働く人々をアシスト 〜首都高・市川PA

アヘッド 市川PA

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10月号(vol.131)のこのコーナーで、“首都高には20ヵ所のパーキングエリアがある”と紹介したところ「PAがあったなんて知らなかった」「そんなに多かったの?」などの反響があった。今回は、近くて知らずにいた人も多いであろう首都高PAの様子を紹介しよう。

text:村上智子 photo:山岡和正 [aheadアーカイブス vol.134 2014年1月号]
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働く人々をアシスト 〜首都高・市川PA

働く人々をアシスト 〜首都高・市川PA

▶︎首都高市川PAでは節電や環境に配慮し、照明にはLEDを使用している。www.shutoko.jp/use/pa/ichikawa_west/


訪れたのは、市川パーキングエリア(湾岸線・西行き)。市川本線料金所(有明方面)を進んだ先の左手から入る、千葉県内唯一の首都高PAだ。全20ヵ所の中でも大型の施設で、普通車88台、大型車28台の駐車スペースがあり、食堂や売店、EV急速充電器までが備わる。

利用者の約9割が働く男性ということもあって、市川PAでは“食事”にとても力を入れている。

食堂に入ってまず驚くのが、多彩なメニュー。「毎日利用してくださっているドライバーさんも飽きないように」との想いから次々と料理を考案するとともに、「ボリュームを求める人にも応えたい」とセットメニューを充実させていったという。しかも厨房で指揮をとるのは、銀座の中華料理店で腕を振るっていたシェフだ。

「毎日来られる人もいらっしゃいますから、健康を気遣い、できるだけ厨房で手作りしたものをお出ししています」との言葉通り、ラーメンスープはわざわざ鶏ガラから仕込むほど。

毎朝6時半からの営業時間に合わせて準備するそうで、手間隙を惜しまない姿勢に料理人としてのこだわりが垣間見える。これなら毎日であっても、体調やお腹の具合と相談しながら楽しく選べそうだ。
▶︎新豆の殻付き落花生。
▶︎ふなっしーグッズは、入荷が追いつかないほど大人気。
▶︎スープから仕込んだ手作りラーメンには、ハート型の海苔がのる。
一方、食堂の右隣にあるショッピングコーナーで目に留まったのは、地元ならではの名産品の数々。“千葉県内唯一”という存在を生かして、都内とはひと味違った品揃えをしている。

千葉県の名産品と言えば、やはり落花生だろう。落花生にも、米でいうところの“新米”があるそうで、千葉県産の新鮮な殻付き落花生からピーナッツのスイーツ、ご当地キャラクターグッズなどが並ぶ。

中でもひときわ目立つのが、「ふなっしー」関連のお菓子やグッズ。仕事先への手土産や話のネタに、と買って行く営業マンが多いという。

忙しく働く人々に、こっそりとナイスアシストをしてくれる──。市川PAは、そんな首都高PAの姿を映した場所だった。

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