日産 新型アルティマが登場。日本への導入の可能性は?

日産 アルティマ 2018

日産自動車は、ニューヨークモーターショー2018で、4ドアセダンの新型アルティマを世界初公開しました。この新型アルティマには、可変圧縮比エンジン「VCターボ」、運転支援システム「プロパイロット」など、日産が持つ最先端技術が織り込まれています。今回は、この新型アルティマをみていきます。

文・吉川賢一

Chapter
新型アルティマの注目点は?
デザインのポイントは?
パワートレインのポイントは?
先進安全装備のポイントは?

新型アルティマの注目点は?

日産車の中で、北米で最も売れているのがクロスオーバーSUVの「ローグ」と、「アルティマ」です。これまで北米市場では、セダンタイプの車両が人気でした。

アルティマが属するミドルサイズセダン・カテゴリでは、シボレー「マリブ」、フォード「フージョン」、ヒュンダイ「ソナタ」、フォルクスワーゲン「パサート」、日本車勢ではマツダ「6」トヨタ「カムリ」、ホンダ「アコード」、そしてニッサン「アルティマ」と、錚々たる競合車が販売台数NO.1の座を競っています。

しかし昨今では、コンパクトSUVが大流行となりセダンの牙城を崩しました。このカテゴリには、フォード「ESCAPE」、ヒュンダイ「TUCSON」、ヒュンダイ「SANTA FE」、JEEP「CHEROKEE」、キア「Sportage」、ホンダ「CR-V」、マツダ「CX-5」、トヨタ「RAV4」、そしてニッサン「ローグ」など、こちらも群雄割拠となっています。ここ数年続いた不況を脱出し始めた北米は、今、熱い市場なのです。

今回の新型アルティマは6代目のモデルにあたります。先代の5代目アルティマは、2012年6月より米国で発売開始、兄弟車であるマキシマとプラットフォームを共用し、躍動感のあるエクステリアデザインで、北米でも大成功を収めた日産車のひとつでした。

グローバルに販売する車種を削減し一車種の収益率を高める、という日産の戦略のため、内装は日本で発売されているティアナと、アルティマとで、ほぼ共用化されていました。

エンジンは2.5L 直4 QR25DE(182hp)、3.5L V6 VQ35DE(270hp)の2タイプが設定されており、いずれにもエクストロニックCVTが組み合わされていました。

デザインのポイントは?

新型アルティマのデザインは、2017年デトロイトショーで発表したコンセプトカー「V motion 2.0」のデザインエッセンスを上手く取り入れた、ローアンドワイドなプロポーションとなっています。

フロントバンパーの大きな「Vモーショングリル」が特徴的で、切れ上がったLEDプロジェクターヘッドライト、LEDフォグライトが、迫力のあるフェイスを作り出しています。

インテリアは、水平基調の落ち着いたデザインで、オーソドックスな2つのメーターですが、奇抜なことをせずに実用的な配置を突き詰めているのだと推測できます。

ナビシステムには、Apple CarPlayとAndroid Autoに対応した「Nissan Connect」を全車に標準装備しています。

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パワートレインのポイントは?
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