日産 新型アルティマが登場!日本への導入の可能性は?
更新日:2024.09.09
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日産自動車は、ニューヨークモーターショー2018で、4ドアセダンの新型アルティマを世界初公開しました。この新型アルティマには、可変圧縮比エンジン「VCターボ」、運転支援システム「プロパイロット」など、日産が持つ最先端技術が織り込まれています。今回は、この新型アルティマをみていきます。
文・吉川賢一
*2019年時点の情報です
文・吉川賢一
*2019年時点の情報です
新型アルティマの注目点は?
日産車の中で、北米で最も売れているのがクロスオーバーSUVの「ローグ」と、「アルティマ」です。これまで北米市場では、セダンタイプの車両が人気でした。
アルティマが属するミドルサイズセダン・カテゴリでは、シボレー「マリブ」、フォード「フージョン」、ヒュンダイ「ソナタ」、フォルクスワーゲン「パサート」、日本車勢ではマツダ「6」トヨタ「カムリ」、ホンダ「アコード」、そしてニッサン「アルティマ」と、錚々たる競合車が販売台数NO.1の座を競っています。
しかし昨今では、コンパクトSUVが大流行となりセダンの牙城を崩しました。このカテゴリには、フォード「ESCAPE」、ヒュンダイ「TUCSON」、ヒュンダイ「SANTA FE」、JEEP「CHEROKEE」、キア「Sportage」、ホンダ「CR-V」、マツダ「CX-5」、トヨタ「RAV4」、そしてニッサン「ローグ」など、こちらも群雄割拠となっています。ここ数年続いた不況を脱出し始めた北米は、今、熱い市場なのです。
今回の新型アルティマは6代目のモデルにあたります。先代の5代目アルティマは、2012年6月より米国で発売開始、兄弟車であるマキシマとプラットフォームを共用し、躍動感のあるエクステリアデザインで、北米でも大成功を収めた日産車のひとつでした。
グローバルに販売する車種を削減し一車種の収益率を高める、という日産の戦略のため、内装は日本で発売されているティアナと、アルティマとで、ほぼ共用化されていました。
エンジンは2.5L 直4 QR25DE(182hp)、3.5L V6 VQ35DE(270hp)の2タイプが設定されており、いずれにもエクストロニックCVTが組み合わされていました。
アルティマが属するミドルサイズセダン・カテゴリでは、シボレー「マリブ」、フォード「フージョン」、ヒュンダイ「ソナタ」、フォルクスワーゲン「パサート」、日本車勢ではマツダ「6」トヨタ「カムリ」、ホンダ「アコード」、そしてニッサン「アルティマ」と、錚々たる競合車が販売台数NO.1の座を競っています。
しかし昨今では、コンパクトSUVが大流行となりセダンの牙城を崩しました。このカテゴリには、フォード「ESCAPE」、ヒュンダイ「TUCSON」、ヒュンダイ「SANTA FE」、JEEP「CHEROKEE」、キア「Sportage」、ホンダ「CR-V」、マツダ「CX-5」、トヨタ「RAV4」、そしてニッサン「ローグ」など、こちらも群雄割拠となっています。ここ数年続いた不況を脱出し始めた北米は、今、熱い市場なのです。
今回の新型アルティマは6代目のモデルにあたります。先代の5代目アルティマは、2012年6月より米国で発売開始、兄弟車であるマキシマとプラットフォームを共用し、躍動感のあるエクステリアデザインで、北米でも大成功を収めた日産車のひとつでした。
グローバルに販売する車種を削減し一車種の収益率を高める、という日産の戦略のため、内装は日本で発売されているティアナと、アルティマとで、ほぼ共用化されていました。
エンジンは2.5L 直4 QR25DE(182hp)、3.5L V6 VQ35DE(270hp)の2タイプが設定されており、いずれにもエクストロニックCVTが組み合わされていました。
デザインのポイントは?
