指定都市)ですが、新築・改築では1/2を、修繕は1/2以内で国が補助するといった違いがあります。

国道の総延長距離は、約66,000km。そのなかには重用、未供用、渡船区間が含まれており、実質は約55,000kmとなっています。
※2016年4月1日のデータ

国道は何路線まであるのか

国道の路線番号は、1から507まで存在しています。ところが、実際には459路線しかないそうです。つまり、48の数字が欠番になっているということです。欠番となっているのは59〜100、109〜111、そして214〜216です。

欠番の理由は、2つあり、1つは旧道路法によるものです。昭和27年(1952年)に改正された新道路法で、国道は一級国道と二級国道の2種類に分類され、一級国道には1〜2桁、二級道路国道には3桁の番号を付けるよう決められます。その後、昭和39年(1964年)の道路法改正からは、一般国道の追加指定には3桁の番号が付けられるようになります。

例外は国道58号線で、鹿児島県鹿児島市と沖縄県那覇市を結ぶ路線は、昭和47年(1972年)の沖縄県が日本に返還された時につけられたものです。それ以降はすべて3桁の国道で、59〜100は欠番となっています。

欠番のもう一つの理由、109〜111と214〜216は、もともと存在していた路線ですが、統合や昭和39年以前の番号変更によって欠番となっています。

ちなみに国道58号線は、海上も国道として指定されている路線で、道路は鹿児島市、種子島、奄美大島、沖繩本島に存在しています。

最長・最短の国道

これだけの数の国道があると、最長・最短の国道がどこなのか気になります。

まず総延長でもっとも長い路線は、前述の国道58号線の884.4km。実延長では、東京都中央区日本橋から青森県青森市を結ぶ国道4号線の836.7km(現道742.8km)になります。

一方、総延長最短の国道は174号線で、兵庫県の神戸税関本庁前から国道2号線と交わる交差点までの187.1m。2位は、東京港日の出桟橋付近から東京都港区芝4丁目交差点を結ぶ130号線で482mですが、実延長では岩国空港と岩国市麻里布町1丁目までの189号線の360mが2位。

その他、最短トップ10すべてが、海もしくは空の港と幹線道路を結ぶ路線になっていることは興味深いところです。

1号線から58号線までの旧一級国道路線を走りつぶすだけでも、十分に面白い旅ができそうですし、他にも、日本中の短い国道、海上にある国道めぐりなど、自分でテーマを決めてドライブに出かけるのも、面白いかもしれませんね。

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