電気のチカラでサビを止めるラストアレスター Vol.2

アヘッド ラストアレスター

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蒸した梅雨の時期に、街中で稀少なクラシックカーを目にすることは珍しい。とくに、ドロップトップが艶やかな60年代のジャガー・マーク2が現れるとは、よほどクラシックカーの扱いに慣れ、念入りなメンテナンスを行っている方なのだろう。

text:まるも亜希子 photo:渕本智信  [aheadアーカイブス vol.128 2013年7月号]
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電気のチカラでサビを止めるラストアレスター

電気のチカラでサビを止めるラストアレスター

と思いきや、製薬会社に勤めるオーナーの有馬 力さんは「そんなことないですよ。2年前に購入したのですが、それまでまったくクラシックカーには興味なかったのです」とはにかむ。

このジャガーはもともと4ドアだったのを2ドアに造りかえてあり、日本に2、3台しかない稀少車だ。奥様と2人の娘さんの4人家族で、箱根などに出かけてドライブを楽しんでいる。

ラストアレスターの存在を初めて知った時は、「微弱電流を流して劣化を防止するという理論は分かりましたが、本当に効果があるかどうかは疑問でした」という有馬さん。それでも、融雪剤などによる劣化が酷い北海道での実証例や、クルマだけでなくビルの外階段などにも採用されている実績を目にし、興味を持った。
▶︎バッテリーと本体を直結し、アノードと呼ばれる電極を、水が掛かりやすい各ホイールアーチの中に取り付け、微電流を流し、サビを防止する。


取り付けは、ショップに1日預ければ完了する。水滴がつきやすいホイール付近などのボディ塗装表面に、アノードと呼ばれる電極を設置するのだが、1つが半径約3mの範囲をカバーするため、クルマのサイズによって数が増減。有馬さんのジャガーは4つだ。

「電流を使うということで、バッテリーあがりが心配な方もいると思いますが、ラジオと同じ程度の消耗だそうで、今のところまったく問題はないです。バッテリー容量が一定より減ると、作動がストップする機能もついているので安心なんです」

取り付けてから、数ヵ月が経過した感想はどうだろうか。

「電流が流れているかどうか、外から見て分かるものではないので、あまり付けている実感がないのが正直なところですね。でも、屋外駐車場に停めてカバーをかけて保管しているので、雨が降ったあとにいちいちカバーを外して天日干しする必要がなくなったのが、いちばん助かっているところです。

現在、ボディに大きなダメージはないので、このまま現状維持できればいいなと思います。数年で効果が実感できるものではないので、10年後、どうなっているかですね。言ってみれば、クラシックカーに乗る者の〝お守り代わり〟だと思っています」

娘さん達は、ジャガーでドライブするのが大好きだそう。有馬さん自身も、ダメージに神経質にならず、気軽に乗り続けたいと話す。ラストアレスターなら、そんな毎日を確かな技術でサポートしてくれそうだ。
問い合わせ先:(株)ラストアレスター・ジャパン
TEL:03(5847)8547 
Email:raj-info@rustarrestor.jp
URL:www.rustarrestor.jp

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text:まるも亜希子/Akiko Marumo
エンスー系自動車雑誌『Tipo』の編集者を経て、カーライフジャーナリストとして独立。ファミリーや女性に対するクルマの魅力解説には定評があり、雑誌やWeb、トークショーなど幅広い分野で活躍中。国際ラリーや国内耐久レースなどモータースポーツにも参戦している。

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