新型アルティマのデザインは、2017年デトロイトショーで発表したコンセプトカー「V motion 2.0」のデザインエッセンスを上手く取り入れた、ローアンドワイドなプロポーションとなっています。
フロントバンパーの大きな「Vモーショングリル」が特徴的で、切れ上がったLEDプロジェクターヘッドライト、LEDフォグライトが、迫力のあるフェイスを作り出しています。
インテリアは、水平基調の落ち着いたデザインで、オーソドックスな2つのメーターですが、奇抜なことをせずに実用的な配置を突き詰めているのだと推測できます。
ナビシステムには、Apple CarPlayとAndroid Autoに対応した「Nissan Connect」を全車に標準装備しています。
フロントバンパーの大きな「Vモーショングリル」が特徴的で、切れ上がったLEDプロジェクターヘッドライト、LEDフォグライトが、迫力のあるフェイスを作り出しています。
インテリアは、水平基調の落ち着いたデザインで、オーソドックスな2つのメーターですが、奇抜なことをせずに実用的な配置を突き詰めているのだと推測できます。
ナビシステムには、Apple CarPlayとAndroid Autoに対応した「Nissan Connect」を全車に標準装備しています。
パワートレインのポイントは?
パワーユニットは、注目の2.0L直4ターボエンジン「VCターボ」と、2.5リッター直4直噴エンジンの2種類です。日産の高級車チャンネル INFINITIの新型QX50に採用されたこの「VCターボ」は、ピストンの上死点をコントロールし、圧縮比を8:1(パフォーマンス重視)から14:1(燃費重視)の間で、自在に変えることができます。
これまでの3.5L VQ35DEエンジンに対し、最高出力248ps、最大トルク273lb-ft(約370Nm)とエンジンスペックを発揮し、かつ燃費改善、排出ガスの削減、騒音や振動レベルの低減といった、多くのメリットを享受できることになります。
2.5L 直4直噴エンジンも、最高出力188ps、最大トルク180lb-ft(約244Nm)を発揮。先代2.5Lエンジンの構成部品を、約80%新しくしており、出力とトルクの向上、騒音と振動の改善、燃費向上などを実現しているようです。トランスミッションは、ロックアップ領域を拡大したエクストロニックCVTを全車採用します。
これまでの3.5L VQ35DEエンジンに対し、最高出力248ps、最大トルク273lb-ft(約370Nm)とエンジンスペックを発揮し、かつ燃費改善、排出ガスの削減、騒音や振動レベルの低減といった、多くのメリットを享受できることになります。
2.5L 直4直噴エンジンも、最高出力188ps、最大トルク180lb-ft(約244Nm)を発揮。先代2.5Lエンジンの構成部品を、約80%新しくしており、出力とトルクの向上、騒音と振動の改善、燃費向上などを実現しているようです。トランスミッションは、ロックアップ領域を拡大したエクストロニックCVTを全車採用します。
先進安全装備のポイントは?
新型アルティマには、日産が大々的に売り出している運転支援制御「プロパイロット」も装備されます。プロパイロットは高速道路上での同一車線にて、クルーズコントロールとステアリングホイールへのコントロールを行い、追従走行と車線維持を行います。
さらに、後退時自動ブレーキシステム「リアオートマチックブレーキ」、フロントカメラで道路標識の制限速度を読み取り、ナビデータと照合してドライバーにアラートを発する「トラフィックサインレコグニション」といった、先進安全装備を採用します。
さらに、後退時自動ブレーキシステム「リアオートマチックブレーキ」、フロントカメラで道路標識の制限速度を読み取り、ナビデータと照合してドライバーにアラートを発する「トラフィックサインレコグニション」といった、先進安全装備を採用します。
米国では、2018年の夏頃に、VCターボを搭載したPlatinumグレードの注文受付が開始となり、秋頃にディーラーにて発売となります。気になる日本市場への導入は、さらに数ヵ月後の2019年内と想定できますが、シャシーやその他のコンポ―ネントを共用化した「新型ティアナ」としての登場が見込めます。
吉川賢一
モーターエンジニア兼YouTubeクリエイター。11年間、日産自動車にて操縦安定性-乗心地の性能技術開発を担当。次世代車の先行開発を経て、スカイラインやフーガ等のFR高級車開発に従事。その後、クルマの持つ「本音と建前」を情報発信していきたいと考え、2016年10月に日産自動車を退職。ライター兼YouTube動画作成をしながら、モータージャーナリストへのキャリア形成を目指している。