カーマニアも思わずうなる!? 希少でマニアックでかっこいい車8選

ルノー スポールスピダー

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高速道路のサービスエリアやドライブ途中に立ち寄ったガソリンスタンドで、思わず声を掛けられてしまいそうなちょっと変わった車だけの自動車ガイド。他人が思わず振り返ってしまうのは、ヴィンテージカーや高級車だけではありません。日常シーンではまず出逢うことのない、希少でマニアックでかっこいい車たちを厳選してお届けします。

文・西山昭智
Chapter
①ルノー アヴァンタイム
②ルノー スポールスピダー
③BMW Z1
④BMW 8シリーズ
⑤オペル スピードスター
⑥メルセデス・ベンツ ゲレンデヴァーゲン カブリオレ
⑦スマート ロードスター
⑧クーペ フィアット

①ルノー アヴァンタイム

ミニバンサイズで3ドアハッチって……

一見するとミニバンにしか思えないほど大きなボディにもかかわらず、なんと3ドアハッチバックという異色の自動車。

全長4,640mm×全幅1,830mm×全高1,635mmというサイズの3ドアハッチなので、もちろん左右のフロントドアもかなりの大きさ。さらに後ろのリアハッチはルノー定番の段差のあるデザインで、遠くから走ってくるとその異様な姿っぷりで目立ちまくります。

②ルノー スポールスピダー

えっ!フロントガラスないんですけど…

ルノーのモータースポーツ部門であるルノー スポールが開発したオープンスポーツ。完全2シーターのミッドシップレイアウトだったり、フロントドアが上に跳ね上がるスウィングアップだったりといろいろ変わったところもありますが、一番すごいのがフロントウインドウがないこと!

運転席に座ると上半身むき出しのままで運転するというスタイルになります。ただし日本に正規輸入されたのはフロントウィンドウのついたタイプ(パラブリーズ)のみ。ちなみにフロントウインドウのない仕様はソットヴァンと呼ばれています。

③BMW Z1

ドアが真下に向かって下がっていく

BMWのZシリーズといえば、Z3やZ4、少し前にはZ8という名車もありましたが、その元祖的なモデルの存在はあまり知られていません。

このZ1という車は、1989年に生産された2シータースポーツなのですが、そのドアの開閉ぶりがとにかくすごい。上に開くのでも横に開くのでも、ましては後ろに引くのでもなし、なんとドアがサイドシルに向かって下がっていくのです。さらにドアの上下動は電動モーターを使った自動ドアで、その姿は今見ても近未来的そのものです。

④BMW 8シリーズ

リトラクタブル式のBMW

2018年5月現在、新型8シリーズが発売間近となっていますが、かつて1990年代にもBMWには8シリーズが存在していました。

1990年に登場した8シリーズは、いわゆるGT(グランツーリスモ)のフラッグシップモデルという立ち位置でデビュー。フロントシートの後ろには+2としてリアシートが用意され、エンジンはV8だけでなくV型12気筒を搭載したモデルも登場(850)。

小さいながらもキドニーグリルを設けたフロントマスクと当時のスポーツカーの象徴でもあったリトラクタブルヘッドライトで、従来のBMWとはかなり様相を異にしています。

⑤オペル スピードスター

攻めすぎデザインのジャーマンスポーツ

オペルといえばちょっと地味めなイメージですが、かつて硬派すぎるロードスターを生産していたことがあります。それが2001年に誕生したオペル スピードスター。

ロータスと共同開発で作られたライトウェイトスポーツで、870kgの軽量な車体に直列4気筒エンジンをミッドシップに搭載。しかし何よりも斬新だったのはオペルとは思えないほどレーシーなスタイリングで、純正のソフトトップは取り外してセミオープンにすることも可能。

フロントドアはスウィングアップ式で、マフラーエンドはセンターからタテ置きで2本出しというのも特徴です。

⑥メルセデス・ベンツ ゲレンデヴァーゲン カブリオレ

これ以上の開放感は味わえません

都心部でもよく見かけるゲレンデヴァーゲン。普段見かけるのはだいたい5ドアのロングボディですが、実はこの車には3ドアのショートボディも存在しています。さらにこのショートボディにはソフトトップ仕様のカブリオレがあることをご存知でしたか。

電動式のソフトトップをオープンするとフロントシートの天井部はもちろん、リアシートはほぼすべて外から丸見え状態になるほどの完全オープン仕様。ランドローバー イヴォークにもコンバーチブルが登場し話題となりましたが、屋根の開くSUVとしてはこちらのほうが先輩です。

⑦スマート ロードスター

あのスマートが手がけるロードスター

スマートというと小さくて可愛いイメージがありますが、実はかつてロードスターを製作していたことがあります。

スマートならではの直列3気筒696ccエンジンをリアに搭載したライトウェイトスポーツで、トランスミッションはATながらパドルシフトを採用することでシフトチェンジを手もとで行うことができました。

ロードスターは電動ソフトトップを装備していましたが、クーペモデルは取り外し式の分割ハードトップを採用しています。2003年発売のモデルですが、今見ても洗練されたデザインが目を惹きます。

⑧クーペ フィアット

日本ではグッドデザイン大賞を受賞

フロントマスクからAピラーにかけてせり上がるキャラクターラインと、それに合わせるかのようにボディサイドにもスラッシュラインが刻まれるスタイリングが特徴のクーペ フィアット。

1994年に登場したフィアットの傑作クーペで、内装のデザインはピニンファリーナが担当しています。フロント、サイド、リアのすべてが斬新なデザインでしたが、そのインテリアもかなりスタイリッシュでした。当時FF車最速として話題を集めたのも記憶に新しいところです。

こちらでご紹介した8台の車は、決して超高級車でもなければスーパープレミアムな車ではありません。しかしそんな概念を超えて車好きの知的好奇心をくすぐる“琴線”が、これら8台には詰まっています。

せっかくのカーライフ、ありきたりな車ではなくこんなひねりのある相棒をパートナーにしてみるのも面白いのではないでしょうか。ただし実車を見つけ出すのは至難の技かもしませんので、その覚悟は必要かも。

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